公園で深夜たむろする若者を“撃退”しようと、若年層にしか聞こえない高周波の不快音(モスキート音)を流している東京・足立区立北鹿浜公園で、女子トイレが壊されていたことがわかった。
5月21日の試験運用開始後、公園内の施設が壊されるのは初めて。
区公園管理課によると、今月21日朝、シルバー人材センターの職員が、女子トイレの便器に穴が開いているのを発見。バットでたたきつけたような跡で、近くに使用済みのロケット花火も落ちていた。
公園内を撮影する防犯カメラの映像を調べたところ、21日午前3時頃、中学生か高校生とみられる男子6~7人が、10分ほど遊んでいる様子が映っていた。この少年たちが壊したとは断定できないものの、区では警視庁に被害届を提出する方針。
トイレは、高周波音を流す装置が取り付けられた管理棟の隣にある。高周波音は、男子トイレの入り口付近に向けて発信されているが、女子トイレ内は壁に遮られて聞こえにくいという。
同課は「壊されたのは残念だが、まだ、これで装置の効果がないとは言い切れない」としている。