2007年4月23日月曜日

人事の都合

転職支援サービスで我々がいつも気にかけていること…、それは転職者ご本人の意志を尊重することだ。それは逆に言えば、「転職者の方を誘導して、会社を決めてはならない」ということでもある。
明確な意志・希望があれば、他人が勧めるままに転職するようなことはあり得ないだろう。しかし、職種変更ができる20代前半、進路に迷っている方、あるい は一度転職に失敗するなどの理由で他人のアドバイスに依存しがちな方なら、言葉巧みに気持ちを一方に向かせることも不可能ではない。それは悪魔の誘惑なの である。

飲料メーカーA社の採用担当:Iさん(30歳)は各事業部からの突き上げを受けていた。どの事業部も人手不足、しかし、新卒・転職市場が売り手市場にな り、採用は予定通りに進まない。本来であれば人事こそスタッフを補うべきだったが、A社経営は営業を最優先にしたため、Iさんの仕事は雪だるま式に増えて いくことになった。

ある時、我々はA社の一次面接にいった人から、奇妙な感想をもらった。
「今日は面接というより、次の面接に向けてのガイダンスのような感じでした」
「というと?」
「二次面接に出てくる事業部長はこんな人で、必ずこういう質問をされるので、こういう感じで答えて欲しいとか、そういう話でした」
その転職者は笑っていた。
「選考なのに、ずいぶん親切ですよねえ」

Iさんに確認すると、悲鳴のような返事がかえってきた。
「どの事業部からも矢の催促で『なんとか人を増やせ』と言われているんですよ。毎日毎日くたくたになるまで面接しているんですけど、なかなか思うようにい かなくて…。それで、とにかく可能性がありそうな人は事業部の方で気に入ってもらえるように、アドバイスをしているんです。事業部の方で『×』になってし まうと、それはそれでどうしようもないので」

さらに話を聞くと、「相手(転職者側)がA社を選んでくれないのは、会社・事業部の力不足だが、内定になる人数が少ないのは、人事の募集方法に問題がある」と、Iさんが社内でやり玉に挙がっているという愚痴が出て来た。
「自社で面接攻略法を教える」というカンニングまがいのやり方は、Iさん苦肉の策だったわけだ

そして、Iさんはこの手法を拡大していった。A社の海外事業に応募したNさん(26歳)の一次面接で、Iさんは別部署の勧誘に走った。
「仮に、海外事業部で不採用だった場合、別事業部で働いてみる気はありませんか? 実はバイオ製品の事業部で欠員があって…」
「うーん。海外営業が希望なので、まずはそちらを受けてみてからでないと何とも言えません」
「バイオ事業は今、伸びている事業部で、社内でも注目されているんですよ。悪い話じゃないと思いますよ…」
この面接の直前、入社したばかりの若手が辞めてしまい、バイオ製品の事業部から人事にクレームが入っていた。それを補うためにIさんは、何とか早く採用者を出したかったのだ。
しかし、IさんはNさんに強い不信感を植え付けることになってしまう。

面接後、Nさんは我々に「A社はおかしいですよ」と、首を捻った。
「無理に他の事業部に押し入れようとするんです。これでは海外営業で入社しても、会社の都合ですぐに人事異動されてしまいそう」
実際には人事の力が弱いA社では、そうそう簡単に配置換えは出来ないのだが、一度生じた不信感は、短い選考のなかでは致命的である。当初A社に強い関心を持っていたNさんだったが、結局、海外事業部での二次面接もせず、辞退を決め込んでしまった。

Iさんにとって不運だったのは、この話がNさんの友人を通して、A社に伝わってしまったことだった。
「なんで、海外事業部に来たいって言うヤツに、わざわざ逃げるようなことをしてくれたんだ」
いま、Iさんは社内で、さらなる突き上げに晒されている。

「決めるのは本人」というのは転職の大原則、我々もあらてめて肝に銘じなければならない。そこを曲げてしまっては信頼もなにもなくなってしまうのだから。

消費弱い背景に賃金の伸び悩み、景気動向で最も注視

都内での講演で、日本経済の現状について、最も注目しているのは、賃金の動向だと述べたうえで、消費が強くならない背景には賃金の伸び悩みがあるとの認識を示した。

 大田担当相は、いざなぎ景気を超えて戦後最長を記録している現在の景気回復局面について「5年間、回復を続けていることは評価できる」としながらも、足 元の景気動向に関して「最も注目しているのは賃金だ。消費が伸びない背景には、賃金が増えていないことがある。ここが一番気になる」と述べた。

 その上で、「雇用自体はそれほど悪くない。人手不足感も出てきている。新卒の採用は増え、初任給も上がっている。なぜ賃金が伸びないのか」と繰り返し、景気の先行きを見通す上で賃金動向が大きなポイントになるとの見方を示した。

 また、海外経済では「(注目は)米国経済がどうなるか。米国がしっかりとソフトランディングに向けて回復を続けてくれないと、日本にとっても不安要因が 増える」とし、その米経済について「個人消費は悪くない。一時期心配された住宅も、やや底を打ったような感じもある。代わって、設備投資が弱くなってい る」と分析した。

 ただ、「今年に関しては、米国もそれほど悪くないだろう。中国は強い成長が続く。したがって、この回復基調は、今年も続く。(日本の)景気の先行きも持続すると見ている」と語った。

 大田担当相は、「基本方針2006」(骨太の方針)で示された成長戦略と歳出・歳入一体改革を「車の両輪」と位置づけた上で、政府が目標に掲げている 2011年度の基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の黒字化について「足元の税収が伸びており、歳出を最大限やって最大の成長を遂げれば、増税なし で達成できるかも知れない。まずこれを目指す」とし、歳出削減努力を徹底的に行うとともに高成長が実現できれば、増税は不要になるとの考えを示した。

 政府が今秋以降にも本格的に議論を開始する税制改革については、グローバル化、国内での負担方法、財政の論点があるとし、「3つの点を考えながら議論したい」と語った。

看護師不足の実態を調査 県、全国的獲得競争に対応

 昨年四月の診療報酬改定に伴い、全国の大規模病院で今春採用の看護師が前年を大きく上回り、中小病院での看護師不足が懸念されている。これを受け、徳島 県は県内の病院などを対象に、看護職員の需給調査を始めた。六月中に結果をまとめて分析し、今後の施策に反映させる。

 需要については、病院や診療所、介護老人福祉施設、訪問看護ステーションなど計千百四十二カ所を対象に、看護師と准看護師の配置人数、不足数、退職者数 とその理由などを調査。全国で深刻化する産婦人科医不足を受けて需要が高まっている助産師などについても調べる。結果は五月中旬に出そろう見込み。

 供給数は、県立看護専門学校や徳島大学など、看護師養成課程のある八養成所・学校を対象に、新卒者数や内定者数などを調べる。

 同様の調査は、厚生労働省が二〇〇五年七月に初めて全国で実施。この調査では、県内の看護四職種(看護師、准看護師、助産師、保健師)の供給が一万千八百四十一人だったのに対し、需要は一万千七百四十六人で供給が上回っていた。

 診療報酬改定では、看護師一人が入院患者七人を受け持つ、看護の手厚い「七対一入院基本料」を導入。それまで最高だった「十対一」の日額報酬一万二千六 百九十円を上回る一万五千五百五十円が医療保険から支払われることになった。このため、看護師の獲得競争が激化しているという。

 県医療政策課は「看護師不足は県内にも波及しているとみられる。実態を詳細に分析し、需要と供給のバランスが取れるよう必要数の確保に努めたい」としている。

雇用委員会を開催

1.現下の雇用情勢

失業率は改善し、新卒採用は空前の売り手市場となっているが、自然失業率は高止まりするものとみられる。その背景の1つが雇用のミスマッチである。
米国では1960年代後半から産業の構造調整を行い、製造業部門の雇用者シェアを徐々に減少させてきた。一方、日本は産業の高度化といいながら、現在でも製造業部門が相当の雇用者シェアを占めており、今後、産業の構造調整が行われていく可能性がある。
雇用者の人員構成をみると、「バブル世代」が多く、「失われた10年世代」が少ない。こうした状況が各企業や産業全体でみられ、人的資本の蓄積上大きな問題をはらんでいる。
失われた10年世代は、教育訓練の機会が乏しかったことに加え、非正規社員の割合が高く正社員としての教育を受けていないものも多いことから、長期的な企業経営への影響、ひいては今後の経済成長にも大きな問題をもたらすであろう。

一般職は3860人採用-来春、民営郵政グループ

 今年10月の郵政民営化で発足する日本郵政グループの2008年度の新卒採用計画が18日、明らかになった。地域別に採用する一般職は3860人程度 で、既卒者も含む本年度の日本郵政公社の採用実績(約8100人)から半減。一方、総合職は約240人で、本年度の実績(91人)の2・6倍を見込んでい る。

 公社は民営化で持ち株会社の日本郵政と四事業会社に分社する。総合職は各社ごとに、一般職は4事業会社が13地域ごとにそれぞれ採用する。

 一般職については郵便事業会社は九州が約230人、東北が約155人、四国が約65人など全国で約1500人の採用を予定。郵便局(窓口)会社は関東約690人、四国約50人など約2005人を予定している。

 ゆうちょ銀行は近畿、四国がそれぞれ約15人など85人程度だが、北海道、東北、南関東、九州では採用募集をしないとしている。かんぽ生命保険は法人営業コースと一般コースを合わせて計約270人となっている。

新人看護師が多数進出 大学病院、報酬改定で

 昨年の診療報酬改定の影響で、大病院を中心に看護師募集が急増した結果、新卒看護師の就職が始まるこの4月から、国立大学病院などで多数の新人看 護師が働き始めた。中には入院患者をみる看護師の4割程度が「新人バッジ」を着けている病棟もあるほどで、各病院とも研修の強化などの対応に努めている。

 昨年の診療報酬改定では、急性期の入院医療を強化する狙いで、看護師1人当たりの入院患者が7人と手厚い配置をした病院に診療報酬を上乗せした。

 この結果、看護師の増員を計画する大病院が相次ぎ、特に、国立大学病院では、大学の法人化により公務員の定員枠に縛られなくなったことも手伝って増員が目立つ。

 東大付属病院は7対1の届け出と集中治療室(ICU)増設などのため新人看護師180人、退職者の補充分を合わせ計300人を新たに迎え、看護師は従来 より約200人の純増になった。同病院は新人を示す「Fresh」と記したバッジを採用したが、病棟によっては4割近くがバッジ着用というケースもある。

声なき声に、救いの手を。

我が国の景気は、戦後最大の「いざなぎ景気」の57カ月を抜き、戦後最長の景気拡大期間となった。

 しかし、地方では未だ景気回復の実感 が乏しく、雇用環境の激変を伴う今回の景気回復に、「繁栄」という大きな木に絡まる「貧困」というツタが、益々根深く絡み付いていると感じるのは、離島に 在住し、且つ「軟骨無形成症」という近位四肢短縮型の低身長の障害を抱える、「社会的少数者」中の「社会的少数者」筆者だけだろうか。

  働いても働いても生活保護水準以下の暮らししかできない「働く貧困層」、ワーキングプアの方々の厳しい現実を扱うマスコミ等の媒体等に接する機会は多い。 今、新卒者は売り手市場であるという。ところが就職氷河期に卒業を迎えた世代の一部、リストラの憂き目にあった方々にとっては生活するのにギリギリの給料 しか得られない様な、大変厳しい状況が続いているだろう。

 離島在住者にとっては、平均所得、雇用状況は本土に比べると格段の厳しさが加わり、更に加えて離島在住の障害者にとっては、もはや声なき声をあげるしかない、悲惨な状況である。

  構造改革の推進によって地方も激しい競争の渦に巻き込まれ、廃業に追い込まれる企業が続出し、地域が地盤沈下しつつある今、離島が抱える景気回復、情報流 通の円滑化、産業の振興、生活環境の整備、医療、福祉等の充実、観光の開発などは、それぞれの地域が抱える問題と共通する部分も多いのではないか。

  住み慣れた地域社会や家庭で、自立出来る人は自立し、安心して暮らす事は、誰もが望む事だろう。だが、生活保護水準さえも確保されていない方、障害者等、 社会的弱者には多様な選択肢、機会が用意されていない社会で、勝ち組、負け組を固定化しない『再チャレンジの可能な社会』は現実性を帯びているのだろう か。

 性差、障害の有無に関係なく、市民、地方公共団体が一丸となって一人一人に救いの手を差し伸べる事から、まずは始まるのではないか。

初任給を14年ぶり引き上げ 日生、総合職で3万円増

 日本生命保険が、4月に入社する職員の初任給を14年ぶりに引き上げることが31日、分かった。景気回復で新卒採用が売り手市場となっており、優秀な人 材を確保するためには引き上げが必要と判断した。ほかの金融機関などにも影響を与えそうだ。

 大卒総合職の初任給は3万円増の20万5000円、一般職は大卒で2万2500円増の18万5000円、短大卒で2万5000円増の17万5000円に引き上げる。4月2日に総合職約240人、一般職約560人が入社する予定だ。

 金融機関では、三井住友銀行が今年4月入行の大卒総合職の初任給を3万1000円増の20万5000円、第一生命保険も大卒総合職で7800円増の20万円に引き上げるなど、初任給を引き上げる動きが広がっている。

群馬銀行の中期計画、人員増で営業体制強化

 群馬銀行は28日、2010年3月期を最終年度とする3年間の中期経営計画を発表した。新卒、中途採用を積極的に行い、県内や埼玉、東京への営業を強化 するほか、好調な投資信託の販売を3年間で2倍に増やす。これまでの経営計画で不良債権の処理にメドがついたため、攻めの姿勢を鮮明に打ち出す。

 新卒採用は昨年4月が207人だったのに対して、今年4月は217人。来年4月も230人を計画している。中途採用では06年度は10人の実績があるが、07年度は30人以上にする計画だ。県内や埼玉、東京など成長性の高い地域への営業強化に充てる。

 今後、団塊世代の大量退職が見込まれるため、それ以上採用し、3年後の人員は今年3月末に比べて130人多い3150人とする。

 取扱商品では投資信託を強化する。預かり金融資産は1兆円に目標設定し、投信は06年3月期比で2倍となる5400億円程度を見込んでいる。

酸素と入社式

 あっという間に4月になってしまった...4月最初の営業日である今日、当社でも厳粛に入社式が執り行われた。当社の伝統では、新卒で入社する社員に「酸素」を記念贈呈することになっている。

 社長からの「ありがたいお話」は短めに切り上げようと思ったのだが、いつもながら長くなってしまった。

 高校生の頃、現代社会の試験で、社会問題だか民主主義について論じろというような論述問題が出たときに、「私は、その社会問題は、教科書から得た 知識だけで短い試験時間中に論じられるほど軽々しい問題だとは考えていない」というような文章を長々と、しかし真剣に書いたら、先生から、採点済答案に赤 ペンで長々とした「レス」を頂いた。今でも大変感謝しているのだが、その中に書いてあったのが、「社会に出たら、いつも準備万端、万全な状態でシュートを 打てるとは限らない。むしろ無理な姿勢のときにいきなりボールが来て、シュートを打って、ゴールに入れなければならない場面の方が多いんだ。ボールはなか なかゴールに入らないが、その繰り返しで人は成長していくんだ。」というお話。

 高校生ながら納得して、それからはとにかく今ある資源を使ってチャレンジすることも大切なのだと考えを変えた(ちなみにその1問しか無く、0点を覚悟していたのになぜか点数は「65点」だった。今思えば先生も採点に悩んだに違いない)。

 当社には正解を見つけるには、たくさん間違いをしなければいけないんだ、間違いを恐れていては、正解にはたどり着かないんだ、ということをあらわ す「Make mistakes early」という行動理念がある。一昨日まで学生だった新入社員には、いくら「Make mistakes early」と言ってもなかなか腹に落ちないだろうから、と思って、今日の入社式では上記の先生の言葉を勝手に拝借してお話した。先生ありがとう。

 贈呈する記念品である「酸素」は昔社内で流行った、スプレー缶のようなタイプのやつ。かつて、20坪のオフィスに30人以上が詰めていた頃、酸素 不足による頭痛を訴える人が続出した。そのときに、誰からともなく酸素缶を持ち込みはじめ、苦しくなるとしゅーしゅーと吸うのが流行りだしたのだ。今は、 160坪のオフィスに60人だから、当時から比べると人口密度は1/4と快適になったが、いつどこでシュートを打てと言われるかはわからないし、ここはベ ンチャー企業なので、いつ20坪に30人のオフィスに後戻りすることになるかもわからないからな、忘れるなよ、という意味合いで毎年贈呈している。

 当社は原則として毎年新卒の新入社員を採用しているが、新入社員が入ると、こちらの気も随分と引き締まる。なんとなくいい加減にしていたところ も、彼らの良いお手本にならなければいけないと思うと、いい加減にできなくなるものだ。4月といわず、そんな良い緊張感を保っていきたい。

入社後に分かったP社の現状とは

 入社して半年後、Sさんから連絡がありました。

 「P社、次年度の雇用契約の継続はなさそうです……」

 P社の立ち上げる予定の新規事業の内容について、求人のヒアリングをした際には社外秘ということで教えてもらえませんでした。Sさんも社内の現状は入社後に知ったとのことでした。

 もともと印刷系企業だったP社は、ほかの印刷系の企業がIT分野へ進出して成功したことから、遅まきながらIT事業を立ち上げようとしていたとのことでした。とはいえ、実際のところ、社内の体制はまったく整っていない状況でした。

 ネットワークエンジニアとしてキャリアアップしようとしたSさんですが、1年の契約で終了することになりました。

 次の転職では、キャリアに進展はほとんどないにもかかわらず、短期間に転職回数が1回増えてしまい、厳しい転職となってしまったのです。

社名だけで判断せず、面接で確認を

 Sさんの入社を大きく左右したのは、P社のグループ名でした。新卒で入社したときと同じグループ会社だったので、グループ会社の話で盛り上がったことで、何となく分かった気になってしまったことが、転職が失敗する原因の1つとなったのでした。

 同じグループ内といっても、社風や制度などが異なるのがほとんどです。事業部が違うだけでも、社風が異なるというケースはよくあります。

 社名や、自分のネットワークの一部の接点だけ(知り合いのうわさなど)で判断するのではなく、面接の場で一緒に働く方や社内の雰囲気を見、時には質問をすることで、じっくりと転職先を判断するようにしましょう。

 人材紹介会社では、面接の場で聞きにくい質問に対して、代わりに企業に確認したり、企業に悪い印象を与えない質問の方法をアドバイスしたりすることが可能です。納得したうえで、入社を決めるようにしましょう。

グループ会社のP社か、ネットワークベンダか

 内定企業のうち、Sさんがどこに入社すべきか迷ったうちの1社が、最初に入った企業と同じグループ企業に属するP社。システム部門を立ち上げ中の 事業会社で、プロジェクトリーダーとしての活躍を期待されたポジションです。年収は650万円を提示されました。ただし、初めの1年間は契約社員での採用 です。

 もう1社は、成長中のネットワークベンダのB社。営業にかかわりながらもネットワークエンジニアとしてキャリアを積めるというポジションです。当初の提示年収は580万円でした。

 年収が600万円のSさんにとっては、P社が最も高い年収での内定になります。しかもP社はSさんの希望・キャリアにぴったりのポジションです。

 B社が提示したポジションもSさんにはいいものです。ただし問題は年収です。

 S さんからは、年収ダウンになるのであればあまり転職する気になれないと伺っていたので、コンサルタントとしてB社と交渉しました。B社は、Sさんを高く評 価していたので、できる限りの調整をし、当初は契約社員として半年働いてもらうが、その後正社員として採用し、その際の年収として630万円という提示を いただきました。

 しかし、結局SさんはP社に入社を決めました。入社を決めた理由は、B社よりも高い年収と最初に入社した企業と同じグループの企業であったという安心感でした。P社との面接では、グループ会社の件で盛り上がったそうです。

フィールドエンジニアからITエンジニアに転身

 Sさんは、大学卒業後大手メーカーのグループ企業に入社し、機械のフィールドエンジニアとして勤務していました。しかし勤務して3年ほどたったころ、もともと興味のあったネットワークにさらなる興味を持ち、IT業界に転職をすることにしました。

  未経験からの転職ではありますが、持ち前のコミュニケーション能力と前向きな姿勢で、教育系のソリューションを提供する企業に入社が決定し、転職しまし た。当初は、社内SE(システムエンジニア)として、社内のPCサポートからスタートしながらも、最終的には社外向けのネットワーク構築をはじめ、ネット ワークエンジニアとしてキャリアを積むことができました。

 仕事にそれほど不満はなかったものの、あるとき、中途採用 の年齢の上限で多いのが、35歳ぐらいだということにWebサイトを見ているうちに気付いたSさん。そこで、34歳の誕生日を迎えたとき、ネットワークエ ンジニアとしての仕事の幅を広げるため、最後の転職のチャンスとして(奥さまにも了承を取り)、2度目の転職を決意しました。

 Sさんは、先に述べたように当初の3年は機械系のエンジニアとしてのキャリアを積み、その後キャリアチェンジをして、社内SE、ネットワークエンジニアとなったため、ほかのITエンジニアの方と比べると、実績面で多少不利な転職活動となりました。

 とはいえ、リーダー経験やマネジメント経験は積んでいます。最初の転職で評価されたコミュニケーション能力は、今回の転職活動でも高く評価され、それが功を奏したのか、最終的には数社から内定を得ることができました。

企業名が入社の決め手。が、それで失敗

IT系企業、どのくらい知っていますか?

 そもそもIT系の企業、どのくらい知っていますか?

 新卒の就職活動のときに知った企業、いまの仕事で関係がある企業、インターネットや雑誌で記事を読んだことのある企業……。

  私もITエンジニアとして勤務していた経験があるのですが、転職支援の仕事を行うようになって、こんなにたくさんの企業があったのか、こんなレベルの高い 企業があったのかと、驚くことがあります。マーケティングなど市場の調査を担当しているITエンジニアでもない限り、普通に働いている方は、自信を持って 多くの企業を知っているといえる方はいないのではないでしょうか。

 今回は、企業名に引かれて転職したものの、入社して業務を始めてからやっと、求人の全貌を知ることになったSさんの例です。

「売れる人材?」「売れない人材?」独女の転職事情やいかに!?

 バブル期の再来、いやそれ以上と言われる昨今の新卒の売り手市場。「ああ、私たちの時代も引く手あまただったわ」と思いつつ、今の職場に不満を持つ独女 たちも多いのではないだろうか。転職を考えるも「就職氷河期」の悪夢が醒めず、なかなか行動を起こせずにいる人もいるだろう。

  しかし「中途採用計画調査2007」(リクルート ワークス研究所)によると「回答企業の15.8%が、中途採用は前年度と比較して「増える」と回答。従 業員規模別に見ると、300人~999人、1000人以上の規模で「増える」と解答した企業の割合が高い。年齢構成を見ると「25~34歳」がもっとも多 く47.6%。次いで「35~55歳」も28%となっている。30歳を越えても、チャンスは充分ある。今の好景気は独女にとっても、本物の売り手市場と なっているようだ。

 求人サイト「女の転職」を運営している(株)キャリアデザインセンターに、女性の転職事情を伺ってみると、いわゆる 「2007年問題」や「少子化」などによる労働力不足を解決する方法の一つとして、女性を積極的に採用する企業が多くなってきており、新卒・中途採用共に この傾向は今後、益々顕著になるとのことだった。

 以前は企業側が“使い易い”と云う点で「若い(20代前半)独身」女性が好まれており、逆に言うと「若くない(30代)」「既婚」「子持ち」が避けられていたことが現実としてあった。

  しかし昨今では企業側が女性を長期戦力として位置づけするようになってきており、結婚・出産・介護などのライフイベントによって影響を受けやすい女性に対 して、様々な働き方を用意している企業も増えてきているらしい。「働きたいと考える女性にとっては、今は追い風の時代と言えます。特にキャリアを積まれて 30代を迎えた女性の方々には「仕事内容」「働き方」の選択の幅が飛躍的に広がったと言えます」と語ってくださった。

では企業が求めるのはどんな女性なのだろうか。

「男 女関係無く当たり前のことですが、仕事のパフォーマンスを上げられる人が求められます。また住宅関連の営業職や証券のカウンターセールスのような、今まで 男性が当たり前だった仕事に女性の職域が広がっています。企業が「女性の視点」を事業運営上、重要視し始めていることの現れです」とのこと。なるほど、 「女性である」ということは、もはやハンデではなく、「売り」だということかもしれない。しかしながら、実際転職を希望すると、面接などで「結婚」や「親 との同居」など、女性ならではの「面倒な質問」に出会うことを懸念する人もいる。

 派遣大手のテンプスタッフ株式会社の方に話を伺うと 「ハラスメントに抵触することは、面接でもストレートには聞いていない企業が多いと思います。特に、結婚している、自宅かどうかは業務には関係ないことな ので聞いていません。しかし、どのような働き方をしたいのか、仕事をどのように捉えているのかを知るために、今後のキャリアや働き方などの一環として、プ ライベートに関係することも聞いていると思います」とのことだった。

「結婚のことを聞くなんて、セクハラだ!」と憤る前に、自分の働き方に対する姿勢を臆することなく伝える技術が必要ということだろう。

では、派遣する立場から見て「この人は紹介しづらい」というようなタイプはあるものだろうか。

「紹介しづらいという方の具体的なエピソードは、思いあたらないのですが、必要な要件として“コミュニケーション力”を挙げたいと思います。“コミュニケーション力”は対人関係だけでなく、物事を的確に捉え、解決する、成果を出すなどにもつながる能力となります」。

 コミュニケーション力というのは、自分で勘違いしている場合も多い。周囲と仲良くできるからといって、その能力に長けているというわけではない。

 最近はあまり厳しくないからと言って、セクシーな服装が好まれない職場もある。ミュール履きなども印象が悪い。役員秘書などお堅い職場なら、なおさら注意が必要だ。質問に質問で返すような答えも、コミュニケーション能力不足とみなされよう。

 それから絶対やっちゃいけないのが「面接のあと、携帯電話で会社の悪口を言っちゃう」という失態。常識で考えれば「それはダメだろう」とわかることだが、ついやってしまいそうなミスではある。

  その場その場の空気を読み、自分が求められていること、やってはいけないことを把握することも“コミュニケーション力”。いくら「売り手市場」といって も、この能力に欠けている人間は「売れない人材」となる。転職を希望する独女たちには、自分を「売れる」人材にするために、まずこの“コミュニケーション 力”を磨くことをお勧めする。

労働力確保へ動き活発

 県内景気が拡大する中、企業の人手不足感が強まり、人材確保の動きを強めている―。日本銀行那覇支店は、県内の雇用動向について、こんなリポート をまとめた。企業は、新卒採用の増加や、非正規から正規雇用への転換など、さまざまな手段を使って労働力確保に努めており、雇用者の所得も緩やかながら増 加すると見通している。曽我野秀彦支店長は「市場メカニズムの中で活発になる競争に企業が対応している結果」と評価している。

 同支店が2日発表した3月の県内企業短期経済観測調査(短観)では、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)はプラス9と、前回調査より10ポイント改善。観光の好調や民間工事の増加で、企業マインドが大幅に改善、全国でも有数の景気拡大地域という。

 雇用人員判断も2005年3月調査以来、2年ぶりに人手不足感が過剰感を上回った。特にホテル業や民間工事が続く建設業では不足感が強いほか、専門技術・資格保有者の採用が困難と指摘。

 企業は人材確保策として、新卒採用増加の動きを強め、リクルート活動開始時期を早めたり、中途採用を幅広い業種で活発化している。託児所や社宅の設置など福利厚生の充実によって職場の魅力を向上させたり、非正規社員を正社員に登用する動きも見られるとしている。

 賃金は、06年の給与(事業所規模30人以上)は前年比1・1%増。家計調査でも実収入は4・8%増と堅調に伸びた。ただ、賃上げは一部に限られており、給与の増加は人手不足を補っている非正規社員の労働時間の増加が要因と分析している。

 先行きは、労働時間延長や正規雇用への切り替えなどから「雇用者所得は緩やかに増加を続ける」と予測。

 正社員化の動きが広がる一方、外部人材を活用する企業も増え、雇用形態は「二極化が緩やかに進む」と分析。さらに、人件費や人材の有効活用するため、成果主義の導入と徹底で、収益率の向上を図る企業が増えてくると予想している。

総合商社、採用拡大・三菱商事と伊藤忠は14年ぶり高水準

 総合商社が好調な業績を背景に相次ぎ採用拡大に動く。2008年度入社の新卒採用では、三菱商事と伊藤忠商事が総合職で1994年度以来、14年ぶりと なる高水準の計画を設定。伊藤忠は一般職の採用も9年ぶりに再開する。中途採用も活発で、三井物産は多様な人材を獲得しようと07年に約30人と過去最多 の採用を見込む。

 08年度入社の新卒採用は、三菱商事が総合職のみで160―180人程度(07年度入社は148人の見込み)、伊藤忠が総合職の約140人(同125 人)と一般職の約20人を計画しており、両社の積極策が特に目立つ。伊藤忠は嘱託や派遣社員では事務業務のノウハウ伝承に限界があるとみて、一般職の採用 再開に踏み切る。

 住友商事も総合職で140人強、一般職で40人強と、07年度入社を上回る数の新卒採用を計画している。

学情とリンクアンドモチベーション、共同事業展開へ

 2日、学生・第二新卒層に就職情報を発信している学情は、モチベーションを軸にした社員教育・研修の実施等を展開するリンクアンドモチベーションとパートナーシップを結び、採用テスト・内定者教育・初期教育市場において共同事業を展開すると発表した。

 両社は、選考・内定辞退の多発を防ぐために、リンクアンドモチベーションが開発した各企業の応募者のモチベーションタイプを診断する手法を用いて、その タイプに応じて企業と求職者が的確なコミュニケーションを行う手法を提示し、内定者のモチベーションを入社まで高く維持することにより、入社後早期での退 職を防ぐための様々な研修プログラムを企画・提案していくという。

 学情独自でも、求職者に対し、学情の新卒向けサイト「学情ナビ」、第二新卒向けサイト「Re就活」、合同企業説明会「就職博」において、就職活動へのモ チベーションを高める講座コンテンツなどを発信したり、各企業を魅力的に見せ、仕事理解を高める会社説明会の企画・運営を企業に提案することも同時に展開 していくとしている。

南銀、採用を大幅増-来年度・200人以上、14年ぶり

   南都銀行(奈良市橋本町、西口広宗頭取)は6日までに平成20年4月入社の新卒採用方針をまとめた。それによると、大学卒を中心に例年120~130人 の採用規模を200人台に大幅に拡大する。200人以上の大量採用は同6年度以来で、初任給も17万4000円(大学新卒)の水準から20万円台に大幅に 引き上げる。

 これは、同行が県内を中心とした地方銀行である一方、隣接の大阪・京都・和歌山・三重の4府県にも進出し広域的な営業展開 を拡大。初任給相場が上がり、人材確保の面でますますメガバンクや都銀、地銀とも競争が激化しており、若手の優秀な人材確保が経営課題となり、さらに店舗 数を拡大していくのにも対応するもの…

5割 来春採用増へ 県内主要56社 本紙調査

 福井新聞社は、県内主要企業56社を対象に実施した2008年春の新卒採用計画のアンケート結果をまとめた。全体の5割にあたる28社が、採用数を「今 春(07年)より増やす」と回答。「今春並み」と答えた企業は23社あり、9割が今春以上の採用を検討していることが分かった。

  今春より増やすと回答した28社の6割が、2倍以上または10人以上の大幅な採用増を計画している。採用を増やす理由は、業務拡大が最も多く15社。「今 春、予定通りの採用ができなかったため」とする企業が2社あった。今春より減らすとしたのは4社、調査時点で未定は1社だった。

 算定可能な56社の08年春採用数を合算すると、1260人(前年並み、未定、若干とした企業、プラスアルファ分は加算せず、幅のある企業は最少人数で計算)。今春の採用実績を23%も上回る。

 改正男女雇用機会均等法の施行もあり、小売業を中心に女性の採用を重視する傾向がある。中には積極的に採用する方針を打ち出しているところもある。また、第二新卒といわれる就職し2、3年でやめた人の積極採用、中途や通年での採用を進める企業も9社あった。

 新卒採用で重視する項目(複数回答)は、「仕事に対する意気込み」が最多の41社。「面接での応対」35社、「協調性」10社、「学生時代の経験(サークル活動など学業以外)」7社の順となった。

学情、リンクアンドモチベーションと内定者教育分野などで共同事業を開始

学情とリンクアンドモチベーションが共同事業を開始
企業と若手求職者のミスマッチを防ぐトータルサービスを展開


  学生・第二新卒層に就職情報を発信している株式会社学情は、モチベーションを軸にした社員教育・研修の実施等を展開する株式会社リンクアンドモチベーショ ン(代表取締役社長:小笹芳央)とパートナーシップを結び、採用テスト・内定者教育・初期教育市場において共同で事業展開していくこととなりました。
 現在、企業の人材獲得競争が過熱化している一方、若年者の早期退職やフリーター・ニートの増加にみられるように、新卒や第二新卒の就業に対するモチベーションの低下が問題視されています。
  学情とリンクアンドモチベーションは、選考・内定辞退の多発を防ぐために、リンクアンドモチベーションが開発した各企業の応募者のモチベーションタイプを 診断する手法を用いて、そのタイプに応じてその企業と求職者が的確なコミュニケーションを行う手法を提示し、内定者のモチベーションを入社まで高く維持す ることにより、入社後早期での退職を防ぐためのさまざまな研修プログラムを企画・提案していきます。
 学情独自でも、求職者に対し、学情の新卒向 けサイト<学情ナビ>、第二新卒向けサイト<Re就活>、合同企業説明会<就職博>において、就職活動へのモチベーションを高める講座コンテンツ等を発信 したり、各企業を魅力的に見せ、仕事理解を高める会社説明会の企画・運営を企業に提案することも同時に展開していきます。

 これによっ て、求職者と企業を情報でつなぐためのメディアにとどまらず、企業を魅力的にかつ理解を高めるセミナーの実施や、企業と求職者のマッチング精度の診断~ミ スマッチを防ぐ教育・研修プログラムの企画・実施など「効率的な募集告知~入社後の戦力化」をトータルに実現するサービス体制を構築いたします。
 激戦の若手人材獲得競争が続く現在、両社の強みを生かし、告知から入社までのトータル提案領域を構築することで、より市場のニーズを的確に捉えた事業を展開いたします。

来春卒業予定の大学生を対象にした就職志望企業の集計結果を発表

大学生の会社選びの動向を明らかにするため、『就職ブランド調査』を実施しております。このたび、2008年3月卒業予定の大学生を対象にした「大学生の就職志望企業」の集計がまとまりましたので、ご報告いたします。


みずほフィナンシャルグループ、銀行人気で第1位に

 銀行人気を受け、みずほフィナンシャルグループが第1位となった。銀行はメガバンクを中心に、おおむね順位を上げている。

 例)三菱東京UFJ銀行6位⇒3位、三井住友銀行13位⇒12位、三菱UFJ信託銀行94位⇒34位、りそなホールディングス95位⇒65位、日本銀行107位⇒90位

 銀行はバブル崩壊時に採用人数を絞った影響で、特に20代後半~30代の人材不足が深刻。
 不良債権問題に代表される金融不安の時代が終わり、新たな金融ビジネスを展開するなど攻めの姿勢に転じるなか、将来的な活躍を見込んだ人材の確保に積極的。昨年に引き続いて大規模な新卒採用を実施している。
 そのような背景のもと、採用数増加により「門戸が広がった」と感じた学生からの支持を集めたもよう。


 業績好調を受け、電機・電子メーカーが上位にランクイン

 業績の好調が目立つ一部電機・電子メーカーへの人気が高まっている。新卒の採用人数を大幅に増やすなど採用活動に力を入れていることや、新商品の発売や新技術の投入などで、メディアでの注目度が上がっていることなども要因と考えられる。

 例)日立製作所5位、松下電器産業10位、キヤノン18位、シャープ30位


 企業選択では「待遇のよさ」や「雇用の安定」が重視される傾向に

 就職活動における企業選択の視点(23項目)については、過去5年間で学生の重視する項目に変化がみられた。
 「自分がやりたい仕事ができる」という項目は例年と変わらず1位であるものの、年を追うごとに重視する度合いが弱まりつつある。その一方で、「給与・福利厚生など待遇がよい」「雇用が安定している」という2つの項目を重視する度合いは、年々強まる傾向にある。

第二新卒の為の転職ノウハウ

[第二新卒の為の転職ノウハウ]第二新卒だからってナメられちゃいけない!明日のビジネスパーソンを目指すなら、会議や打ち合わせで「おっ」と気を引く発言をしてみよう。
近ごろ流行のビジネスキーワードを、濃縮してお届けします!

会議、打ち合わせでとかく出てくるのが「市場」とか「マーケット」というテーマ。
要は「お客さんはどのくらいいるの?」っていうことだ。
そこで最近出てくるのが以下のような聞きなれないコトバたちだ。初めて参加した会議で「えあ?」なんてことにならないよう、しっかり学習しておこう。

[例題]------------------------------------
ロングテールのほうが市場としては大きいですからね。
ニッチですけどユーザーオリエンテッドな志向が高いですし、
結果的にバジェットもウハウハな感じで、ね。
ふふふっ。(意味あり気に微笑む)

怖い先輩

団塊世代の定年により、新卒の採用熱が高まっているのはみなさんご存じだろう。
商社A社は、いま、まさにその状態にある。しかし、熱心な採用活動にもかかわらず、A社の得意分野が非鉄金属・材料という一般になじみの薄い分野であることや、少しばかり古めかしい社名、とかく先入観をもたれがちな同族経営のためか、就活学生から敬遠されてしまっていた。
昨期(今春入社予定)は数十名規模の採用を計画していながら、確保できたのは五割以下(A社人事は、さらなる直前の辞退者出現に怯えている)。現在進行中の新卒採用には、人事のみならず、全社員が積極的に協力するように通知がなされていた。

A社の海外営業のEさん(27歳)は、新卒の採用セミナーにしばしばかり出されていた。Eさんは決してトップの業績を出しているわけではなかったが、声が よく通り、マスクも悪くない。新卒にとって「3~5年後の自分の姿」としてイメージしやすい年齢であり、いいモデル社員だったのだ。
こうした場に呼ばれることは、Eさんとしても本来は光栄なことであるはずだったが、彼はこの役割を任されるようになってから、転職を考えるようになってしまった。

「やってられません」Eさんは額に手をあてて、目を伏せた。「まるで動物園ですよ」
A社が採用しようとしている新人たちの様子を、彼はそう表現してなげいた。
「まあ、そう言わずに。若い頃はみんなそんなものじゃないですか?」
我々はなんとか励まそうとしたが、「まさか」とEさんはクビを振った。
「ボクらの時は氷河期でしたから、危機感が全く違いますよ」

違っているのは、就職に対する意識だけではないはずだ。採用枠が絞られている中、大手ではないにせよ、希望していた商社に就職したEさんは、一般常識・頭の回転・コミュニケーション能力も十分にあったのだろう。大学も有名どころである。
売り手市場になった今、A社が採用している新卒のレベルがグッと落ちていると感じてしまうのもムリはない。
「後輩があのレベルだっていうなら、自分はもっと上に行けそうな気がするんです」
こうして彼の転職活動は始まった。

転職動機を聞かれるとEさんは
「去年から新卒採用のサポートを頼まれるようになり、そこで若い人たちと接していろいろと触発されました。今の自分にどこまで出来るのだろうと考え、転職に取り組む決心をしました」
と、当たり障りのない上手な言い回しを披露していたが、ある企業の二次面接で、かなり打ち解けた雰囲気になり、相手企業の人事部長はEさんに愚痴を漏らしはじめた。

「いやあ、Eさんみたいな採用に関わったことのある営業が入ってくれると助かるよ。なにせ新卒は売り手市場でしょ。新人の教育でみんな手一杯。現場には手伝ってもらえない。人事はてんてこまいだ」 どこも同じなんだなあと苦笑したEさんに、部長はこんなセリフを付け加えた。
「しかし、最初のうちはともかく、今の新人はどこまで伸びていくかねえ。人数が多いから、何人か這い上がってくると思うけど、ヘタをすると、少し上の世代がずっと頭を抑えているということにもなりかねないよ」

何事も表があれば裏がある。言われてみれば、下のレベルが低くくて抜かれる心配がないというのはメリットかもしれない。いや、それだけではない。育てるのが大変というマイナス面も、ウラをかえせば自分のマネージメントスキルを磨くには絶好のチャンスとも言える。
もともと、EさんはA社の仕事は気に入っていた。それをここで辞めるのは本当にプラスなのか…。

考え抜いた末、EさんはA社に留まることにした。ただ、新卒に対するイライラは消えていない。転職活動休止の連絡で、Eさんは「鬼軍曹となってビシビシやっていくつもりです。でないと、やってられませんから。連中、いい気になりすぎですよ」と、声を低くしていた

人材不足は多くの企業で起きていること。おそらく、Eさんのように思っている人は少なくないはずだ。
「就職活動が楽で良かった」と思っている学生諸君、そんなに世の中あまくない。入社後、飛びきり優秀でコワい先輩が、手ぐすね引いて待っているかもしれないのだ。

ヤフー、KDDIなどIT、通信業の従業員急増

“労働力確保”に向け、企業の動きが急だ。「正社員」、「臨時従業員」など主要企業の「従業員数」の動きをデータにより検証する


 わが国の「雇用」に大きな変化のうねりが出てきた。このうねりは日を追うごとに大きく、本格的なものになりつつある。なかでも企業からみて最も切実なのは、経営に待ったなしの影響を与える「労働力不足」への対応である。
  「小売業などでパートの正社員化」、「製造業でも非正社員1000人規模の正社員化」、「過去最高の転職者数」、「生保・銀行などで子育て主婦の正社員化」、「新卒学生の争奪戦激化」等々、2006年あたりから労働力確保を目的にした企業の対応が急だ。
  そこで今回では、「東洋経済・第2回CSR企業調査」で回答のあった主要900社のデータを用いて、各社の従業員増減状況をみる。なお従業員数データは有 価証券報告書ベースで、表中04年は05年3月末時点、05年は06年3月末時点(年度ベース)の数値である。比較期間は1年間と短期だが、それでも企業 の雇用逼迫感は顕著に読み取れる。次ページの増加数上位ランキングからも分かるように、上位を中心に従業員を大きく増やしている企業が目立つ。(※)

増加数、増加率ともに急伸

 まず「女子の従業員増加数上位50社」からみよう。トップのユニー(768人増)と2位のリンガーハット(650人増)の2社の増加数が目立っている。 これは両社が、「従業員中にパートを含む」(ユニー)、「正社員以外の社員を含む」(リンガーハット)ベースで「従業員数」を公表しているためだ。4位以 下では、増加数400人を超えるのは全日本空輸、同200人台が日本医療事務センター、日本興亜損害保険(非正社員含む)、KDDI、三井物産、同100 人台ではトヨタ自動車、ヤフー、マツダ、オムロン、積水ハウス、住友信託銀行等となった。
  この間の「増加率」ではどうか。突出しているのはヤフーで46.3%と著増。04年に400人だった女子従業員は05年には585人に拡大した(男子も 49.0%増)。IT業界の人手不足がいかに深刻な状況かを物語る数字だ。他にはオムロン17.4%増、三井物産15.1%増、マツダ13.1%増、 KDDIの12.9%増などが目立つ。
  つぎに「男子の増加数」をみよう。KDDIとトヨタ自動車の2社は、1年間の増加数が1000人の大台を大きく超えている。特に、携帯電話「au」のシェ アが2位で新規契約が好調のKDDIは、1年間に男子だけで1598人も増加、「増加率」も23.9%と高い。ここにもIT・通信業界の人材獲得への意欲 と活発な取り組みが如実に出ている。
  増加数500人以上の企業には、マツダ762人、ダイハツ712人、東芝709人、オムロン629人、住生活グループ624人、セイコーエプソン596 人、日本精工581人、三菱電機567人などがある。また、「増加率」ではヤフー、KDDIのほか、上位ではエイブル21.6%増、オムロン19.3% 増、日本精工16.7%増、住友電装15.8%増などが目立つ。

スーパー、外食、自動車で「臨時」増大

 現在、パートや派遣などいわゆる「非正規雇用者」の数は、全雇用者の33.0%にまで達している(06年、総務省「労働力調査」)。それでは企業ごとの 実態はどうなっているのか。「CSR調査」で回答のあった企業について、有価証券報告者ベースの「臨時雇用者数(男女合計)」のデータからその現状をみよ う。
  「臨時雇用者数」の多い企業トップ3は、イオン(5万8127人)、イトーヨーカ堂(3万4667人)、ダイエー(2万7073人)の大手総合スーパー3 社。これに三井不動産(1万3826人)、オリエンタルランド(1万2668人)、モンテローザ(1万1873人)、トヨタ自動車(1万1100人)、日 本医療事務センター(9869人)、ワタミ(9795人)などが続く。スーパー、外食、サービス、自動車・電機関連メーカー、保険などの大手が中心だ。
  1年間の増加数でみると、増加数が2000人を超えるのはイオン(3263人)とワタミ(2704人)の2社、以下、コカ・コーラ セントラルジャパン(1678人)、デンソー(1501人)、豊田自動織機(1261人)、キヤノン(1177人)、トヨタ車体(1138人)、セブンイ レブン・ジャパン(1051人)、キーコーヒー(956人)、スズキ(862人)などが上位にある。増加数で上位にあり、さらに増加率の伸びも著しいの は、キーコーヒー(3.5倍)、住友ゴム工業(75%)、スズキ(64%)、豊田自動織機(46%)、トヨタ車体(41%)などで、トヨタ関連各社の拡大 ぶりが目立つ。

三井物産は女子200人増加

 3~4ページには主要203社の男女従業員の増減状況を掲載した。業種別、男女別に見た増減とその規模にはかなりバラツキがみられ、減少企業も多い。同 一業種内でも顕著に出ている業績格差、これまで実施してきたリストラ進捗度、男女別の雇用戦略およびその変化などによって、各社の動きは一様ではない。
  たとえば積水ハウスでは、女子が147人増加したのに対し、男子は逆に238人減少した。またJTは女子が400人、男子は869人とそれぞれ減少(臨時 従業員は05年1285人で前年比28人増とほぼ変わらず)、新日本製鐵は男子145人増に対して女子は14人減、神戸製綱所も男子266人増だが女子は 18人減。一方、大手商社では三井物産の女子200人増がひときわ目立っている(男子は68名減)。

米調査報告、男女賃金格差明らかに

  全米大学協会(AAU)女性教育基金の調査報告によると、米社会で働く女性の平均給料は男性の80%でしかないという。また新卒後10年経過した時点では賃金格差がさらに拡大し、女性の平均給料は同年代男性給料の69%にしか満たなくなるという。

 労働時間や職種の分類、配偶者手当てその他男女収入格差に影響する要因を分類して取り除いたとしても、調査結果で判明した男女賃金格差には理論上説明できない部分があるという。女性教育基金によると、賃金格差要因の一部は「女性差別」にある可能性が高いという。

 今回調査を行ったAAU女性教育基金ディレクターのキャサリン・ヒル氏によると、「男女賃金格差の要因の一部は雇用者が女性に対し、子どもを産んだら退 職してしまうことを初めから考慮に入れた上で賃金を支払っていることにある」という。そのため、あえて雇用者が女性を昇進させようとしないのだという。

 また同調査結果では女性の学歴が就職後の賃金にあまりよく反映されていない事も明らかになった。米大学では科学、数学分野含め、女子学生の成績平均の方 が男子学生の成績平均よりもわずかに上回っていることが調査結果により示されている。しかしながら今回の調査結果では、名門大学を卒業した女性の収入は、 地方のマイナーな大学を卒業した男性の収入と同程度であることが示された。ヒル氏は調査結果から「女性が高学歴を得たということだけでは、男女の賃金格差 問題は解決されない」と述べた。

情報を活用しよう

 いま、雑誌・折り込みチラシ・Webサイト・人材紹介会社・公的機関に、求人情報はあふれんばかりです。ぜひ、この情報を十分に活用してください。

・ハローワークの活用

 ハローワークの求人情報はネットで検索することもできますが、企業名がすべてオープンになってはいません。また検索画面の設定が地域に限定されていますので、隣接地域の情報は検索しづらいという欠点があります。

  例えば埼玉在住で東京も視野に入れている人などは、それぞれの自治体が提供する「就職サポートセンター」というハローワークの大規模版の就職関連施設を利 用する方が幅広く情報を集めることが可能です。ハローワークの機関である人材銀行や、若年者対象の施設と隣接していることも多いので、一度足を運んでみる のもよいでしょう。もちろん就業中の利用も可能です。

 ハローワークの求人検索は設定が細かいため、自分の年齢や希望 を詳細に入力するとマッチする情報が極端に少なくなります。逆に条件を少し広くすると急に件数が膨大になります。最初は広く(年齢の幅を広げるなど)、そ の後一覧を見ながら絞るというのが、関連情報も含めて見ることができる方法です。

・こだわり検索

 自分のこれからのキャリアプランが明確である人には、検索エンジンでの「こだわり検索」をお勧めします。例えば経験したい仕事のカテゴリーが決まっているときなどは、そのキーワードや業務内容から検索してみましょう。

 具体的にどんな企業がどんな仕事をしているかについては、業界新聞や雑誌・各企業のニュースリリースなどからも情報を得られます。

 企業のページからはリンクをたどり、関連会社を調べてみましょう。またライバル企業・同業の上位企業・その子会社なども調べていきます。求人媒体には出していなくても、自社のWebサイトに採用情報を載せている企業もたくさんあります。

  また、これは裏技的なところがあるのですが、人材紹介会社のWebサイトで社名を伏せている求人情報でも、同業界の人が見ると本社所在地や業務内容でどこ の求人か分かってしまうことがあります。その会社には求人があるということです。人材紹介会社を通して応募するのが通常ですが、社名が分かるなら直接連絡 をしてみてもいいのではないかと思います。

・人材紹介会社を活用する

  人材紹介会社は多くの情報を持っています。1社だけでなく、数社に登録をして情報を集めるのがよいでしょう。経験とスキルのマッチングを具体的に行ってく れますし、カウンセラーもいます。自分に合った案件を紹介してくれる会社を選び、信頼できるアドバイザーを得ることも活用方法の1つです。

求人がないところに応募できるか

 転職を考えて、ハローワークに行ったりいろいろな雑誌・Webサイトを見たりしているのに、「なかなかこれという求人がない」「自分に合っているものがない」。これも多く目にする心配ごとです。

 ポジティブな転職では自分の目指すものがあるわけですから、かえってその希望と求人を一致させることは難しくなるはず。自分のイメージが先行することもあるでしょう。

 もし気になる企業や扱いたい案件を持っている企業があるのなら、ぜひそこには自分からアプローチをしましょう。メールを送る、応募以前に会ってもらうなどで興味を伝え、機会をつくり出すことが大切です。潜在求人を意欲で掘り起こしましょう。

 納得のいく転職ができたという人のお話を聞くと、そのきっかけは本当にさまざま。転職の自分スタイルをつくることこそが、成功への近道といえるようです。

第二新卒? 経験者?

 Webサイトの募集広告を見ていると、最近第二新卒という募集が多くなっています。新入社員の3割以上が3年以内に退職するといわれる昨今ですか ら、増えているのも当然ですが、そもそも第二新卒を決定するものとは何でしょう。新入社員研修を受けているかということ? 社会人経験があるかということ?

 「第二新卒募集」の場合、求められているのは、一から手を掛けなくても仕事に取り掛 かってくれる人。学生という意識から離れて社会人として仕事をしたことがあるかどうかが決め手となります。具体的な経験やスキルがあるかどうかや、正社員 経験があるかどうかではなく、短い期間でも社会人としてきちんと仕事に向き合っていたということが伝わればいいということですね。

  また、就業経験のある人でも新卒への応募ができる場合があります。企業の求人をよく見ると、新卒の募集でも、その年度に卒業見込みの人に限定していないこ とがあります。募集対象が生年月日で示されたり、卒業後2年以内なら新卒だったりすることがあるのです。一度働いたからといって新卒に応募できないと決 まったわけではないのです。

 中途採用は経験者採用ばかりと思っている人も多いのですが、Webサイトの中途採用案件を見てみると、未経験歓迎としている案件がたくさんあります。特定の企業の色に染まっていない人材をポテンシャル採用したい企業も多く存在するのです。

  団塊の世代の退職時期を迎える昨今、経験者募集として細かく応募条件を挙げている募集をよく見るようになりました。ここでのポイントは経験の内容が「細か く」書かれているということです。細かく何行にもわたって書かれているということは、マストな条件もあるけれど、それ以外でも転用できるスキルを持ってい る人なら会いたいという気持ちの表れでもあります。じっくり読み込まれることをお勧めします。

転職に決まったやり方はない

 キャリア相談においでになる20代前半の、特にIT関連を志向する人から、こんなお話をよく聞きます。「経験者採用ばかりで自分は応募できない」 「自分は第二新卒で応募しなければいけないのか」「(求人サイトには)会社も仕事もいっぱいありそうだけれど、自分は募集対象者か」。

 それぞれ状況が違うので、自分が応募できるのか、募集企業の条件に当てはまるのかは気になるところだと思います。

 しかし中途採用の場合、応募できる・できないという制限はかなりあいまいです。「経験者採用」とされている場合も、実際に問い合わせると意外と「大丈夫です!」とか「まずはお話を伺って」となることが多いのです。

 とすると、求人を見て迷いすぎてしまう人は、実は自分で応募条件や経験のレベルを設定してしまっていることになるのではないでしょうか。自らチャンスを限定してしまっているともいえます。

 転職には本来「決まったやり方はない!」のです。自ら道を切り開いてチャンスを引き寄せるものだと思って、果敢にチャレンジすることをお勧めします。何をもって経験といっているのか、まずは聞いてみる。そしてそれを応募の過程ですり合わせていくこともできるのです。

現地化を加速させる日系企業-人材獲得市場でいま何が起きているのか?

中国市場における競争力向上の課題のトップに「人材育成・スタッフの強化」を挙げる企業が8割を超えてい る。進出企業が内販に軸足を移すなか、激変する市場ニーズに適合したいち早い製品開発を推進し、厳しさ増す市場開拓競争の要に現地の人材・スタッフの育成 が緊急の課題とする企業側の危機感が見て取れる。様々な要因から現地化が進まない日系企業。今、人材を獲得・育成あるいは企業研修の場で一体何が起きてい るのか-?

主要企業百九社を対象にした二〇〇八年春の新卒採用計画のアンケート結果

 共同通信社は二十四日、主要企業百九社を対象にした二〇〇八年春の新卒採用計画のアンケート結果をまとめた。〇七年春よりも採用を増やす企業は五 十社と約46%を占めた。〇七年春と同水準と回答した企業も四十二社あり、全体の約84%が前年並み以上の採用を計画している。

 厳しい競争を続ける電機、自動車など製造業では、技術系の採用に意欲的な会社が多く、先端分野の人材確保を重視する姿勢が一段と鮮明になった。業績好調に加え、退職する団塊世代の補充を迫られていることも採用規模が膨らむ要因であり、学生優位の就職戦線になりそうだ。

 各企業は採用拡大について「団塊世代の後継者を育てるため」(機械)、「将来に備えた優秀な若手層の確保」(電機)、「国際的な事業拡大への対応」(自動車)などと説明している。

は、東芝が九百五十人(〇七年春は千七十人)と高水準を維持。三菱重工業は六百三十人(四百九十二人)、ホン ダはトヨタ自動車の六百八十人を上回る七百人(六百十人)を計画。液晶テレビが好調なシャープも四百人(二百五十人)に拡大する。増産が続くトヨタ、キヤ ノンは高卒採用も増やす。事務系の採用は旭化成、シャープなどが拡大する考えを示した。

 金融では、三井住友銀行が〇七年春より百七十五人多い千六百人を採用。このうち幹部行員を目指す総合職は六百人とした。日本生命保険は一般職の採用を五百六十人から七百人に増やし営業を強化する。

 採用を減らすと答えたのは六社、未定や無回答は十一社だった。

 アンケートは二月末から三月中旬にかけて実施。具体的な採用数が固まっていない企業にも「増やす」「減らす」などの方針を聞いた。

静岡県西部の企業、新卒採用を拡大・生産現場を中心に不足感

 スズキ、ヤマハなど静岡県西部の大手メーカーが来春の新卒採用を大幅に増やす。研究開発にたずさわる技術職や生産現場で働く技能職を中心に高水準の採用 を計画。工場建設や生産拡大で人手不足のうえ、団塊の世代の退職者が増えて戦力の低下が見込まれているためだ。当面、人材争奪戦が続きそうだ。

 ヤマハは今春に比べて16人多い147人に増やす。主に生産現場で働く人材として高卒を確保する。今春は35人だった高卒採用を来春は50人以上採用するとみられる。河合楽器製作所も技術系や生産現場で働く社員を中心に今春の50人よりも増やす。

 08年に静岡県牧之原市で自動車組み立て工場を稼働させるスズキは来春、1989年以来19年ぶりに1000人超を目指す。技術職を約 1.5倍の460人に引き上げる。生産現場で働く技能職も05年春に160人にとどまっていたが、来春は3年連続で400人以上の高水準を維持するとみら れる。ヤマハ発動機は技術・生産系を27人増の135人に引き上げて、全体でも285人まで拡大する。

新卒500万人!中国で就活向け300円ホテル繁盛

中国の新卒大生が史上最高の500万人近くに達し、就職難がさらに悪化するため就職活動向け簡易ベッドホテル が上海などで相次いで開業して大繁盛している。ビルの一室にカイコ棚式ベッドを並べただけのホテルは1泊150~300円ほど。学生らは繁栄する都市での 生活に固執して昼は企業説明会、夜はインターネットで職探しを続け、1カ月以上の滞在者も出ている。

  「職達求職旅行社」は昨年8月、急増する地方大学生による就職活動に目をつけ、上海南駅前の古いビルを買い取り部屋に2段ベッドを並べただけの簡易ホテル を開業した。20平方メートルほどの一室に8つのベッドが詰め込まれ、まさに寝るだけ。1泊20元(約300円)で200人収容のベッドは連日満杯状態、 1カ月前でも予約が難しくなっている。

 昨年秋には、取りつぶし寸前の古いホテルも買い取って同様の学生ホテルを開業、こちらも収容可能な150人以上の学生で連日満室となり、4月にはさらに2カ所を臨時開業する。同社はこのほか北京、西安などでも同様のホテルを開く。

  就職活動の地方大学生を相手にした安宿商売は2年前ぐらいから広州や上海で散見されるようになり、小規模の学生宿だと今も1泊10元(約150円)で泊ま れる。しかし、ベッドの衛生状態が悪く、長期滞在する学生は1日1食3元で過ごし、しかも就職先が見つからないため精神的に参ってしまう学生も見られると いう。

 中国経済は過去4年連続で2けたの成長率を誇っているが、急増する大卒生の就職率が悪化して いる。生産現場で作業に携わる単純労働は多数あるが、大卒生を対象とした事務職の仕事は数少ない。田成平・労働社会保障相は全国人民代表大会(全人代、国 会に相当)開会中に記者会見を開き、「昨年からの失業大卒生と今年の新卒生合わせて600万人が厳しい就職競争に挑む。できるだけ地方での就職を目指して ほしい」と、異例の呼びかけを行った。

 中国の高等(大学)教育の卒業生は2001年(114万人)以降一気に増加、昨年が413万人で今年は495万人以上が卒業する。

新卒採用は「できる人」より「気が合う人」

4月を目前にして、大学生の就職活動も活発になってきました。我が社も先々月から積極的に新卒向けセミナーを開催しています。それで感じるのは、中 小企業にとって、昨年とは打って変わって、新卒の採用が難しくなっていることです。これまで新卒採用を手控えていた大企業が、今年は大きく門戸を開いてい る。学生の多くは「寄らば大樹の陰」と大企業に流れる。当然、われわれ中小企業はそのおこぼれを拾わざるを得ない。

もう一つ感じるのは、学生の意識の温度差です。去年の学生にはあった危機感やハングリーさが今年の学生には少ない。格段に就職しやすくなっている状況がある以上、ある程度は仕方のないことかもしれません。

我が社は、この3年間で28人の新卒社員を採用しました。そのうち、辞めた社員はたった1人です。今や中小企業でも、一人当たりの採用コストは数十 万円、時には100万円を超すことだって珍しくないご時世です。我が社は、採用には苦労するが、内定者のフォローは充分にできている。どうしてそんなこと が可能なのか? それは我が社が「社長のわたしと価値観が共有できる人」をポリシーに採用しているからです。

新卒の能力や資質を軽視するわけではないが、それは二の次です。とにかく価値観が合うことを最重要項目にして採用するから辞めない。人間にとって、どんなに高級で安定した企業であっても、自分の価値観と合わない職場で働くことほど苦痛なことはありません。

「3年で辞める新卒」コンサルが歯止め 採用時に適正探る

 大半の大企業で4月中に内定者が固まるとみられる2008年度の新卒者採用戦線は、大卒者求人総数がピークだったバブル期を超えると見込まれ、07年度 以上に「売り手市場」の展開が強まっている。半面、「入社3年で3割が辞める」とされる早期退職の傾向は一向に衰えず、採用人員の確保と合わせ、企業の人 事担当者が頭を痛めている。こうした悩みの解消を狙いに、若手社員の定着率を高めるビジネスが相次いできた。

 組織変革・コンサルティングのリンクアンドモチベーション(東京都中央区)は今年1月、就職希望の新卒者を対象にビジネスパーソンとしての基礎 能力が適正かを診断する商品を発売した。企業が採用時に実施するテストは、学生の学力や知識に偏った内容がほとんどだった。ただ、企業側に入社後、実際に 業務面で活躍できる人材かを判断できるツールの要求が強く、新商品の開発に踏み切った。

 提供する「ビジネスポテンシャル(基礎能力)測定テスト『WRINKLE(リンクル)』」は、業務遂行上求められる「数字の持つ意味」などを読み取る『合理力』と、取引相手や商談の状況などを「空気を読む」ように把握できる『情理力』という二つの切り口で測定する。

 同社はすでに、個人が働くうえの目的や考え方といったモチベーション(動機付け)と、異なった業種、企業でもビジネスパーソンとして共通して備 えるべき能力を測定する「BRIDGE(ブリッジ)」を商品化しており、リンクルとセットしたビジネス適性検査「Business Aptitude  Test(BAT)」を、初年度の07年度で2万5000人に実施する計画だ。

 中小企業向けの経営コンサルティング事業を展開するワイキューブ(東京都新宿区)は、社員の定着率を高める目的で、上司と部下の相性度を判断し、潜在的な退職理由を把握できるツールを開発し、今月から企業向けに提供を始めた。

 企業の組織風土を把握し、採用時の応募者をひきつけるツールとして開発した「Group Capacity Survey(グループ キャパシティ サーベイ)」をリニューアルし、離職の“芽”を早い段階から摘み取り、適材適所の人材配置につなげることを狙った。

 若手社員の早期退職の増加は、若年層の就職に対する価値観の変化もあるものの、多くは実際の業務と期待感のギャップが大きい、いわゆるミスマッチが原因となるケースが多い。同時に、職場の人間関係も大きな要因となっている。

 とりわけ、団塊の世代が大量に退職する「07年問題」と景気拡大を背景に、大企業を中心に、企業側がやみくもに新卒者争奪戦に走る傾向が強まる状況で、就業のミスマッチがバブル当時の大量離脱を再び引き起こす可能性も残る。

 この点、リンクアンドモチベーションの榊原清孝取締役は学生側の「入社前の理解不足」を指摘する。その意味で、「就職氷河期」から完全な「売り 手市場」に180度転換し、企業側にこれまでの「学生を選ぶ」姿勢が通用しなくなったいま、人材の確保とミスマッチによる早期離職を防ぐには「企業と学生 の“相互理解”、“相思相愛”の関係が一段と必要になる」(榊原氏)。

 採用時に学力、知識の水準で判断する従来型のツールだけに人材の診断を頼っていてはミスマッチは避けられない。しかも、企業は入社後の成果を期待する流れを一段と強めており、新卒者の仕事への適性度と、若年層をつなぎ止める診断ビジネスが一躍脚光を浴びてきた。

新卒採用「増やす」は48%・新潟県内主要企業採用計画

 日本経済新聞社がまとめた新潟県内主要企業の採用計画によると、2008年春の新卒採用人数を今春実績より「増やす」と答えた企業が全体の48%に達し た。退職者の増加やベテランに偏った人員構成の見直しを理由に挙げる企業が目立つ。県内は景気回復の動きに一服感が出ているものの生産活動は高水準を維持 しており、食品を中心とした製造業や金融機関で積極姿勢が目立つ。

 調査は3月中旬から4月初頭に実施し、94社から回答を得た。採用傾向では「増やす」と答えた企業が45社で最多。41社が「変わらない」方針で、今春実績より減らすと答えた企業は7社にとどまった。傾向も含め未定としたのは1社だった。

 増やす理由を複数回答で尋ねたところ「退職者の増加」(23社)、「人員構成のゆがみを正す」(18社)といった年齢構成の見直しが上位に並んだ。

建設会社への新入社員、今春は30人余

県建設業協会に加入する313社に今春入社した新入社員は、高卒、大卒合わせて30数人にとどまったことが同協会の調べで分かった。

公共工事の減少などによる建設不況で、各社とも新卒の採用を控えているとみられる。

協会によると、県内の建設業界の新卒採用は平成7年がピークで、約300人の採用があった。

それ以降、新卒の採用は年々減少傾向をたどり、ここ4、5年は県内全体で毎年40人以下となっている。

採用を控えている背景には、各社とも公共工事の受注減などで経営が悪化している事情がある。

人件費を抑えるため、新卒者の代わりに定年退職した社員を再雇用する会社も増えているという。

新卒者の内定率上昇 景気回復波及か

 長崎労働局は二十日、県内の高校、大学新卒者の就職内定状況を発表した。三月末現在で高卒者は93・7%(前年同期比1・2ポイント増)、大卒者は 91・6%(同0・4ポイント増)といずれも前年を上回った。同局職業安定課は「二〇〇七年は団塊世代が大量退職するため高卒者は製造業で求人が増えた。 県内求人も増加し、景気回復が波及してきたようだ」としている。

 新規高卒者の就職内定率は四年連続で上昇し、一九九八年三月(94・2%)以来の高水準。県内希望者の就職内定率は87・7%(前年同期比1・3ポイン ト増)、県外希望者は99・1%(同0・6ポイント増)と改善。県内企業の求人数も二千七百二人(同9・8%増)だった。

 新規大卒者の就職内定率も七年連続上昇し、九三年五月(93・6%)以来の高水準。就職内定率を県内外別でみると、県内希望者は93・0%(前年同期比 3・5ポイント増)、県外希望者は90・8%(同1・5ポイント減)。県内企業の求人数は三千百七十一人(同15・4%増)。

 業種別求人状況は、新規高卒者では製造業が最多で、次いでサービス業、卸・小売業-など。新規大卒者では医療福祉が最多で、金融業が続く。

 同課は「内定率はピーク時の水準には届かないが、上がってきた。特に高卒求人は造船業が目立ち、熟練工が大量退職する二〇〇七年問題の影響が大きい。今後も、さらに企業、団体に対する求人要請や求人開拓の強化を図りたい」としている。

3割の企業が初任給アップ 新卒採用の活発化を反映

 財団法人・労務行政研究所(東京)が20日まとめた2007年度の新入社員の初任給調査によると、大学や高校などすべての学卒者を対象に引き上げ た企業は前年度比9・3ポイント増え、29・5%となった。同研究所は「業績好調や団塊の世代の退職を背景にした新卒採用の活発化を反映した」と分析して いる。

 全学歴で初任給を据え置いた企業は前年度比8・9ポイント減の、63・6%。一部据え置きは6・9%だった。全学歴で据え置いた企業は、02年度から4年間、91-96%台で高止まりしていたが、大きく低下した。

 初任給の平均額は、大卒で前年度比0・5%増の20万2410円、短大卒が0・4%増の17万1383円、高校卒は0・4%増の16万1139円。いずれの上昇率も、1990年代後半とほぼ同じ水準まで回復している。

 調査は東証1部上場企業と、生命保険や出版など未上場の大手企業を対象に実施

来春の新卒採用、「内々定出した」7割・日経調査

 来春入社の新卒採用で主要企業の約7割が事実上の「内定」となる「内々定」をすでに出していることが、日本経済新聞社の「採用活動に関する緊急アンケー ト」で分かった。調査に応じた43社のうち28社が「内々定を一部出した」、2社が「ほとんど出した」と回答。4割の企業が5月末までに内々定を出し終え る予定だ。人材不足を背景に採用活動が短期決戦になっている様子が浮き彫りになった。

37年間イエ男くんが一人暮らしに踏み切った!

「単純に親離れ出来てなかったと思ったんですよね。実家にいる時は毎月8万円入れてたし、収入もあるから生活的な部分では独立してたんですけど、家事全般はやってもらってた訳だから、気持ち的に親離れ出来てないなって」

37歳という、一般的に見ればかなり遅いタイミングで一人暮らしデビューを果たしたH氏。彼はなぜ、37年間暮らした実家を離れ、一人暮らしという道を選んだのだろうか。

「何 かキッカケがあった訳じゃないし、このタイミングじゃなくても良かったんですけど、同世代の人間は結婚したり、子供がいたりする訳じゃないですか。同世代 と自分を比較したら「“もう(家を出て)いいだろ! このままじゃまずいだろ!”って自分的にしびれを切らしたというか」」

原因となった事件があったのではなく、極私的な「思い」が彼の一人暮らしの道を拓いた。

「単 純に自由になった気がありますね。・・・まあ色々あるじゃないですか、親と一緒だと気を遣う部分が(笑)。女の子を自宅に引っ張り込むわけにも行かない し。それに、干渉されているわけじゃないけど、風呂に入る時間に気を使ったり、家事の手伝いの参加だったり、家族と共有しなければいけないタイム・スケ ジュールがあるし、生活のサイクルもある程度合わせなければいけないところもある。だけど、今は自分のペースで時間をコントロール出来る自由を謳歌してい ます」

自分の思い通りに時間を過ごせるとなると、特に男の一人暮らしの場合、生活がかなりグダグダになってしまいそうなのだが。特に彼はフリーランスの文筆家なので、その危険性はかなり高かったはずだ。しかし、意外にも規律正しい生活をしているそうだ。

「生活時間がグダグダになるのは嫌なんですよね。無理矢理でも起きて自分を律してないと。極力生活サイクルは守ろうとしてますね。特に家事を苦痛に思う事もないし、家事全般それなりにやってますよ」

ではなぜ、自由な環境に置かれたのにもかかわらず、彼は自分を律するのだろうか。そこには自分に対する挑戦の意味合いもあるようだ。

「家 を出る前から『俺はなんか歪んでるな……』って思ってた。その要因の一つは自分で自分の生活全てをコントロールしなくて良い、実家暮らしをしているからな のかなと、何となく思ってたんです。家を出たことは、経験の一つとしてすごく重要な経験をしてると思ってますよ。家を出ようと思ったのは、自分の人間力を 高めたいからという気持ちもあったんですよね。人間力を高める為には一人暮らしの一つでもしておかないと、自分の歪みに気が付けないっていうか」

口調は切実ではなかったが、自活という経験を通して、彼は新たなステージを模索しているのだろう。そこには、ある意味ロマンさえ感じる。では、男の一人暮らし最大のロマン(と思いたい)女性関係はどうだろう。実家暮らしよりも好調なのだろうか。

「悲 しい事にあんまり無い・・・。ただ、人を家に呼ぶのも楽だから、人間関係は濃くなった気がしますね。それはメリットだと思う。ただ、お金はそれなりにある けど、安定した仕事じゃないから結婚も色々考えると現実的に出来ないと思うし、相手も居ないし・・・希望無いなあ、こうなると後はズルズル朽ち果てるのみ でしょ。それか世の中ひっくり返すか!」ムム、訊かなきゃ良かった!

家業手伝い 印刷屋のボンクラジュニア ゴルフ三昧の週末

浅草寺のお膝元、生粋の江戸っ子が住む下町に、「趣味はゴルフ。週末はゴルフ三昧」のイエ男くんが住んでいるという噂を聞きつけ、早速訪ねてみた。築50 年はゆうに越えている自宅兼印刷工場の中から出てきた田中誠二(仮名)さん(46)。生まれたときから実家に住んでいる。弟が二人いるが、両方ともとうの 昔に結婚してそれぞれ独立。本人曰く「母が高齢ということもあるが、今後、家を出る気はまったくない」という。

「仕 事を終えて階段を登ればすぐ自宅。朝起きて、階段を下りればすぐ職場。子どもの頃から一階の工場で仕事をするオヤジの後姿を見て育ったから、家を出て外に 住むなんていう発想が最初からなかった」と田中さん。工場内では各種印刷機が勢いよく回転し、さまざまな注文に応じて、印刷物を仕上げている。完成品を梱 包しているお母様の横で、インクの調整や紙の交換するのが主な仕事。数年前にお父様が亡くなるまでは昼間は営業に出でいることが多かったとのこと。

「今は生活費を15万円ほど母に渡していますが、オヤジが生きていた頃は特にお金は家に入れていなかった。これと言って生活費もかからないし家賃を払う必要もないから、給料のほとんどが小遣いでした。同年代の妻帯者と飲みに行くと、うらやましがられましたよ」

そんな田中さんの貯金額は「1000万円前後を行ったり来たり」らしい。ここ数年はゴルフ用品、車を買い替えるときの資金に使っていたが、今年は、最近自宅の中の段差が辛いと母が言うので、家のリフォームに貯金を使う予定なのだそうだ。

田 中さんの趣味は高校生の頃から始めたゴルフ。接待や残業がない限り、毎日、仕事終了と同時に練習場に愛車でダッシュ。200~400発打ち込んだ後、サウ ナで休憩。自宅近くに戻った後、近所で一杯ひっかけて帰宅という日々。その甲斐あってか、腕前はプロ一歩手前だそう。実は、練習場では女性ファンに囲まれ てモテモテらしい。また、車も趣味で、若い頃からHONDA一直線。プライベートではレジェントを所有。仕事ではオデッセイで営業・配達に出かけている。

「女 性に興味がないわけじゃないんです。むしろ、好きなほうですよ。30代半ばまでは結婚して家を出ようと思った時期もありましたが、儲かっていた頃にフーゾ ク三昧の毎日を送っていたからか、タイミングを逸してしまった感じがします。また、長男で家業を継いでいるということがネックなのか、ちょっと仲良くなっ たガールフレンドを自宅に連れて来ようものなら、親がすぐに結婚を意識しすぎてしまい、うまくいかなかった。結婚して家を出ていった弟が正直うらやましい ですね。ただ、若くして結婚・独立した弟夫婦に子どもが恵まれず、自分も結婚していないので孫の顔を見せることができない。そのあたりでは、母には申し訳 ないという気持ちもあります。」

「町内会のゴルフ仲間は、ほとんどが長男・家業を継いでいる・独身で親と同居」だそう。飲み会や青年会でも、話しが合うのかイエ男くん同士で固まる傾向が あるそうだ。田中さんは、「ぼくらは典型的なボンクラジュニア世代。お金には不自由しないものの、投資や株には興味無し。意外に現実的な割には大それた夢 もない。ある意味、時代に取り残されたイエ男くんなのかもしれませんね」と分析してくれた。

これぞ息子の鏡!? 一家の大黒柱の立派なイエ男くん

 部屋に広がるのは、ヒーローからアニメ、アイドルグッズの山…。まさに“イエ男クン=マニア”というイメージ通りのユウジさんのお部屋。

ヒーローに目覚めた3歳から収集を集めたというお宝の数々に投資した金額は「だいたい500万円ぐらいかな」という。しかし現在はプレミアがついた希少性のあるグッズも多いため「価値的には総額2000万円ぐらいすると思う」。

 そんなマニアぶりを生かして、現在はライターとして活躍するユウジさん。「アイドルは趣味でなく仕事の吸収なので趣味には入れていません。現在の職業はプロアイドルオタクという感じ(笑)」。趣味を仕事にしただけに、普通のオタクとは一線を画す。

“マ ニア=趣味に没頭する余り、仲間以外と接するのが苦手”というイメージを持つ人も多いかもしれないが、ユウジさんは数年前、父の他界が理由で実家に戻され て、実家住まいになったという。現在は母親に代わって買い物や食事の準備、お金の管理までを請け負っているほか、町会の代表を務めるなど地域の人との交流 も積極的に行っている。その上、家に入れるお金が毎月15万円と一人暮らしができそうな金額を入れており、貯金も7桁あるという。

「これ を読んでいる人は、イエ男とニートや引きこもりと混同しているのかもしれないけど、全然違う。確かにマニア系の友人に比較的イエ男が多いのは事実。でもマ ニアってお金がないとできないから、意外と会社では課長など役職についている人が多かったりと、普通にコミュニケーションを取れますよ」

 ユウジさんは実家住まいながら、家族が住む家の隣に作った離れで住んでいる…という変わった構造もあり、1人暮らし時代と何ら変わりはないという。

「オ レの部屋は特に連れ込みやすいけど、学生時代の頃に彼女がいた人は、みんな実家でも連れ込んでいたでしょ? それに相手が1人暮らしなら彼女の家に行けば いいだけだし、お互い実家住まいでも最悪ホテルって手もある。だからイエ男でもモテる人はモテるし、1人暮らしでもモテない人はモテない」と、イエ男君の イメージを片っ端から否定する。しかし本音を言うと、1人暮らしをしたいという。

「だって1人暮らしをしたら、この部屋を倉庫代わりにで きるから(笑)。それに母親の面倒を見なくていいから、今まで以上に趣味に没頭できるし。でも姉と母親が仲悪いからその間にオレがいるのがお互い助かって いるみたい。オレがいないと女系家族になって物騒だからというのもあるよ。 後は料理や掃除を全部やっているから、いなくなられるとマジで困るらしいです ね。」

風俗なしには生きられない でも母親を想う気持ちは世界一

都内の出版社でエロ本の編集に携わる高田友明さん(30)の実家は新宿区にある都営マンション。高校生のときに父親が他界し、3年前に姉が結婚。そのため現在では64歳の母親と2人で生活している。

そんな高田さんは人一倍強い性欲を持っていて、趣味はセックス。

「といってもアレですよ。相手は全員風俗とかお見合いパブで知り合ったプロ、もしくはセミプロの女のコたちです。ボクは昔から風俗が大好きなんですよ」

そう。夜な夜な風俗店に出向いては、出会った女のコを口説いてセックスに持ち込んでいるというのだ。

「いや実際、彼女がいた時期もあったんですよ。でも結局は風俗通いがやめられなくて別れちゃった。だってセックスは彼女とするより風俗嬢とした方が断然イイですからね」

も はや抜け出すことが不可能なほど風俗の虜になっている高田さん。いくら家に4万円入れているとはいえ、給料の半分以上を毎月風俗に費やしているというのだ から開いた口が塞がらない。しかも「母親がいないスキに、担当しているエロ雑誌の若妻ヌード撮影を実家で行ったこともありますよ。生活感のあるバッチリな 絵が撮れました」とくれば、エロ本編集者という職業はまさしく天職であろう。

このように、実家暮らしをいいことに好きなことに熱中している高田さんであるが、その一方で、

「将来的にも考えるべきことは考えていますよ」

と、殊勝な(?)一面をもしっかりと持ち合わせている。

「一緒に暮らしてて、日々老いていく母親の姿を目の当たりにしているワケじゃないですか。なので将来のことはどうしたって考えざるを得ない・・・というか、そういう覚悟はもうできているんです」

高田さんがいう覚悟とは、これから待ち受けるであろう母親の介護問題だ。

「父親が死ぬ前の3カ月間、ボクも介護をやったんですよ。それこそ食事の補助から汚物の世話まで。なので、もし母親がそういう状態になったとしても、何の抵抗もなくやれる自信はあるんです。とはいえ母親はまだまだ現役で働いていますので、大分先の話だと思いますけどね」

そんな息子の気持ちを知ってか、母親も高田さんには「いつまで親に甘えているんだ」「早く結婚しろ」などとは一切言ってこないという。

「母親のことはもちろんですが、実家の立地条件や今のボクの経済状況、趣味の面から考えると、実家を離れるメリットはいまのところないんです。例え一人暮らしをするにしても、母親のことが心配なので実家の近くに住むと思います」

実家だけでなく俗世間からも「出家した実家だけでなく俗世間からも「出家したい」い」

 今回お話を伺わせてもらったイエオくんは、Y・Iさん(32)。滋賀県出身、滋賀県育ちで、家を出たことは一度もない。大学も自宅から通い、社会人となった今は地元の会社で経理の仕事にたずさわっている。勤続年数8年。

「実家住まいを続けることで、パラサイト感はあるが楽。親戚などは、“仲良くていいね~”なんて心ないことを言ってきます(笑)。まあ近所の人には案外親思いでいいと思われてるかも。まだ学生?なんていう人もいますが(笑)」とのんきに笑った。

 そんなYさんの将来の夢は「出家」。「趣味は神社仏閣巡りで、休日には日本全国、まぁ関西が中心ですが、いろんな神社仏閣に足を伸ばしています。そのうちに出家願望が出てきて、最近はちょっと本気で考え始めているんです」。

 話す物腰も穏やかで、早くも生き仏のようなオーラを発しているYさんだが、かつては現世の執着に振り回されたこともあった。

「昔からそのケはあったんですが、3年ほど前に雑誌で見た女王様に一目惚れしたのがきっかけで、東京のSMクラブに月1ペースで通ってました。交通費も含め、1回のプレイで8万円は軽く飛んでましたね」

 だが、やがてその女王様も引退。滋賀県から毎月通った熱意を認められ、引退後もプライベートで会う仲にはなれたものの、やはり顔を合わせる回数は減った。

「心にぽっかり穴が空いた・・・というには中途半端な状況で。でも、何かしら満たされない思いがあったのは事実です。そんなときに昔から興味があった神社仏閣巡りを何気なく再開してみたら、一気にハマった感じですね」

 そんなYさんの好きなSMプレイを尋ねてみると(笑)、「ソフトプレイですよ」とは言うものの、実際にされたことを聞くと「吊られてナイフで足を切られたり、腫れ上がって青アザになるまで鞭で打たれたりしましたね」って、全然ソフトプレイじゃない!

「基本的に相手がしたいことをしてもらうのが好きなんです。それがソフトだったらいいなぁと思うんですが、ハードでも受け入れてしまう(笑)」

 どうやらYさんは、自我を捨て、忘我の境地に至ることのできる状況に身を置くのが好きらしい。そう考えるとSMから神社仏閣巡りにスムーズに移行したことも、そう不思議なことではない。

「長 男ですから親の介護や結婚のことも考えてはいます。まあ、ある程度ですが。貯金はないことはないですがあるとは言えない程度。1回貯金ゼロで病気になって 親に頼ったことあるので、ある程度ないと不安なので。でも少ないから公表できません(笑)それに、今いちばん頭を占めていることは出家ですねぇ」

女に始まり、女で終わった一人暮らし

C君(27)は千葉県は市川市出身。現在は新宿の居酒屋でアルバイトをしている彼は、両親に妹というごくごく平凡な家庭環境で育ったのだが、あるキッカケで実家を飛び出した。

「好きになった女の子が東京に住んでたんですよ。だから、近くに住んだほうが仲良くなれるかなと思って、それまでやってた福祉関係のバイトも辞め、収入のアテも無いけど一人暮らしを始めたんですよ。それが24歳の時でした」

しかし、そんな無計画な男に女性がなびく訳もなく、当然のようにふられてしまう。しかも、仕事のアテもなく一人暮らしを始めたので、必然的にお金が無くなっていく。そんな時に彼の目に飛び込んだのがエロ本に掲載されていた「逆援交」出会い系サイトの広告だった。

「熟 女系のエロ本を読んでたら、本の最後に『セレブ系の人妻が援助してくれる』って広告が載ってたんですね。当時、毎食ハンバーガーを一つ食べるのがやっとな 位、相当お金に困ってたんで、すぐに会員登録したら、すぐに『東京都をあげる』とか『資産何千億をあなたに』ってメールがジャンジャン届いて!」

・・・・・・ そう嬉々として喋る彼だが、結果はお分かりの通り、そんな旨い話が当然ある訳もなく。しかも、ポイントを購入してメールの受け渡しをするタイプの出会い系 サイトに登録したため、日に数千円、多い日には1万円以上をポイント購入のために突っ込んでしまい、彼は遂に消費者金融に手を出してしまう。

「一社に借りて、返せなくなったら別の会社に借りて返済して、それが滞ったらまた別の会社に借りて……」

雪だるま式に増えていった借金は総額120万にまで達し、にっちもさっちも動けなくなった彼は親に泣きつき、その借金を肩代わりしてもらう事になった。生活も立ちゆかなくなり、そして『もう一人暮らしはさせられない』との親の言葉で、実家に戻る事になったC君。

「今 は肩代わりしてもらった分を親に返済しながら、実家暮らしです。毎月親には3万円ずつ返してるんですが、それは本当に返済なので、実質現在実家にはお金は 一銭も入れてません。その返済もあるので、現在のバイト先への電車賃を節約するため自転車で2時間かけて通ってます」

この結果に至ってしまった彼なりの分析を訊いてみよう。

「責任を追う能力というか、自己管理能力が著しく欠落してるんだと思います。今まで就職だったりっていう社会的な経験が全然無いんですよ。本当は一人暮らしでそれが磨かれれば良かったんですけどね……」

では、彼なりに将来の事はどう考えているのだろうか?

「結婚はいつでもしたいですね。だけど、貯金もなんにもないから、食べさせてくれる人だと嬉しいですね~。」

そんな彼の現在の趣味はパチンコ。
「最近ハマッてるんですよ! 全然勝てないんですよね……、スポーツ新聞の占い見てからいくんだけどな」

母と二人暮らし・アキラさんの夢はズバリ!「独立」

「独身で実家暮らし」と聞くと、家賃や生活の面倒などのお金がかからず、家事も手伝わず、何かと優雅な生活を送っていると思いがちじゃないですか?しか し、今どき珍しく「6畳一間で母と二人で暮らしている」イエ男くん・アキラさん(32)に出会った。いい年をした男性が母親と密な空間で生活するなんて、 ストレスがたまりそうだが・・・。

「ウチは家庭事情が色々複雑で・・・」とアキラさん。「昔、男親も一緒に住んでいたこともありますが、本当の親じゃなかったので、これと言って思い出はありません」

物心ついた頃から母親と二人で暮らしてきたらしい。

アキラさんは、昨年9月から、データ入力を中心としたOA事務員として自宅からほど近い職場で働いているそうだ。「契約社員なのでボーナスはなし。給料は月収17万円くらい」という。

「自 宅は、6畳一間にキッチンと風呂・トイレ別の1Kのアパートです。家賃と光熱費の大よその合計金額を母と折半しています。残りは小遣い・・・といってもほ とんど食費に消えてしまいます。母は一日おきに夜勤をしているため、生活パターンは真逆。自分が仕事に行っている間に母は寝ているし、自分が自宅に戻ると 母は仕事に出かけるといった具合なので、一間と言っても常に顔をつき合わせている訳でもないんですよ」(アキラさん)

「彼女を家に連れて 来れないのが、実家暮らしのデメリット」というイエ男くんは多いが、アキラさんの場合はちょっと違う。「夜になると母はいませんから、誰が家に泊まっても お咎めなし。ある意味女の子は連れ込み放題でした。といっても昔遊んでいた頃の話です(笑)。今は、特定の彼女といえる人はいませんが、家にお泊りはでき ますよ」

アキラさんは、お母様が休みのときは家で「二人でドラマやDVDを見ることが多い」という。「話題の『24』や『冬ソナ』、『美 しき日々』など、いろいろ見ましたよ」趣味はゴスペルを歌うことと電車で旅行をすること。「子どもの頃は、鉄道員以外に夢はありませんでした。高校も鉄道 高校に行くつもりでしたが、目が悪くて進路を断念せざるを得ませんでした。今でもNゲージにも凝っていますが、収納場所が限られているので、あまり増やせ ないのが悩みです。」

そんなアキラさんの夢は、やはり「独立」。「母とは仲が良いほうだと思います。でも、そうは言っても自分の部屋が欲しいのが本音かな」。

「貯金はしているんですが、この前赤字補填に使ってしまったので、今の残高は2万円ほどです。何かにかけられるお金があったら貯金したいです。外食と自炊と半々ぐらいですが、大食いなので食費がかかるのが悩みですね。」

派 遣や契約社員だと給料が安く、社会的にも身分が安定していないので、将来は資格が生かせる仕事に就きたいと思っているとのこと。「外国人のゴスペル友達が 多く、英語が少し話せるので、手始めにTOEICにチャレンジするつもりです。850~900点が目標かな。後は、大型自動車免許と医療事務にも興味があ るので、勉強したいですね」と熱心に語ってくれた。

結婚については「自分がまだまだこんな感じですから、共働きでも大丈夫!という女性が理想」とのこと。独立した暁には「母は飛行機に乗ったことがないので、ドラマの舞台(韓国)に連れていってあげたい」という親孝行なイエ男くんだ。

イエ男くんが結婚できない理由は"親"にあり?

一流商社の役職である父親と、ブランド雑貨の個人輸入販売業の母親。この両親のもとに生まれてきた吉井さん(仮名・29歳)はエスカレーター式の有名ブラ ンド校に通い、高校卒業まで何ひとつ不自由することなく暮らしてきた。ところが有名大学へと進学する同級生を尻目に、吉井さんは大学受験に失敗。2浪した 末になんとか首都圏にある理系の大学に合格するものの、今度は就職に失敗。不憫に思った教授が地方で就職口を見つけてくれたそうだが、それも「東京を離れ るのがイヤだから」という子供じみた理由で断り、
「結局、大学時代からやっていた病院の夜間医療受付のアルバイトを続けることになったんです」これが吉井さんのイエ男人生のスタートだ。

「でもこのバイトが結構オイシくて、週5で入っても月30万くらい稼げるんですよ。ってことは新卒で会社入ったヤツラよりも全然貰ってることになるじゃないですか。なら就職なんかしなくていいかなぁ~って考えちゃって(笑)」
こうして稼いだお金は家にまったく入れず、すべてスロットとキャバクラに遣ったという吉井さん。

「特に上野のKというキャバクラはお気に入りでしたね。ここにMという女のコがいたんですけど、母親が扱ってたブランドバッグをプレゼントしたら喜んじゃって。『吉井さんに会いたいなぁ』なぁんてメールがしょっちゅう来てました。あのコ、絶対オレに気があったな(笑)」

それは営業メールだろっ!――というツッコミはさておき、息子の放蕩ぶりに父親も遂に見兼ねて、いろいろと口を出すようになったという。その結果、

「バイトの傍ら、オヤジが副業でやっていた家庭用品の販売営業を3年くらい前から手伝うことになったんですよ。でもオレは社会人経験もなければ営業経験だってないワケじゃないですか。思うように商品が売れなくて」

しかしその反面、父親とは仕事を通じて友情のようなものが芽生えたそうで、

「一緒に飲むたびに『彼女はいないのか』なんてしつこく聞いてきたモンだから、小学校時代からず~っっっっっっっっっと好きだったSちゃんていうコをオヤジに紹介したんですよ。そしたら涙を流さんばかりに喜んで……。だけどそれからが問題だった」
この話を聞きつけた母親が「私にも会わせろ」と言い出し、お食事会をセッティング。その場所というのが、なんと明治記念館だったのだ。

「そりゃひくでしょ! 『ウチの息子と今すぐ結婚してください』って言ってるようなモンだから。お袋のせいでSさんとは一切連絡がと取れなくなっちゃったんですよ(涙)」
母親に恋路を邪魔された吉井さんは、その後しばらくは失意のうちにイエ男生活を続けていたそうだが、捨てる神あれば拾う神あり。1年ほど前にとうとう彼女ができ、それを機に実家を出て行くことを考え始めたという。

「彼 女は医療事務のバイトで知り合った年上のコなんですけど、オレと同棲をしたがってるんですよ。それにオヤジももうすぐ定年だしね、ここらが転機かなって。 バイトを辞めてオヤジの手伝いに本腰を入れて、金が貯まったらすぐにでも実家を出て行こうって思ってます。ただあの一件があるからね……彼女ができたこと は、お袋にはギリギリまで隠してしておくつもりです」

合理性に乏しい夏のボーナス予想

みずほ証券は、今年の夏のボーナスの予想を発表し、パートを含めた従業員5人以上の民間企業の平均支給額が、前の年から0.1%減った41.6万円と、3年ぶりに前年を下回るとの見通しを示しました。
企業の増益ペースが鈍るため、企業は賃金を抑制する動きを強めるとみているためです。

たしかに最近の日本企業の業績は、以前に比べて改善ペースが鈍っているかもしれません。日本企業の景況感(企業マインド)を示す日銀短観(3月調査)の業況判断DIは、製造業が全ての規模で悪化し、
非製造業も大企業を除いて悪化しています。2月末に世界同時株安が発生し、米国や中国の景気の先行きの不透明感が増したことや、これまで輸出企業を牽引してきた円安の進行に一服感が出てきたことが、DI悪化の理由として考えられています。

も ともと日本企業の業績は、ここ数年急ピッチで拡大を続けてきました。財務省の法人企業統計によると、日本企業全体の経常利益は、2002年度から2005 年度まで4年連続で10から20%以上のプラスを続けており、昨年(2006年)度も10%近くの増益を達成する見込みです。いつまでも企業利益が大幅に 拡大し続けることは難しいと思われるので、今年度の企業業績の拡大ペースが鈍っても不思議なことではありません。

ただ仮に、今年度の日本企業の増益ペースが鈍ったとしても、それを理由に企業が賃金を抑制し、結果として、今年の夏のボーナス(平均支給額)が減少するとは思えません。

日本企業における人手不足感は、解消されるどころか強まっています。企業の人手不足感を示す日銀短観の雇用人員判断DIをみると、ほぼ全ての業種で人手が不足している結果となっているほか、人手不足感は時と共に強まっている状況です。

こうした中、これまでパートタイマーを活用することで業績を伸ばしていた企業も、人手確保を目的にパートタイマーや契約社員を正社員化する動きを強 めています。一般的には、正社員のボーナス支給額は、パートタイマーや契約社員より高い傾向といえますので、人手不足を背景とした正社員化の動きは、ボー ナス支給額の押し上げ要因となります。

新卒社員の初任給を引き上げる動きも見逃せません。日本生命保険と第一生命保険は、4月に入社する新卒社員の初任給を、1993年以来14年ぶりに 引き上げる見通しです。また、トヨタ自動車は、2年連続で今年4月に入社する新入社員の初任給を引き上げる方針を決めています。基本的には、ボーナスは給 与をベースに支給されますので、初任給の引き上げは、ボーナス支給額の押し上げ要因といえます。

ここ数年、日本企業は、企業利益の増加分を基本給ではなくボーナスで還元する動きを強めています。昨年度の企業利益の伸びが、以前に比べて鈍る可能 性はあるものの、全体で見て利益が減少する可能性は非常に少ないと思われます。利益が増えている以上、従業員へは(少ないとはいえ)ボーナスを通じて還元 される可能性は高く、夏のボーナスが増えることはあっても減るとは考えにくいです。

そもそも、現在の日本経済の状況を素直に考えれば、難しい理論やデータを駆使しなくても、夏のボーナス支給額が「増えそうだ」という感覚は、それな りに説得力があるように思えます。「どのような予想を出すかは証券会社の勝手だ」というロジックは、理解できなくもないですが、企業業績の伸びが鈍化する から、という理由だけで、夏のボーナス支給額の減少を予想する姿勢に対して、合理性は見出せない気がします。

2007年4月18日水曜日

若者たちが語る「親離れのきっかけ」

25歳から35歳の若者(有職者)に「親離れしたきっかけは、どんなときでしたか」とインタビューしたところ、親離れのタイプとしては大きく6つに分類することができました。
     
  • 経済的な自立をとおして (7)
  •  
  • 親子間の葛藤を経て (4)
  •  
  • 子どものころから徐々に (4)
  •  
  • 1人暮らしを体験して (3)
  •  
  • 結婚を機に (3)
  •  
  • 人間関係の変化のなかで (3)
※カッコ内の数字は、調査で得られたエピソードの数

それぞれのタイプごとに見ると、具体的なきっかけは一人ひとり異なります。ここでは代表的なエピソードをご紹介します。

【経済的な自立をとおして】
  • 親子関係が変わったタイミングは、会社に入社し経済的に自立したとき。自己管理できるようになったのも、就職してからだと思う。就職してからは自分で責任をもって生活できるようになった。(35歳男性 税理士)


  • 親 子関係が変わったのは、就職して経済的に自立してから。学生時代は親のお金で学校に通っていたので、海外旅行は禁止されていた。その時は、アルバイトのお 金で国内旅行だけだったが、就職してからは自分のお金を自由に使えるようになり、海外旅行に行けるようになった。英会話スクールにも通えるようになった。 (29歳女性 Webデザイナー)

【親子間の葛藤を経て】
  • 大学2年の 時、オートバイの免許を取ることに対して父親から反対されたが、押し切って免許を取得した。父親は流通の仕事をしており、若者がバイクで事故を起こすのを よく見ていたため、反対していた。目に見える形で父親に反抗したのは、この時が初めてだった。最終的には父親も認めてくれて、免許を取った数年後には「お れに合うバイクはないか?」ということも聞かれるようになった。父親も納得してくれたのだと思う。(33歳男性 高校教師)

【子どものころから徐々に】
  • 両 親は共働きだったので、姉2人と一緒に家事をやっていた。家事をやることは、自然と子どもたちだけでやるルーチンワークになっていた。仕事をしている母親 に負担がかかっているとわかっていたので、子どもたちが家事をやるのは当然なことだと思っていた。(30歳男性 ITコンサルタント)

【1人暮らしを体験して】
  • 大学時代も実家から通学していたため、会社に入社して1人暮らしを始めてから親離れしたという実感がある。また、自己管理も社会人になってからできるようになった。食事は会社の寮で出るが、掃除・洗濯は自分でやらないといけない。(26歳男性 メーカー系経理職員)

【結婚を機に】
  • 親 離れについては、今もできていないかもしれない。それほど頼っている意識はないが、近所に住んでいることもあり、精神的には頼っている部分もある。ただ、 自分のなかで、頼っていい部分と頼らない部分を分けてはいるつもり。結婚を機に、少し親との関係が変わった。結婚前は親に何でもやってもらう関係から、親 の立場を考えて線引きして物事を頼むという関係に変わった面があると思う。(32歳女性 図書館職員)

【人間関係の変化のなかで】
  • 高校時代、部活動を一生懸命やるようになって親よりも友達との関係が大切に思えるようになった。親との人間関係が変わったのは、ちょうどそのころ。(33歳男性 アスレチックトレーナー)

こ れらはインタビュー調査で得たエピソードの一部ですが、親離れのきっかけやタイミングはさまざまであることがわかります。「就職」や「1人暮らし」「結 婚」など、明らかな転機や環境の変化で親離れしたケースもあれば、発達・成長のなかに親離れのきっかけが組み込まれているケースもあります。個人の差はあ りますが、子どもが「親離れした」という実感を得るのは、「親子関係が組み替わった」と子ども自身が認識したときではないかと思われます。
ご家庭で「親離れ」を感じさせる瞬間はありますか?

熟年は起業を目指す

 「ヒルズ族」など若くして成功した起業家に目を奪われがちですが、実は今、新規開業の約3割は50代以上の熟年層という調査結果があるのです。退職後、 年齢的な問題から再就職が難しくて、起業に踏み切る例も多いものの、自らビジネスを起こすことで会社勤めで培った能力や経験を生かしたいという気持ちが強 いようです。

 「今思うと、ずいぶん大胆なことをしたものです」。東京都荒川区で老人介護サービス会社「あかりの里」を経営する瀬崎能信(よしのぶ)さん(60)は、57歳で起業した。

 5年前、勤務していた大手スーパーの業績悪化で、「早晩、肩たたきの対象になるのは見えている」と早期退職した。第二の人生に思いを巡らしていた時、介護の資格を持つ妻の睦子さんから持ちかけられ、起業を決意した。

 1年間、職業訓練校の起業コースで会社設立や資金繰りなどを学び、04年3月、退職金や借金など1800万円を元手に開業した。当初は毎 月70万~150万円の赤字。社員の給料の工面にも困った。親族からの借金でひと息つき、地道に利用者を増やすことに力を入れ、単月で黒字が出るように なった。

 現在、従業員は21人。デイサービスは1日平均15人のお年寄りが利用する。夏にはさらに事業を拡大しようと、準備している。05年度 は1000万円の黒字だったが、06年度は売り上げに直結する介護報酬が引き下げられ、100万円の赤字。新規参入の多い介護事業の競争は厳しく、気は抜 けない。

 それでも、瀬崎さんは「新しい仕事を始めるのは起業も再就職も同じ」と選択に悔いはない。

 在職中から起業を考えていたのは、堺市役所OBの西岡徹さん(62)。自らの発明を事業化しようと04年3月、59歳で退職して会社を設立した。

 85年ごろに考案した「Nコード」は、8けたの数字で地図上の5メートル四方の地点を表すことができる仕組みで、特許審査中。01年には 核燃料サイクル開発機構(現・日本原子力研究開発機構)が、核燃料の輸送や核災害の想定の位置情報に使うために採用した。同機構には無償で提供したが、手 応えを感じた。

 年金で生活を支えつつ、地図会社などへ売り込みに歩く。「公務員でも民間でも、中高年は厳しい。チャンスがあれば起業したいという人は多いはず」という。

 仲間と一緒に事業に取り組む人たちもいる。大阪市の「ピー・ドゥ」は、松下電器産業の中央研究所にいた馬渕邦彦さん(65)ら同社 OB10人が切り盛りする会社だ。松下時代の経験や人脈を生かし、大手が扱えない少量生産の電気製品を受注し、国内外の工場に外注。品質をチェックして出 荷する。年商4億円で、黒字経営だ。

 馬渕さんは「会社ではずっとチームで仕事をしてきた。様々な技術や経験を持つチームだから、力が出せる」と語る。

 国民生活金融公庫の調査によると、50代以上の熟年起業家の比率はほぼ一貫して上昇し、05年度は全体の30.5%で、91年度の2.6倍以上だ。不況でリストラ退職した中高年層が増えたことと、国や自治体が低利融資や助成金などで開業を後押ししたことが背景にある。

 同公庫総合研究所の村上義昭・主席研究員は「役職定年制の導入や中高年の賃金抑制で、会社に頼らない生き方を選ぶ人たちが増えている。企業の人減らしには一服感があるが、熟年起業家の増加傾向は今後も続くだろう」と分析する。

 ニッセイ基礎研究所の小本恵照・主任研究員も「全体の新規開業数はそれほど大きな変化がないから、中高年層の起業が目立つ」という。

 もっとも、起業しても経営が黒字基調なのは50代で5割、60代以上だと4割。全体の平均では6割だから、成績はやや苦戦している。

 熟年起業家の特徴としては、(1)大企業や管理職出身者が相対的に多い(2)人的ネットワークが豊富(3)開業資金のうち自己資金が多い(4)事業の拡大意欲が他の年齢層より低い、などの点がある。

 従業員1000人以上の企業に勤めていた人が50代で12.5%、60代以上で18.5%。役員や管理職だった人も50代で75.9%、60代以上で72.2%に達する。

 元の企業での経験や肩書は強みである一方、弱点にもなる。取引先や同業者らのコネに期待したが、経験を生かせる分野そのものが再編の対象となり、低迷している場合もあるからだ。

 退職金などの自己資金があるから、起業時の資金力は若い層より大きい一方で、住宅ローンや子供の教育費などを抱え、家計負担が大きい。リスクを避けたがる姿勢も目立ち、50代で今後の事業を拡大したいと考える人は63.6%どまり。30代より10ポイント近く低い。

天下り規制を正式合意 官民人材センターに一元化

 政府、与党は十三日午前、公務員制度改革に関する協議会を首相官邸で開催した。省庁による天下りあっせんを、非営利法人を含め全面禁止する政府、 与党実務者協議の合意案を了承した。再就職のあっせんは内閣府に設置する「官民人材交流センター」(仮称)に一元化することなどが柱。

 これを受けて政府は、安倍晋三首相が初訪米する二十六日までに、国家公務員法改正案など関連法案を策定し、国会に提出する方針。

 合意内容は(1)センター設置は二〇〇八年中、再就職あっせんの一元化は設立後三年以内(2)公募制導入や定年延長など人事制度全般を検討する有識者会議を首相の下に設置し、国家公務員制度改革基本法(仮称)を立案(3)能力、実績による評価の導入―など。

 新たな再就職あっせん機関設立に対する自民党内の慎重論に配慮し、センタースタッフは「各省庁の人事当局と必要に応じて協力する」としたほか、センター設置後「必要な追加的措置を講ずる」として、法案には見直し規定が明記される。

 協議会には政府から塩崎恭久官房長官、渡辺喜美行政改革担当相、菅義偉総務相ら、与党から中川秀直幹事長ら自民党三役、青木幹雄参院議員会長、公明党の北側一雄幹事長らが出席。

求職、就職の動機が多様化 (ロシア)

労務コンサルティングを行うケリー・サービスのアレクセイ・ゼレンツォフ北西地域マネージャーが、自動車部品外資誘致国際会議「オートインベスト 2007」で、求職者から見た労働市場の変化について語った。求人が増え、転職が容易になっているため、企業に対する忠誠心は低下する傾向にあり、仕事内 容や昇進機会などのほか、福利厚生など転職動機も多様化しているという。

天下り規制 「骨抜き」の余地残した

 政府、与党は官僚の天下り規制について合意した。大方の予想通り「妥協の産物」の色合いが濃い。今の国会に提出される法案の中身、公務員の在り方をめぐる今後の議論から目が離せない。

 合意の柱は、(1)再就職あっせんは内閣府の新人材バンクに一元化する(2)公益法人など非営利法人へのあっせんも禁止する(3)バンク職員は省庁の人事当局と必要に応じて協力する(4)随時、効率性、実効性の観点から見直す―などだ。

 「協力規定」は自民党の強い要請で明記した。省庁の影響力を残すための「お墨付き」を与えたともとれる。新組織と比べOBの再就職に「実績」を持つ省庁側が、引き続き主導権を握る―とみるのはうがちすぎだろうか。

 「見直し規定」にも同様の懸念を抱く。既得権を守りたい官僚側は、抜け道をつくる言質をとったと思っているかもしれない。

 天下りはなぜいけないか。省庁が持つ許認可や入札の権限、予算をちらつかせた再就職が後を絶たないからだ。官製談合の温床となり、製品の安全性を脅かす恐れもはらむ。こうした「押し付け的なあっせんの根絶」が安倍晋三首相の狙いだったはずだ。

 ではなぜ、省庁が天下りをあっせんしてきたのか。キャリア官僚は課長まで横並びで昇進する。その先はポストが少ないので、昇進できなかった同期には退職を勧める「肩たたき」の慣行がある。定年には間があるので再就職先を世話する―というわけだ。

 こうした構造に切り込まないと、単なる公務員たたきか「天下りバンクづくり」に終わりかねない。公務員制度改革は首相の政策の柱でもある。全体像は有識者会議を設けて協議するという。

 昇進しなくても職場に残って専門性を生かすスタッフ職の新設、定年延長、能力・実績主義の導入とストライキ権など労働基本権付与―など検討課題は多い。

 天下りあっせんが公務員の出身官庁への「忠誠心の源」との見方もある。ここが切り崩されると優秀な人材が集まらないという反論もあるが、本末転倒だろう。

 「省益あって国益なし」とまで言われる縦割り行政を打破するためにも、採用から退職までを一括して扱う人事システムの導入も検討に値する。複数の省庁を経験するのが当たり前になれば、「誰のために仕事をするか」という本来の使命感を持ち続けられるのではないか。

公務員制度改革の人材バンク見直し条項、政府・与党が合意

 政府・与党は11日、公務員制度改革で合意に達し、基本方針をまとめた。

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 焦点となっていた公務員の再就職を一元的に行う「官民人材交流センター」(新・人材バンク)について、政府案通り、セ ンター職員による出身省庁の再就職あっせんを禁止した。一方、自民党の主張に配慮してセンター設置後、効率性や実効性の観点から体制を随時見直す「見直し 条項」を関連法案に盛り込むことでも合意した。

 基本方針は同日夕、国会内で開かれた政府・与党の公務員制度改革に関する実務者協議で、塩崎官房長官、自民党の中川幹事長、片山参院幹事長らが合意。13日の政府・与党協議会で正式合意し、基本方針に基づく国家公務員法改正案を24日に閣議決定する予定だ。

 基本方針によれば、今国会には「再就職規制」と「能力・実績主義の導入」とを柱とする国家公務員法改正案を提出する。このほか、首相の下に公務員 制度に関する有識者会議を設け、「専門スタッフ職の導入」「定年延長」などの課題を検討する。公務員制度の総合的な改革を推進する基本方針を盛り込んだ 「国家公務員制度改革基本法案」を来年の通常国会に提出する。

 再就職規制では、省庁による再就職あっせんを禁止。2008年に内閣府に「官民人材交流センター」を設置し、設置後3年以内に、あっせんをセン ターに一元化する。センターの細かい制度設計は官房長官の下に有識者会議を設置して検討する。「センター職員は人事当局と必要に応じて協力するものとす る」との方針も明記した。

刑務所・少年院で高卒認定試験、社会復帰円滑化狙う

 文部科学省と法務省は13日、全国の刑務所や少年院の収容者らがそれぞれの施設内で、「高校卒業程度認定試験」(旧大学入学資格検定)を受験できるようにすると発表した。

 全国約130の刑務所、少年院が対象で、今年8月の試験から実施する。受験機会が拡大することで、出所後の進学・就職の選択肢も広がり、両省は「円滑な社会復帰を促し、再犯の防止につなげたい」と説明している。

 両省によると、刑務所では高校を卒業していない収容者が約7割、少年院では高校中退者が約3割。収容者らが試験を受けるには、これまでは施設の職員が試 験会場に付き添うか、教育委員会から試験官を各施設に派遣してもらう必要があり、年に計10人程度が受験するだけだった。今後は、希望者は収容されている 施設で、職員の立ち会いの下、受験できるようになる。

 両省は2004年度から3年間、2~3の矯正施設で、試験官の派遣なしで試験を実施したところ、トラブルがなく、施設側の反応も好評だったため、 全国で実施することを決めた。高校卒業程度認定試験は、受験資格が16歳以上で年齢に上限はない。合格者には大学などへの入学資格が与えられ、就職、資格 試験でも高校卒業者と同様に扱われる。

公務員再就職「人材バンク」、首相が全閣僚に協力指示

 安倍晋三首相は20日午前の閣僚懇談会で、公務員制度改革について「私の方針に従い、早期の法案化へ向けて一致協力していただきたい」と求めた。首相は 中央省庁による公務員の天下りあっせんを禁止し、新・人材バンクに再就職支援を一元化する方針を示しているが、法案化を急ぐ渡辺喜美行政改革担当相の調整 に閣僚らから反発が相次いだことから、引き締めを図ったものだ。

 首相は行革相には、27日の経済財政諮問会議までに新・人材バンクの基本原則をまとめるよう指示した。

 各省によるあっせん禁止に反対する考えを示していた尾身幸次財務相は20日の閣議後の記者会見で「首相の方針に沿って具体的な制度設計に協力していきた い」と表明した。新・人材バンクの制度設計では、各省の人事当局の関与がどの程度残るのかが焦点。行革相は20日の記者会見で「新・人材バンクを使うの は、人事当局ではなく各職員だ」と述べ、人事当局の関与を実質的に残す動きをけん制した。

06年大学卒業生の6割が民営企業に就職 江蘇省

 江蘇省工商聯が17日に明らかにしたところによると、同省では昨年、12万6000人の大学卒業生が民営企業に就職し、卒業生全体の62.38%を占めた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 2006年に同省民営企業を対象に実施した調査によると、調査対象となった民間企業の1社当たりの雇用者数は66人で、2001年に比べ8人増加し、全国の平均水準である45人を大きく上回っている。

 大まかな統計で見ると、近年同省の民営企業は全体で1000万人以上を雇用しており、年平均80万人以上増加しているほか、新規就職者の約6割が民営企業に就職している。

新・人材バンク

 国家公務員の再就職規制問題について、政府と与党が基本合意した。国家公務員法改正案には見直し規定を置くことになった。

 安倍首相は、内閣府に設置する新・人材バンクが再就職を一元的に管理することで、各省の予算や権限を背景とした押しつけ的な再就職あっせんを根絶する、と繰り返してきた。

 天下りが談合や汚職などの不祥事を生む要因になった面は否定出来ない。だが一握りの例外だ。国家公務員のほとんどは、義務感と使命感をもって、国の発展と国民生活の向上に尽くしてきた。

 経済・社会が大きく変化し、国際競争も激化する中で、大事なのは、これからの国家公務員のあるべき姿と仕組みを示すことだ。再就職問題も、その中で考えていくべきことではないか。

 その点で疑問なのは、新・人材バンク以前になすべき課題に真剣に取り組む姿勢が乏しいことだ。

 幹部職員となる1種試験採用者は、最後に次官になる一人を除き、50歳前後から順次、退職勧奨を受けて、企業などに天下っていく。

 これを改めるには、退職勧奨年齢を引き上げたり、専門スタッフ職を作って次官、局長になれなくても公務員として残れるようにしたりすればよい。高齢化の時代に、定年延長も進めるべきだ。

 いずれも、以前から提起されているが、政府の取り組みは鈍かった。退職勧奨年齢の引き上げも、2002年から05年までの3年間で、平均55・8歳まで、わずかに1・4歳上がった程度だ。

 ところが、今回の制度改革では、新・人材バンクと能力・実績主義が先行し、専門スタッフ職創設、公募制導入、定年延長など、天下りの抜本是正策ともなる措置は後回しになる。

 再就職規制は本来、こうした措置と一体として考えるべき問題だ。渡辺喜美行政改革相は、「パッケージ論は改革の先送り」と言うが、これこそ、天下り抜本是正策の先送りではないか。

 これで、本当に機能する新・人材バンクができるかどうか、極めて疑問だ。

 渡辺行革相らの言動には、公務員叩(たた)きで政権浮揚を図る意図も見え隠れする。そうであれば、大衆迎合そのものだ。

 新・人材バンクは、08年中に設置し、設置後3年以内に再就職あっせんを一元化するという。見直し規定に基づいて、新・人材バンク構想を根本から見直すこともためらうべきではない。

団塊世代の再就職は厳しい状況が続く

 団塊の世代の退職が始まります。60歳定年制であっても、勤めていた会社に再雇用される人には無縁な再就職活動ですが、再雇用にはかなり厳しい現実が 待っています。経済的に余裕のある人は別として、多くの人たちは経済的な理由から、厚生年金の支給年齢である65歳までは仕事を続けたいと考えているはず です。しかし、世の中そう甘くはないようです。

 2007年の3月17日に、ハローワークで私が、調べてみました。

 ○35歳で、月給20万円の求人数は5万3756件ありました。
 ○60歳で、月給20万円の求人数は1万9267件でした。
 ○35歳で、月給30万円の求人数は2万3132件ありました。
 ○60歳で、月給30万円の求人数は7349件でした。

 この求人数の中には、求人条件が年齢不問のものも含まれていますので、実際の求人数は少なくなります。定年退職する団塊世代の再雇用の難しさが、この求人数に出ていると思います。

 会社を定年退職して、「退職金もあるし、給料は多少安くなっても、経験を生かして働ければいいよ。働く所は結構あると思うよ」とのんびり考えている団塊世代の人たちには、かなり冷たくて厳しい現実の求人数です。

 55歳の求人数も見てみました。

 月給20万円の求人数は、2万723件ありました。これが月給30万円の求人数になると8109件と激減します。まだ定年まで、時間があるよ、とぼんやりできない厳しさです。

 ではどうしたら、再雇用の道が開けるのか。私なりに考えてみました。

 仕事の内容、給料明細、働く場所、雇用形態の4大要素をしっかり把握します。そして、勝手なこだわりや先入観を捨て、再雇用の可能性を幅広く検討する事をお勧めします。

 例えば、雇用形態です。正社員での再雇用を、ほとんどの方が希望しますが、現実は加齢とともに非正社員の雇用形態が多くなっています。パートタイマー、 アルバイト、契約社員、嘱託または顧問などの可能性も一考の価値があると思います。契約社員(一般的には年次更新)の形態で、65歳までの再雇用を積極的 に進めている会社もあります。

 いままでの既成概念にとらわれないで、柔軟な発想であきらめずに再就職活動することが、再雇用への成功の秘訣ではないでしょうか。

ヤングハローワークで6社による「就職面接会」

「ヤングハローワーク しぶや・しごと館」は12月12日17時より19時まで、同館の1周年を記念した「就職面接会」を開催する。参加希望者は当日履歴 書を持参、参加企業6社の人事担当者から直接面接が受けられるもので、複数企業の面接も可能。職種は事務、営業、専門職等で、ヤングハローワークへの登録 者が対象となる。当日の受付開始は16時30分。同館は昨年11月28日、概ね30歳未満の若者を対象に、職業相談・職業紹介・仕事に関する情報提供・カ ウンセリング等を行うことを目的に開設された。

大学生が就職したい企業は? 文系男子

 景気の回復基調、団塊世代が大量就職する07年問題対策などにより、新卒採用環境はバブル期以来の売り手市場といわれている。こうした背景からか、学生 が企業を選ぶ理由も「安定している」「業界上位である」が、文系・理系ともに高く、学生の「大手・安定志向」が顕著に表れた結果となった。

 文系女子では「資生堂」が、78年の調査開始以来初のトップを獲得。選社理由では「広告・宣伝がうまい」の項目が目立った。文系男子で初めてトップになったのは「三菱東京UFJ銀行」。総合商社の業績好調を反映してか、「伊藤忠商事」なども順位を上げている。

 理系男子では「トヨタ自動車」が4年連続でトップになるなど、“常連”企業が上位を占める結果に。理系の女子は「資生堂」が13年連続トップと安定した人気を誇っている。

 《調査方法》08年3月卒業見込みの大学3年生、大学院1年生を対象に、郵送で実施。期間は06年10月2~07年2月12日。有効回答数は1万5235。各カテゴリーの上位15位までまとめた。

求職者2400万人のうち、半数は就職できず 中国

 中国の求職者は07年、都市部で2400万人に上るが、このうち半数は就職できない見通しだ。田成平・労働社会保障相がこのほど、明らかにした。同相に よると、経済成長によって生まれる900万人分の新しい仕事に、退職者の補充分を加えても1200万人分しか仕事を用意できない、という。

 中国では06年、過去最高の1184万人が新たに就職したが、大学新卒者の3割は就職できなかった。07年は、新卒者495万人に昨年 までの既卒者を合わせ、約600万人の大卒者が職探しをする。同相は「中国は今後数年にわたって就業圧力が強く、(職探しは)厳しい情勢が続く」との見通 しを示した。

売り込み努力で就職率ほぼ100パーセント

 小学校から大学まで、入学式と新学期をスタートする初々しいシーズンである。

 「専門的な知識だけを身に付けるのではなく、広く文学や哲学、芸術にまで視野を広げ、バランスの取れた社会人に育ってくれることを切望します」と式辞を述べる秋田県立大学の小林俊一学長。

 新入生を代表して、田中縁(ゆかり)さんが「未来の大きな目標を見据えて勉学に励みます」と代表宣誓。

 ここは、この六日に入学式が行われた秋田県立大学秋田キャンパス講堂。学部四百八人、大学院六十四人、編入学五人の合計四百七十七人が、晴れやかなキャンパス生活のスタートを切った(写真)。

 平成十一年開学と大学自体もまだ新しい同大は、システム科学技術学部四科(機械知能、電子情報、建築環境、経営)と、生物資源科学部四科(応用生物、生物生産、生物環境、アグリビジネス)の学生約千五百人と、大学院からなる。

 歴史はまだ浅いが、一・二年生が参加できる「学生自主研究制度」や、昨年から始まった特待生制度、それに図書館を永久に使える生涯学生制度などを相次い で打ち出した。また、公立大学法人化後は、事務職員も県の派遣から、独自採用のプロパー職員へと移行を進めている。教員についても、任期制や年俸制などの 改革を進める。

 新入生は、県内出身者がほぼ三割を占めるが、あとは沖縄県から北海道まで全国から集まった。「東北各県からは三十人前後だが、静岡十九人、愛知からは十五人入った。おととしからは愛知、東京、仙台で出張入試を行っている」(小林学長)と優秀な人材獲得に努める。

 一方、就職担当者が全国の企業に学生を売り込んでいる努力もあって、就職率がほぼ一〇〇%という成果もあげる。

 昨年、公立大学法人となった。とはいっても、他の公立大と同様、県が費用を出して育てた学生の三割しか県内企業に就職できないことは、一つのプレッ シャーでもある。一流企業、ハイテク企業がまだまだ県内に少ないことが一因だが、それでも希望の一つは関連会社なども含めTDKに今年九人入ったこと。

 「TDKが新しく(県南部の)由利本荘市に約七万六千坪の土地を取得し、来年には生産を開始するということで、期待したい。研究開発部門を秋田にもつくってほしい」と、小林学長は地元企業へ熱いエールを送っている。

再就職あっせん、省庁関与の余地残す・自民、政府に対案

 公務員制度改革で焦点となっている国家公務員の天下り規制を巡って、自民党がまとめた政府案への対案の骨格が9日明らかになった。再就職あっせん禁止の 対象から行政事務を扱う独立行政法人などを一部除くほか、新・人材バンクの職員による出身省庁職員の再就職あっせんは当面存続させて段階的に廃止を検討す ることが柱。10日にも塩崎恭久官房長官ら政府側との調整に入る。

 政府案は新バンク職員による出身省庁への関与を認めず、あっせん禁止対象も「営利企業と公務員型独立行政法人を除くすべての非営利法人」との立場を崩し ていない。自民は対案を軸に政府側と調整を進め、週内の大筋決着を目指す考え。ただ、新バンクの全体像など公務員制度改革の行方はなお不透明だ。

海外就職は専門性、外資系は実務能力がカギ FTA後の雇用市場

韓米自由貿易協定(FTA)交渉の妥結を受けて、雇用市場でも懸念と期待が交錯している。業種によってはリストラの 「嵐」が吹きつけるのでは、との懸念も出ている。一方、米国企業の韓国への投資は活発になり、海外就職へのチャンスも増えて就職市場にも「活気」が戻るの では、との期待も多い。とくに専門職業種を中心に、海外への就職機会が増えると予想されている。

韓米FTAで韓国と米国は今後、エンジニアリングや建築設計など専門職資格を認め合う方法について議論する予定だ。

合意がなされると、専門職の米国での就職機会は拡大されるが、韓国国内での競争は激しくなりそうだ。同じ資格を持っている米国の人材とも競争しなければならないからだ。

米国の人材との競争で有利な立場を確保するためには、特化された実務的な専門性を備えていなければならない。このような専門性を備えている人材なら、キャリアを活かして海外就職や外国系企業への就職を考慮してみるのも良い。

職業評論家の金ジュンソン氏(延世大学教職員)は、「米国の雇用動向を追随すれば、それぞれの職業で『個人 ブランド』を築いている人と、そうでない人とで職業市場の二極化が進むだろう」とし、「専門性をもとにした個人ブランドを築いていれば、韓国や米国でより 良い職場を選ぶことができる」との見方を述べた。

韓米FTAによって海外企業の国内への投資が増えると、外国系企業の雇用も増える可能性がある。外国系企業 に就職するためには、英語などの外国語能力のみならず、実務能力を備えることが重要だ。公開採用を通じて人材を選んでから「育てる」タイプの国内企業とは 異なり、外国系企業は即座に現場に投入できる即戦力の人材を好むからだ。

就職情報会社「キャリア」の調査によると、外国系企業で働いているサラリーマンの56.1%が、「外国系企 業に入るためには、業務能力がもっとも重要だ」と答え、「語学能力」という回答(6.8%)を大きく上回った。これに備えて、関心のある業種のインター ン・シップ活動をしたりアルバイト活動を通じて、実務経験を身につけたほうがいい。

就職情報会社「リクルート」では8日、韓米FTA時代の就職戦略を紹介しながら、「今後、企業は特化された 職務能力に劣らぬほど、海外の特定地域に詳しい地域専門家にも注目するだろう」との見解を明らかにした。また、インクルートは「米国が国土が広く、地域ご とに経済事情や産業構造、企業文化などが少しずつ異なるので、韓国企業が該当地域に進出するためには、特定地域の専門家を好むようになる」と説明した。普 段から関心のある特定地域について地道に記事などをスクラップしたり、勉強することが求められるという。

インクルートの李光錫(イ・グァンソク)代表は、「韓米FTAをきっかけに、国家間の人材の障壁が次第になくなるものと予想される」とし、「今後、変化する雇用市場に対応するためのキーワードは『職務専門性』や『国際的な感覚』になるだろう」と述べた。

芸人に高学歴のナゼ…就職より一獲千金の夢求め

 最近、高学歴の芸人が目立つようになった。しかも、ひと昔前のビートたけし(明大・工)やタモリ(早大・二文)、ラサール石井(同・一文)のような“中退”ではなく、有名大学をきちんと卒業して就職感覚で芸人の世界に入るのが特徴だ。異変の背景は…。

 「ウチでも高学歴の生徒は増加傾向。7-8年前までは学歴が大学以上の子自体が珍しかったが、今は早稲田や明治の子は普通。東大生も昨年初めて入学し、今年も1人応募してきています」

 こう語るのは、吉本興業のタレント養成所「NSC東京」のプロデューサー、鈴木拓也氏だ。最近では、オリエンタルラジオやハリセンボンらも輩出した養成 所を最前線で見てきた鈴木氏は、「格差社会と言われる中、企業で働いても搾取されるだけだと若い子たちも肌で感じているのでは。一方、芸人には一獲千金の イメージがあるようです」と指摘する。

 芸人にとって学歴は決して無用の長物ではない。「養成所を卒業後、芸人として食べていけるまでになる子は200人に1人程度ですね」(鈴木氏)というリスク覚悟で夢を追う。お笑いコンビのガリバートンネルは、その中の1組だ。

 「ずっと芸人志望で、就職は考えなかった」という川島佐助(25)が三須友博(25)を誘い、明治大学政経学部在学中にNSC入りした同期生コンビだ。

 2人は4月から深夜番組「コンバット」(フジテレビ系)の出演が決まった有望株。吉本興業が4月28-30日に千葉・幕張の国際展示場で開催する史上最大規模のお笑いフェスティバル「LIVE STAND 07」にも出演する。

 華々しい船出だが、大学卒業から約3年の今も生計はバイトで立てる。

 それでも、2人は「芸人になって良かったです」とキッパリ言う。聞けば「卒業から3年経ち、大学の友人の中にも会社を辞める者が出てきている」(三須)そうで、「友人にはくすぶっている者が多く、そのぶん僕らを応援してくれています」(川島)。

 大学まで出てニートになる若者も多い時代、やりたいことを見つけられたこと自体が幸福なのか。

海外での就職、希望者40%増も成功者は6%未満

青年層就業難解消の兆しがみられない中、海外に就職先を見つけようという求職者が増加している。韓国産業人力公団が8日に明らかにしたところによると、今 年1~3月までに海外求職を申請した人は8674人で、前年同期の6161人に比べ40.8%増加した。年齢別では、35~39歳が827人で、前年に比 べ153.7%の急増をみせたほか、40最以上が1390人で同145.6%、29歳以下が5236人で23.7%増加した。

 こうした現状に対し、就業に必要な言語や職務能力が十分に備わっておらず、実際の海外就職成功率はかなり低い水準にとどまっているのが現状 だ。昨年通年での海外求職申請者は2万4429人に達したが、実際に就職できた人は1446人にすぎず、就職成功率は5.9%となった。

 海外就職現況をみると、国別では日本が599人で最も多く、次いで中国が416人、アラブ首長国連邦が202人、米国が91人、豪州 が28人と続いた。職種別では、事務・サービスが723人で多くを占め、以下はIT(情報技術)499人、機械・金属が107人、医療が74人、建設・土 木が22人、電機・電子が19人などとなった。性別では男性が722人、女性が724人と、ほぼ同水準の割合となった。

三井物産などをはじめ、就職活動で面接官の数増加中

 新卒採用の場面で登場する面接官。彼らはいったい誰なのか? 実は、多くが人事部以外の人間である。例えば、面接に2人社員が出てきたとしたならば、そ のうちの1人は各部署で実際に働いている社員だと思っていい。一般的に、1次面接は係長~課長クラス、2次面接は課長~部長クラスが担当している。1次面 接の前にグループディスカッションがある場合は、若手社員~主任クラスに担当させていることが多い。

 人事以外の社員が面接を担当する理由は、「ちゃんと会社に入って活躍できるイメージがあるか?」、「自分の部下、後輩にいてもいいか?」を判断するため である。人事の視点だけで採用していては、現場で使えない人材だらけになってしまうというわけだ。また、働く社員との接点を通じて会社の社風や魅力を伝え るという意味もある。

 もちろん、人事も同席する。現場の社員の判断だけでは、「(現在のところ)使いやすく、言うことを聞く人材」ばかりが増えてしまい、組織の活性化につながらないからだ。「これから成長しそうな人材」を見落としてしまうリスクもある。

 面接官に選ばれた社員には、説明会が開かれ、採用活動の状況や今年度の採用ターゲット像、面接の進め方などが伝えられる。ここで人材サービス系企業の研 修を導入し、面接官育成研修を行うこともある。例えば、リンクアンドモチベーション社は面接官を育成するサービスを提供している。また、面接官を教育する ためのビデオ教材を提供している企業もある。各社とも、売り手市場下のもと、大量採用を実施するために面接官を増員、強化する必要があり、このような商 品・サービスに対する注目が集まっている。

 面接官の増員といえば、三井物産の取り組みが注目を集めている。2008年新卒採用では、前年度ののべ750人から2割増となる、のべ900人を面接官 に投入する。面接官を大幅に増やすことにより、対応できる学生数を増やし、直接見極める機会をより多く設けるわけである。昨年は約9000人が筆記試験を 受けたそうだが、その後、面接官の数が少なかったために、接触できる学生数が減っていた。接点を増やすことにより、優秀な人材確保をはかるわけである。

 この会社は「マイクを使わない会社説明会」というイベントでも注目を集めている。多くの社員を投入し、マイクを使わず、近い距離で仕事の説明をする企業 紹介セミナーである。企業説明も、選考も、社員を大量投入し、「接近戦」で行うというわけか。おそらく、人事部は各部署の部長クラスに頭を下げまくったこ とだろう。業務の忙しい中、採用活動のための人員を確保することは採用担当の地味な仕事の一つである。

職場理解の問題

美容学生の就職活動には、はっきりとしたステップが見られる。メディアや業界で著名な人気美容サロ ンへの就職を、多くの学生が目指している。しかし、人気美容サロンと言えども、採用枠は無尽蔵ではなく、むしろ狭き門である。したがって、たいていの学生 は残念ながらこの人気美容サロンへの就職は叶わないのが現状である。
求人情報項目の中、何が学生に重要視されるかを調査した。最も多かった回答は 「場所」(50校中18校)。ここでいう「場所」とは、青山・表参道・原宿といった美容サロンのステータスシンボルとしてブランド化された場所を指してい る。または地元におけるシンボリックな場所を指している。通勤利便性の意味ではないことが注目点である。
「こういった人気美容サロンへの応募結果 が明らかになってから、地に足のついた就職活動が始まる」という認識は、ほとんどの美容師養成専門学校において共通している。そこであらためて着目する求 人情報項目が、「店舗の性格(オーナーの考え方、雰囲気、顧客層)」(50校中12校)、「労働条件(勤務時間、給与)」(50校中12校)となってい る。
問題はここから発生する。人気美容サロンの場合、多角的で可視化された厳しい「リアル」な就業環境について、良くも悪くも複数のメディアが多 くの情報を発信し、学生はそれを理解して応募している。また採用側も人材を厳選できる状況にある。そのため、情報や認識の不足を原因とするいわゆるミス マッチは起こりにくい。
一方、その他の美容サロンに関する情報は、学校に掲示された求人票を主な情報媒体として入手している。求人票が発信する情 報は限定的であり、また採用だけを目的化しているため多少の演出も当然にかかることになる。一般大学とは異なり、民間の就職情報エージェントもほとんど機 能していないのが美容学生を取り巻く就職活動環境の現状である。およそ90%の美容サロンが従業員9名以下の中小・零細事業者であり、就職説明会などが行 われることも人気美容サロン以外にはまずない。したがって学生の職場理解に必要な生きた情報が乏しいのが現状である。
おそらく学生も求人案件は選 ぶほどある一方で、一件あたりの「知りたい」情報量や質が不足しているという感覚を持っていると思われる。「求人票の添付資料として、サロン内やスタッフ を紹介する動画が収録されたCD-ROMを提出してくる美容サロンもあり、そういった求人はとても人気がある」とコメントした専門学校があった。中小・零 細事業者が中心の美容サロンにあって、採用の厳しい新卒求人活動にあれこれと手をかけていられない実務上の課題はある。しかし、この就業環境の「リアル」 な情報を提供できれば、採用側にとっても応募促進とミスマッチ減少を期待することができる。学生がよく知りたい「リアル」な情報であり、かつ職場理解を深 める効果があるからである。
専門学校ではミスマッチを減らすため、応募前に多くの求人サロンを見学するよう指導している。しかし、見学するために も、その志望動機が必要である。実際に50校中58%の専門学校が「学生の見学件数は1~3件程度」と回答しており、見学促進のねらいはうまく効果を発揮 しているとは言いがたい。
見学を促進する上でも、写真や画像、現職スタッフのコメントなど、生きた情報をより多く学生に提供する取り組みが必要である。実際の職場雰囲気を掴むに資する情報提供インフラを工夫・改善することは、早期離職者を減少させる一歩となると考えられる。

コミュニケーション力の問題

美容サロンの営業上、立地の利便性、確かな技術・センスは従来から固定客確保の必須要件として経営サイドに当然の認識がある。昨今では、それらに加え、適切な接遇や良質なコミュニケーションも重要なファクターとして捉えられはじめている。
そ うした要請からも、美容師養成専門学校では2年間のカリキュラムの中に、接遇やマナーを学ぶプログラムを用意するところが少なくない。当社が行った電話調 査においても、全50校のうち68%の専門学校にコミュニケーション能力開発を目的とする何かしらのプログラムが見られた。
しかし、一方でコミュ ニケーションの悩みを原因とする早期離職者の増加傾向がある。ある専門学校は、就職活動に際して「電話のかけ方や話し方で落とされる子も少なくない」とコ メントをした。コミュニケーション能力開発については、学生時代から就業後においても、継続的かつ段階的な教育施策が業界として求められている。とりわけ 学ぶことに集中できるのが学生時代である。業界アプローチを行う就職活動においてコミュニケーション能力が評価にさらされることをひとつの指標と捉え、よ り時間と内容を充実させたプログラム開発と実施が必要である。

早期離職者の増加傾向

美容師養成専門学校は、現在のところ卒業後の学生に関する追跡調査を実施していない。美容師養成専門学校の目的は、在学生の?国家試験合格?就職内定であるため、既卒学生の職業実態把握について、体制的な取り組みを行っていないのが現状である。
それにもかかわらず、回答校50校のうち30校が「卒業後1年以内の離職者は増えていると思われる」と回答した(残りは全て「把握できていない」と回答)。根拠は、卒業後に担当教員に離職・転職の相談をしてくる卒業生が増えてきていることである。
彼 らの主な離職・転職理由として、「人間関係」(37%)、「イメージとのギャップ」(30%)を挙げて相談に来ているという。理由は他に「仕事がつらい (13%)」「条件面(7%)」も散見されるとのこと。経済組織内で求められるコミュニケーション、そして客としてはなく就業者として見た職場理解、この 2点の不足が早期離職の主原因と考えられる。

美容業界就労実態調査 調査結果のお知らせ-新卒美容師の早期離職率は増加傾向に-

医 療・美容業界の労働問題調査とコンサルティングを行うクオキャリアは、3月、全国250校の美容師養成専門学校を対象に、2006年度の卒業者に関する就 職活動実態を電話調査(有効回答数:50校)。早期離職者が増加傾向にあること、および新卒就職のミスマッチ解消に向け必要とされる施策について把握でき ました。
弊 社では本調査の結果を受け、4月初旬より、美容業界での就職を希望する方に向けた総合支援事業(クオキャリア)を展開してまいります。紙(求人誌)・ WEB(Youtube動画利用)・モバイルの情報媒体を用いることによって、人材を必要とする求人先の労働条件、福利厚生、職場環境等の情報を明確化 し、求人先と就職希望者との間でベストマッチングの促進を図ることを目的としています。今後は就職希望者を対象としたセミナーの開催やカウンセリング等の 機会を設け、きめ細かな就職支援サービスも実施してゆきます。

就職不安な若者に助言

 滋賀県守山市は、就職に不安を抱える若者らを対象にした「若者しごと悩み相談」を5月から始める。相談員の臨床心理士が月1回、カウンセリングを行い、若者や家族の精神面をサポートする。

 ニート対策など若者の就労支援策の一環で、「何をしたらいいのか分からない」「社会に出てうまくやれるか心配」などの悩みや不安を解消し、就労意欲を高めてもらう狙い。このほか、定職のない子どもを持つ親の相談も受ける。

 相談は1回約1時間半で、毎月第3火曜に同市役所で開く予定。対象はおおむね35歳までの若者や家族などで、申し込み、問い合わせは同市商工観光課TEL077(582)1131へ。

公務員改革 天下り先失う?!不安の開発局、道職員ら 他省と競合、規律厳格化

 政府・与党が13日に了承した公務員制度改革は、“官の大国”である北海道の官公庁の天下りにも大きな影響を与えるのは必至だ。身内同士で守ってきた天下り特権に政治主導によるメスが入ることになり、国土交通省の出先機関である開発局や道庁には危機感が広がっている。

 「再就職制度の見直しは、役所の秩序、文化を崩壊させることにつながる」。国土交通省幹部は十三日、既得権益だった退職者の天下り人事が新人材バンクに一元管理されることに不快感を示した。

 旧北海道開発庁の流れをくむ国交省北海道局と開発局は、旧開発庁、農林水産省、国土交通省、財務省採用の官僚や技官の混合所帯になっている。退職する時は出身官庁が面倒を見るのが慣習だ。

 旧開発庁組で昨年夏に国交省北海道局長で退職した吉田義一氏は、今春から北海道河川防災研究センター理事長に就任した。前理事長は元開発局長の平野道夫氏で、退任に伴って道内のコンサルタント会社に移った。

 開発局では毎年度、約二百人の職員が退職し、人事課が調整窓口になり、特殊法人や民間企業に再就職している。歴代の開発局長経験者など大物OBは北海道河川防災研究センターなどの特殊法人に役員として天下りするケースが多い。

 政府・与党が合意した再就職あっせんの新人材バンクへ一元化されれば、開発局が握ってきた天下りポストを国交省や農水省などを退職した幹部に横取りされ るケースも想定される。このため、新人材バンクの制度設計が「今の開発局では一番の関心事」(開発局職員)になっている。

 天下り規制は地方公務員も対象になる。菅義偉総務相は十三日の記者会見で、地方公務員法改正案を今国会に提出する方針を表明。退職者による出身部局への口利き禁止が軸になる。

 道は独自に二○○○年から再就職要綱を設け、出身部局と関連のある企業への再就職二年間自粛を定めているが、罰則規定を伴わない紳士協定だ。道幹部は「表向きは要綱を守っていることになっているが、実態は異なる」と打ち明ける。

 総務省は、自治体が個別に設ける内規では、実効性が伴わないとして、法律改正に踏み切る。昨年は、福島、和歌山、宮崎各県で県発注工事をめぐる談合事件が続発しており、「退職後も含めて、地方公務員の規律を厳格にしたい」(幹部)としている。

関連法案を今国会提出

 政府と自民、公明の与党両党は13日午前、首相官邸で公務員制度改革に関する協議会を開き、国家公務員の天下り規制などを盛り込んだ制度改革の基本方針を合意した。

 これにより政府は、再就職あっせんの一元化による天下り規制の強化と能力・実績主義による新たな人事評価制度の導入を柱とする国家公務員法改正案など関連法案を速やかに策定し、今国会に提出する。

 政府・与党合意は、天下り規制について、省庁縦割り型の再就職あっせんを排し、業務を一元化した「官民人材交流センター」(仮称)を2008年中に内閣府に新設。設置後、3年以内にあっせん業務を一元化し、再就職支援や官民交流のサポートなどを行う。

 退職後、関係企業への再就職を2年間禁止する現行の「事前規制」については、公明党の主張で、再就職あっせんの一元化が実現するまで存続することが盛り込まれた。

 また、同センターに出向した職員については、出身省庁職員の再就職あっせんを禁止。あっせん規制の対象には非営利法人を含めることを明記した。OBによる出身省庁への不正な働き掛けには罰則を設ける。

 同センターの制度設計に当たっては、あっせんによる就職実績などを公表するほか、外部監視機関が厳格にチェックする仕組みを整備。さらに、センター設置後、効率性・実効性を確保する観点から、運用面などを随時見直すことも明記された。

 能力・実績主義に関しては、職員の採用試験の種類や年次にとらわれず、昇進や給与を判断。人事評価が低い職員も、免職や降格など分限処分の対象とする。

 一方、定年延長や専門スタッフ職の創設など、公務員の採用から退職まで人事制度全般の課題については、公明党の主張も踏まえ、公務員制度を総合的に推進するための基本方針を盛り込んだ「国家公務員制度改革基本法」(仮称)を立案、次期通常国会に提出する。

就職希望生徒の4者面談実施へ 県就職支援機構

 埼玉県地域労使就職支援機構(代表・竹花康雄連合埼玉事務局長、野上武利埼玉県経営者協会専務理事)は四日、二〇〇七年度事業として新たに雇用支 援制度導入奨励金の普及啓発に取り組むほか、県立高校の就職希望生徒に対する四者面談会を実施することなどを決めた。就職困難者に対する就職支援と団塊世 代に対する支援、長期的視野に立った人材育成などを柱に展開する計画。

 同支援機構は同日、さいたま市内で〇六年度事業報告、〇七年度事業計画説明会を開いた写真。 今年度計画している雇用支援制度導入奨励金の普及啓発は、リーフレットを作成し配布するほか、県、労働局など関係機関と協議会を設置し取り組む。

 就職困難者の就職支援として、コミュニケーション能力や職業人意識の習得などを狙った「就職はじめの一歩塾」を前年度に続いて開催するほか、フォーラムを予定している。

 支援機構代表の野上武利経営者協会専務理事は「雇用環境が好転したいまこそ若者問題、直接リンクする団塊世代の二〇〇七年問題に取り組むことが重要」などと話している。

 説明会では支援機構の母体となっている埼玉県経営者協会の原宏会長、連合埼玉の片山修三会長、古曳享司埼玉労働局長、中島滋県産業労働部副部長も出席、あいさつした。

鳥取県人口60万人割れの恐れ

全国で最も人口が少ない鳥取県で、人口減少に歯止めがかからず、六十万人の大台を下回る瀬戸際を迎えている。減少傾向が続く上にここ数年は減少幅が大きく なっており、このまま推移すると従来の予測より早く約一年後には五十万人台になる見通し。関係者からは本格的な対策を求める声が上がっている。

市のUターン事業18年度実績~前年度より1人増の8人

 紋別市のUターン事業の18年度の実績がこのほどまとまった。Uターン就職(Iターンも含む)したのは8人で、前年度の実績を1人上回った。同事業の窓 口となっている市商工労働観光課では「不況のおり昨年よりも増加したのはなにより。紋別市の交流人口を拡大する交流拡大プロジェクトとの連携も視野に入 れ、さらなる増を目指していきたい」と話している。
 大都市圏などで働く紋別市出身者に紋別での再就職を紹介するのが市Uターン事業。紋別出身者でなくても、紋別市に移住し再就職をしたいという人のための「Iターン」就職も含めて紹介を行っている。
 18年度、就職が決まった8人の種類別ではUターンが7人、Iターンが1人となっている。いずれも男性で、年齢は20代が4人、30代が2人、40代が2人。
 前住所は札幌市、江別市、北見市、東京都、千葉県船橋市、愛知県岡崎市など。
 紋別での再就職先の業種は農業関係団体、設計業、水産加工業、下水処理業、運送業、新聞社などとなっている。

 近年の会社選びは、ただでさえ複雑になっている。企業間の違いについてのファクター(要因)が増え、その格差が拡大しているからだ。

 女性が仕事をいったん辞めて子育てしながら再就職した場合、年収が以前の「半分以下になった」という人が4割にのぼることが3日、内閣府の調査で分かった。育児をしながらできる仕事がパートやアルバイトなどに限られていることが一因となっている。

 調査は昨年12月、30~40代の女性モニターにインターネットで実施。3100人の回答を得た。

 1年以上離職した後に再就職した「既婚・子どもあり」の人に年収の変化を聞いたところ、「半分以下になった」が44%。「かなり下がった(5~7割程度)」も27%あった。ほぼ変わらなかったり、上がったりした人は2割にとどまった。

 再就職先では、パートやアルバイトが69%を占め、正社員は10%。「未婚」「既婚・子どもなし」の女性の場合は、正社員として再就職した人がそれぞれ35%、19%いることから、「既婚・子どもあり」の女性が正社員として再就職する難しさがうかがえる。

 子育てと仕事を両立するうえで重要な職場環境は「子どもの病気や学校の行事などで休める」が36%で最多。家族に求めるものは「配偶者・パートナーが平日も家事・育児に協力してくれる」が43%でトップだった。

企業間の格差が拡大

 近年の会社選びは、ただでさえ複雑になっている。企業間の違いについてのファクター(要因)が増え、その格差が拡大しているからだ。

 つい10年ほど前までは、まだまだ終身雇用が一般的で「選んで入る」というより「採ってもらって一生、面倒を見てもらう」という状況が一般的だったし、会社間の違いも少なかった。

  だが、終身雇用が崩壊し、いまや大卒者でも入社後3年で3割が辞める時代となり、企業も「どの会社に入ってもどうせ同じ」ではなくなった。成果主義を導入 した会社もあれば、していない会社もある。若い人にチャンスを与える会社もあれば、年功序列のままの会社もある。女性が活躍できる会社もあれば、そうでな い会社もある。従来は大雑把にいって会社の規模くらいしか違わなかったものが、要因そのものが増え、それらの要因ごとに、格差が拡がっているのだ。

内定ブルー、ジョブホッパーの元凶

 「内定ブルー」という言葉があるそうだ。売り手市場となった昨今、就職活動で複数の内定をもらうのも容易となり、「他の企業の選考を辞退せよ」という人 事部の命令にバカ正直にしたがって早々に就職活動を終了させてしまったものの、「本当にこの会社でいいのか」「もっとほかに、自分にあった会社があるので はないか」と悩みこんでしまうことを指す。
  この状態が、入社後もずっと続いている人がいる。「今の会社は何か違うのでは」との漠然とした思いから、1~2年で転職・転社を繰り返し、いつまでたって も満足なキャリアを歩めず、人材紹介会社の餌食になっている人は多い。一般的に、紹介した社員の年収の約3割が転職先企業から人材紹介会社に支払われるた め、「ヒト転がし」のネタになるジョブホッパーは、いいカモなのだ。

 完璧な会社などないので、20代、30代の社会経験の浅い若い人た ちが会社選びに迷うのは当然だ。だが、必要以上にこうした「青い鳥症候群」になってしまう原因は、自分のなかに会社選びの明確な基準軸を持ち必要な情報を 集めたうえで、優先順位をつけられていないからである。

 カネなのか、スキルアップなのか、休みなのか、職場環境なのか…。応募する側 が、確固とした評価軸を持っていないから、企業側が莫大な資本力を背景に広告会社を使って打ち出してくるウソのイメージ戦略にだまされ、情報操作され、軸 もどんどんブレていく。そして、入社後に大きなギャップを感じて辞めたくなってしまう。

 要は、「正しく迷え」ということである。本書は、その糧となるものを提供する。

就職祝に「左馬」をプレゼントする

おーいはに丸の相棒はひんべえこれが左馬。

馬の下の4つの点(連火:れんが)を囲む跳ねの部分が、
まるでお財布の紐を締めているように見える

ということから縁起が良いものとされているそうです。

縁起物と言うと招き猫から大黒様までいろいろあります。
友人が勤める監査法人は、ここ最近別の監査法人で騒動が
あった影響もあるそうでして、これ以上さらに仕事を「招き猫」
というのはよろしくなさそうです。

県、ニートら就職困難者実態調査 「人間関係悪化」で離職

 県内の「ニート」ら就職困難な若者の職業観や生活環境はどうなっているのか-。県はこのほど、若者の自立支援策に反映させようと、若者を対象にした実態 調査をまとめた。就職困難者は離職理由として「人間関係の悪化」、生活環境で「友達と呼べる人がいない」と答える割合が高く、他者とのコミュニケーション 不全や相談相手がいない孤立した環境で悩んでいることが分かった。

 調査は昨年十一月-今年二月にアンケートやヒアリングを実施。対象は▽主婦・学生を除く、現在働いていない三十四歳までの男女で、就職活動をしていない か、就職活動を六カ月以上続けている若者▽その保護者▽相談機関の担当者。年齢は二十代が三分の二を占め、性別は約七割が男性。有効回答数は六十九人だっ た。比較検討のため、就職活動六カ月未満の男女四十人も調査した。

 七割超に働いた経験がある。「就職したいか」との問いに「今すぐ働きたい」が50・8%(就職活動六カ月未満の人は70・3%)と最多。離職理由は「人 間関係の悪化」が31・4%(同10・3%)とトップ。就職活動をしない理由は「自信がない」が46・2%、職業観は「働くことは価値がある」が39・ 1%(同62・5%)、普段の生活では「友達と呼べる人がいない」が36・8%(同2・6%)とそれぞれ最多。これらの回答で、就職活動が短い人たちと比 べ、格差が目立っていた。

 悩みでは「面接で不採用が続き、自信をなくした」「対人関係を極度に恐れている」「人間関係をうまくやっていく自信がない」などがあった。また、調査の 過程で県に「ニート調査の対象者だが、働きたい気持ちはあるのにニートという呼称で“なまけもの”のように思われるのは心外」など、マイナスイメージに反 発する声もあった。

 県雇用労政課は「調査対象者は、働く意欲がある人が多い。ニートとは就職活動をしていない状態を意味するが、社会には『ニートは勤労意欲がない人』と本 人のやる気に結び付ける風潮があり、対象者の実像と隔たりがある。結果を受け、人間力の養成や職業意識の啓発、社会適応支援などをする自立支援策を検討し たい」としている。

天下り規制 選挙向けのポーズでは

 政府・与党が天下り規制を柱とする公務員制度改革案を決めた。省庁による斡旋(あっせん)の禁止が目玉だが、早くも骨抜き懸念が出る。ポーズだけなら参院選目当てと疑われても仕方ない。

 公務員の再就職斡旋を一元的に管理する「官民人材交流センター」のあり方をめぐり、政府と自民党は真っ向から対立していた。その割に、あっけなく合意が成立した。改革の目的は、双方に裏表なく共有されているのだろうか。

 大きな争点は二つあった。

 一つは天下り規制の対象に民間企業だけでなく、独立行政法人や公益法人なども含めるかどうか。自民党側は「行政の一部を担う公益法人などは対象外」と主張し、すべてを規制対象とする政府案に反対した。

 退職した直後の公務員の再就職先は大半が独立行政法人や公益法人。企業は一割強にすぎない。しかも、そうした法人に再就職した公務員が数年後に民間に転職し退職金を二重取りする「渡り」に世間の厳しい目が向けられている。

 政府が党の主張を退け、すべてに網を掛けるのは当たり前だ。安倍晋三首相が「私の基本方針通り」と胸を張れるほどの話でない。

 もう一つは、センターのスタッフに、出身省庁が同じ職員の再就職への関与を認めるかどうか。省庁の人事当局の影響力が残っては意味がない、と難色を示す政府に、党側はバンクを機能させるには一定の関与は必要だ、とかみついた。

 結局、いってみれば“同僚”間での再就職斡旋は禁止し、その一方で「(各省庁の)人事当局等と必要に応じて協力する」ことにした。こんな玉虫色の決着で、官と業のなれあい構造を断ち切れるのだろうか。

 そもそも、センターの細かな制度設計はこれからつくる有識者懇談会で検討するという。詰めの段階で骨抜きにされる恐れはある。

 懸念はまだある。定年延長や専門スタッフ職の導入、幹部職員の公募制など人事制度全般の改革は来年の通常国会へ先送りされた。大半のキャリア官僚が五十歳代半ばまでに退職する早期勧奨退職の慣行を見直さない限り、批判の的の天下りはなくならない。中途半端さが否めない。

 自民党幹部は「しぶしぶの合意」と公言する。参院選までは改革に前向きポーズで、選挙後はうやむやにする意図が見え隠れする。

 政府には二〇〇一年に「公務員制度改革大綱」を閣議決定しながら、事実上挫折した過去がある。スキを見せれば官僚につけ入られ、また形だけの改革に終わることになる。

企業へ再就職の幹部は69人

 人事院は28日、2006年に国家公務員の民間企業への再就職状況をまとめた年次報告(天下り白書)を国会と内閣に提出した。昨年1年間に、在籍した省 庁と密接な関係がある企業へ人事院の承認を得て再就職した課長級以上の幹部職員らは70件、69人で、前年より4件、5人増えた。承認時の平均年齢は 56・6歳だった。

 再就職した経緯は、省庁によるあっせんや仲介が31件と半数近くを占めた。安倍晋三首相が再就職のあっせんを内閣府に設ける「新人材バンク」に一元化する方針を示す中で、省庁主導の再就職の多さがあらためて浮き彫りになった。

 就職経緯はあっせん以外では「自発的な就職活動、知人の紹介」が19件、企業が日本経団連を通じて人事院に要請する「公正な人材活用システムによる就職」が15件。

 省庁別では財務省が最も多く24件で、4年連続トップ。以下、経済産業省10件、国税庁8件の順。

就職支援態勢を明確に

 京都府内唯一の公設公営の障害者通所授産施設として知られる「乙訓若竹苑」(長岡京市井ノ内)のサービス内容が、新年度から大幅に変更されること になった。就職を目指す人を支援する態勢を明確に打ち出すとともに、就職が難しい人のための社会参加や健康維持の場、一時預かりの場を新たに設ける。

 障害者自立支援法に合わせた事業形態に移行するためで、従来は授産作業や就労支援を織り交ぜる形でサービスを行ってきたが、新年度からは従来の サービスを、一般就職を目指す「就労移行支援事業」と福祉的就労を目指す「就労継続支援事業」の2つに分けたうえで、新たに「地域活動支援センター事業」 を展開する。

 本格的な就職を目指す「就労移行支援事業」の利用者は訓練期間を2年間に限定(1回のみ更新可)、企業実習などの訓練を積む。期間中に就職できなかった人や一般就職が難しい人は、利用期限のない「就労継続支援事業」を利用して若竹苑での福祉的就労に就く。

 また、就労が困難な人は、社会参加や健康維持を目的とした「地域活動支援センター事業」を利用できる。

 施設の利用時間などは変わらないが、新体制への移行に伴って送迎バス利用のできなくなる人がいるといい、若竹苑の亀口公一苑長は「必要な人については何らかの形で配慮ができれば」と話す。

新規求職16カ月ぶり上昇

 厚生労働省埼玉労働局(古曳享司局長)は三十一日までに、埼玉労働市場ニュース、二〇〇七年度労働行政のあらましなどを発表した。

 二月の労働状況のまとめでは、新規求職者数(原数値)は一万九千三百五十八人で前年同月比6.3ポイントの増加。〇五年十一月以降、十五カ月連続で前年同月比マイナスだったが、今回は十六カ月ぶりに前年同月比増加に転じた。

 より良い条件(正規雇用、賃金等)を求めて転職を希望したり、年度末に定年退職・契約期間満了を控えて事前に職業相談を希望する在職者が増加しているとハローワークの窓口からの報告があるという。

  〇七年度の労働行政のあらましでは、若者、女性、高齢者、障害者らに働く意思があって、働ける状態にある人は誰でも就業し、社会の支え手になることができ る全員参加型社会の実現と、就職後であっても「仕事と生活の調和がとれた職場」で「健康で安心・納得して自らの能力を存分に発揮できる雇用環境の整備」の 二本の柱で、「すべての人に適切な仕事」(ディーセント・ワーク・フォーオール)の実現を図ることを強調している。

30-40代女性、3割が再就職で年収半分以下

 内閣府が実施した30歳から40歳代までの女性へのアンケート調査で、1年以上職を離れる女性のうち3割は年収が半分以下になっていることが分かった。 7割の人は年収が下がったと答えている。結婚や出産を理由に職場を離れる女性は仕事を再開しても、十分な収入を得られていない実態が明らかになった。

 調査は「女性のライフプランニング支援に関する調査」。昨年12月にインターネットを使い、3100件の回答を得た。

 女性は男性と比べると、結婚や出産のときに退職したり、長期の休暇をとったりすることが多い。休職の前後の年収を比べると多くの人が 「減った」と答え、「増えた」としたのは10.3%にとどまった。特に結婚して子どももいる人は、43.8%が「半分以下になった」と答えた。

 離職後に収入が減るのは、子どもがいる女性は正社員として働きにくいことなどが背景にある。未婚の女性は43.4%が正社員だが、3歳以下の子どもを持つ正社員は10.3%に減る。

国交省が水門談合企業への職員の再就職状況を公表

国土交通省は3月23日、同省を退職した職員の水門談合に関係した企業への再就職状況を公表した。

同省の元職員が再就職したのは水門談合に関係した23社のうち、酒井鉄工所や高田機工など4社をのぞく19社。人数は本省課長職以上が23人、一般職員が44人の合計67人。

動画でビジネスマナー伝授

 求職中の青年やフリーターを対象に、京都府はビジネスマナーやパソコン技術を動画で配信するホームページ(HP)「若者向け就職支援eラーニング プログラム」を開設した。テキストをダウンロードすることもでき、時間や場所にとらわれず、自宅や出先で就職活動のノウハウを習得することができる。

 京都テルサ(京都市南区)内にある府若年者就業支援センター(ジョブカフェ京都)が業者に委託し、2004年度から年間約1000人の若者を対象に行ってきた講座と同じ内容を動画で収録した。講義内容を基に、新たに編集したテキストも掲載した。

 内容は▽働くための考え方を学ぶ▽就職活動のための対策▽社会人基礎力とパソコンスキルの習得▽専門職種に就くために必要な基本スキルの習得-の4分野で、ビジネスマナー編、パソコン編、面接の受け方編などの9項目がある。

 府は新年度から、同プログラムによる学習を済ませた人を対象に、短期間のスクーリング研修も開講する。

 府雇用対策担当は「就職に向けた能力開発に意欲のある若者が、自宅などで学習できる仕組みを工夫した」と話す。同HPは、ジョブカフェ京都のHPから接続できる。

進学就職シーズンの売れ筋商品

 桜とともに進学・就職のシーズンがまたやって来た。一年で引越しが一番多いのもこの時期。新生活にむけて準備をするこの時期、どんなものが売れているのだろうか?

 市場調査会社MM総研は16日、就職・進学者441人とその親524人を対象とした「ITデジタル家電の購入意向に関するアンケート調査」を発表した。 その結果によると、中学・高校進学時に最も人気があるのが携帯電話で、特に高校進学者本人の購入では50%とダントツに高く、親が購入する場合でも38% だった。

 大学進学時ではパソコンの購入意向が高く、本人33%、親44%ともに1位だった。親にプレゼントとして買ってもらうケースが多いようだ。また、新社会 人の場合は、本人購入で1番人気は携帯型音楽プレーヤーだった。親がプレゼントとして購入する商品のトップはスーツや時計などの衣料・服飾品だった。

 各製品の詳細をみると、携帯電話はキャリア別でドコモが50%でトップ、auが2位で36%だった。パソコンはノートブック型が68%、デスクトップ型は28%だった。また、携帯音楽プレーヤーはiPodが65%で他のメーカーを圧倒している。

 一方、日本経済新聞20日付の記事によると、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは3月に入り、鼻毛カッターやヒゲトリマーなどを含む男性用身だ しなみ家電の販売が前月のほぼ5割増しだという。また、毛穴の汚れ取り器や美顔スチーマーなど普段需要が少ない商品が急に売れ出している。男も見た目で勝 負の時代になってきたようだ。

農業技術で初の検定制度 就農、就職の武器に/農高生ら対象に07年度から

 農業技術を対象にした全国で初めての検定制度が、2007年度に誕生する。農水省が計画しているもので、農業高校生や農業を志す人たちの営農技術に関す る知識を試験で評価し、就農や農業生産法人への就職などに役立ててもらうのが狙い。検定は1級から3級まであり、07年度は難易度の低い3級でスタート。 8月にも全国の農業高校を会場に行う段取りだ。

 検定制度は、試験で農業に関する知識を客観的に評価する仕組み。同省は、自分の実力のチェック、農業法人に就職する場合の自己アピールや、逆に農業法人が社員を採用する際の判断材料などにも活用できると考えている。検定試験は有料で行う。

就職へ700人熱視線

来春、大学や短大などを卒業する学生を対象に採用情報などを提供する合同企業説明会「タイムス就職フォーラム」(主催・沖縄タイムス社)が二十七日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示場であり、県内でも本格的に就職戦線がスタートした。

 県内外から金融、流通、観光、製造・販売、IT系企業など二十七社が参加した。大学院、大学、短大、高専、専門学校生らが対象で、スーツに身を包んだ約 七百人の学生ら(午前十一時現在)は、企業の人事担当者の話に熱心に耳を傾けていた。沖縄国際大学三年の石垣元晴さん(21)は「自分の中ではやりがいと 楽しさが会社を選ぶポイント。サービス業を中心にいろんな会社を見て回りたい」と意気込んでいた。

就職選びの決め手は“能力・適正を活かせるか”

CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)について「言葉も内容も知っている」と回答したのは30%前後にとどまった。学歴別でみると4年制大学卒業生よりも大学院卒業生の認知・理解度が約5割と比較的高い。

 企業のCSRにおける意義を説明したうえでの評価については「社会に存在する企業として払うべきコストである(37.7%)」が最も多かった。

 就職活動の際の参考資料については、「企業のホームページ」や「就職情報サイト」、「ネットの掲示板」など全般的にネットによる情報収集が多い。

 就職活動の際、企業選びの重要な決め手になる要因としては、新卒社会人・転職社会人・就職活動中の学生のいずれにおいても「能力・適正を活かす」が最も 重視している。さらに「人事評価」や「労働時間」、「賃金」など処遇についても重視度合いは高い。ただし、学生は全項目において重視度が高くなっているの に対し、社会人は「成長性」や「安全・高品質な商品を提供しているか」など企業の本質については重視度が低い。

 企業選びで最も重要視された「能力・適正を活かす」について、実際に「業務上での能力活用度」を聞いたところ転職社会人は「非常に活か せている」、「やや活かせている」を合わせ76%となり、新卒社会人に比べ10ポイント高かった。学歴別にみると理系の大学院卒で「非常に活かせている」 人の割合が高い傾向が見られる。

 さらに「能力・適正を活かす」を「非常に重視した人」は現在の業務で能力を活かせている人は86.3%と高いが、「やや重視した人」が65%、「重視しなかった人」は41.3%となっている。

 職場満足度については新卒社会人に比べ転職社会人が「非常に満足(18.0%)」が高かったものの、「やや満足」と合わせるといずれも 56%で割合は等しくなる。しかし、職場に不満を感じる人は44%にいたり、新卒社会人の82%、転職社会人の70%が転職を視野に入れている。そのうち 現在の会社で能力活用度を「非常に活かせている」人ほど転職希望は低い傾向にある。「まったく活かせていない」の転職希望は100%となっている。

天下り規制 公務員改革全体像も示せ

 中央省庁による天下りのあっせんを全面禁止することなどを柱とした公務員制度改革について、政府、与党が合意した。あっせんは、内閣府に設置する「官民人材交流センター」(仮称)に一元化する。政府は関連法案を今国会に提出する方針だ。

  センター設置は、省庁が行っていた再就職のあっせんをセンターが行うことで、省庁の権限や予算を背景とした押し付け的な天下りを防ぐのが狙い。二〇〇八年 中に設置し、設立後三年以内にあっせんをセンターに一元化するという。規制を実効あるものにできるかどうかが問われる。

 各省庁による再就職あっせんは、総務省の調べで〇六年までの三年間で二千人近くに上る。うち約七割が、出身元の省庁と予算か権限の関係がある企業や公益法人などを紹介されていた。あっせんかどうか確認できないケースも多く、実数はもっと増えよう。

 省庁が予算措置や監督の対象である企業や公益法人にOBの再就職を依存することで、官製談合などの癒着構造を生んできたと指摘される。省庁のあっせんが出身省庁への「忠誠心の源」となり、国益よりも省益を優先することにもつながる。押し付け的な天下りの根絶は不可欠だ。

 あっせんをセンターに一元化しても、予算や権限を背景にした省庁の影響が残れば、実態はこれまでと変わらなくなる。合意では、自民党側の強い要請に応じて、センター職員が各省庁人事当局と協力することが明記された。省庁が影響を及ぼす抜け道とならないか、懸念される。

  各省庁が天下りあっせんを行う背景には、人事が年功序列で、同期入省組が局長などに昇進するたびに昇進しなかった人を早期退職させる「肩たたき」慣行があ る。天下りが難しくなれば、これまでのような早期退職が減って人事の停滞なども予想される。天下りの全面禁止だけでは、公務員制度に大きなひずみが出る可 能性が強い。

 今回の合意では、人事管理は採用試験の種類や年次にとらわれず能力と業績による評価を行うことが示された。首相の下に設置する有識者検討会で、定年延長や幹部職員の公募、官民交流の拡大などの人事制度を総合的に検討することも盛り込まれた。

 さらに、省庁の縦割り打破のために、採用から退職まで人事管理を一括して行う「任用庁」なども議論していく必要があろう。

 重要なのは、今回の合意を踏まえて公務員制度の全体像の改革に力を入れて行かねばならないということだ。安倍政権は手を緩めるな。

吉本と学情、就職情報発信の共同プロジェクト設立

 20日、学生・第二新卒層に就職情報を発信している学情は、学生や若手社会人に人気のタレントを多数擁する吉本興業グループと、従来にはなかったまったく新しい形態の就職情報を若者へ提供するべく、共同プロジェクトを立ち上げると発表した。

 好調な企業業績と少子化問題、団塊世代の大量退職問題の影響で、企業の人材獲得競争は過熱化している一方、若年者の早期退職やフリーター・ニートの増加が社会問題化し、国や大学当局は対策に苦慮している。

 吉本興業グループと学情は、そのような現代の若者のマインドにマッチした新しい形態での情報提供を行うため、「ヨシゴト~よしもと就活マガジン~ボクら と“働く”を見つめよう」と題した配信を、学情の就職情報サイト新卒向「学情ナビ」及び第二新卒向「Re就活」にて今年4月中旬から順次行う。

 発信内容は、働くことの楽しさ、新しい仕事にチャレンジする大切さなどを、人気芸人たちが動画で登場し今まで彼らが見せたことのない熱さ、真剣さで語るとしている。

 今後、共同プロジェクトをさらに発展させ、若者が楽しみながら就業意識を向上させて就職活動に取り組めるような企業情報の発信や就職イベントを行うなど、新しい就職情報エンターテイメントへと展開していく方針。

学情と吉本興業、就職情報提供で共同企画、芸人起用の動画を配信

学情は3月20日、吉本興業と新形態の就職情報提供に関する共同企画「ヨシゴト~よしもと就活マガジン~ ボクらと“働く”を見つめよう」(http://yoshigoto.jp/)を立ち上げると発表した。4月中旬より、吉本興業所属のお笑い芸人が就職に ついて語る動画コンテンツを配信する。

学情によると、最近は企業の人材採用が積極化する一方、若者の早期退職やフリーター、ニートの存在が社会問題化し、国や大学は対策に苦慮している。今回の共同プロジェクトは、若者の心理に合った形態で就職情報を提供し、就業意識の向上を図る。

新たに配信する動画コンテンツでは、吉本所属の芸人のうち若者に人気の高い13組を起用し、働く楽しさや新しい仕事に挑戦する大切さなどを語らせる。

また、その後は共同プロジェクトを拡大し、若者が楽しみながら就職活動に取り組めるような企業情報の発信や、イベントの開催などを実施するとしている。

若者の職業能力どう測る? 

 大学で学ぶ「社会人基礎力」か、短期の講座で習得する「就職基礎能力」か――。経済産業省と厚生労働省が、若者の職業能力を測る指標作りで張り合ってい る。「職業人意識」や「主体性」など、企業が求める能力を明確にし、授業や就職活動に役立ててもらう試みだ。いずれも就職をめざす若者と企業が求める人材 とのミスマッチを防ぐ狙いだが、さて、浸透するだろうか。

 経産省は今年度から、「社会人基礎力」の育成に取り組む大学への助成を始める。企業の人事部門などへの調査をもとにまとめたもので、「企業のニーズを明確にし、大学と企業が一緒に取り組みやすいようにする」という。

 モデル校を5~10校指定し、1校あたり500万~1000万円を支給。評価手法の研究のほか、企業と共同で商品の販売戦略を立案する実践型授業など、基礎力育成のためのカリキュラム作りを進め、全国の大学に広げたい考えだ。

 一方の厚労省は3年前、「就職基礎能力」という指標を考案。専門学校などの講座や試験を認定し、修了後に厚労相名の能力証明書を交付している。

 たとえば、責任感や向上心の習得をめざす「職業人意識」講座の教科書には「時間を守れないと周囲が困る」「病気になってはいけない」など の項目が並ぶ。1指標につき10時間程度の授業をし、入社後の場面ごとに適切な行動パターンを説明する。これまでに約56万人が修了した。

 企業の採用意欲は回復してきているが、志望先が明確にならない学生は少なくない。両省とも少子化などで実社会への適応力が低下したとみて、企業が求める「能力」を指標化し、就職前の教育で補おうというわけだ。

 ただ、経産省は厚労省の取り組みに対し「短期間の講座で基礎力は身につかない。企業の認知度も低く、能力証明書も就職活動に役立たない」。厚労省は「就職支援には、能力が身についたかどうかを証明することが大切だ」と反論する。

 東京学芸大の浅野智彦准教授(若者文化論)は「すでに過剰なまでに企業のニーズに応えようとする学生が増えている。国が企業の望む能力を明確にし過ぎることは、基準から落ちた若者の挫折感を深くするばかりで、ミスマッチ解消の効果は薄い」と話している。

2007年4月12日木曜日

ジェニファー・ハドソン、女王様きどりで仕事を降ろされる?

 スターバックスの年次総会で歌うはずだったジェニファー・ハドソンが、要求が多すぎることから直前に出演を断られた。しかし、ハドソン自身はその要求の 内容を知らなかったらしい。オスカー女優にふさわしいと思ったのか、エージェントが勝手にいろいろと要求したことが原因だったようだ。エージェントは、ス タッフのための車を5台、ヘアとメイクアップ・アーチストの用意、ハドソンとアシスタントのためのボディガード、加湿器などを揃えるように言ったとのこ と。スターバックスもここまではがまんしていたようだが、朝食用にチキン・ウィング(鶏の手羽フライのようなもの)を10時に持ってくるように言われたと きに堪忍袋の緒が切れたらしく、来なくて結構という結果になってしまったようだ。

自然保護の仕事に就きたい

「将来、自然保護の仕事に就きたい」と考えている学生を対象にしたセミナー「自然保護の仕事は、こんなところにもある」を、「モンベルクラブ渋谷店」(宇 田川町)イベントスペースで開催する。同セミナーでは、NGOや企業・環境省などで働く専門家らが、自然保護に関係する「仕事」の情報提供やアドバイスを 直接行うもので、自然保護に関心がある大学1~2年生を中心に高校生や専門学校生、社会人、教員などを対象にする。

新しい仕事習慣を身につけるコツ

仕事のスピードをアップさせるための方法はたくさんあると思いますが、クオリティを損なわずに、できればクオリティも同時に上げていく、という制約をつけるとしたら、方法の選択肢は一気に減るのではないでしょうか。これについて「方法」に頼らない方法で考えてみます。

「方法」は、それに従えばいつでも誰でもうまくいく、という手順を指します。逆に言えば、手順を忘れればうまくいかなくなることになります。これに 対して「習慣」は、身につくまでには時間がかかりますが、いったん身についてしまえば、後は手順を意識しなくても身体が動くようになります。

とは言え、習慣を長続きさせるのは容易ではありません。そこで、習慣を定着させるノウハウ 挫折しないコツでは、文字通り習慣を長続きさせるための方法を10個、ご紹介しました。ポイントは「それをしなければ気持ちが悪い」と思えるようになるまで繰り返すことです。

こうして身についた習慣は容易には忘れることはないので有用ではあるのですが、行き過ぎると、今度は習慣に縛られることに悩むようになります。例え ば、繰り返すことを通して「いつものやり方」が確立すると、新しいやり方を考え出すのが煩わしく感じられるようになる、といった場合です。

この問題の対策として、「環境」は自分から変えていくという記事で「環境」を変えるというアプローチをご紹介しました。ここでの「環境」とは具体的 には、「自分が現在置かれている状況」全般を指します。それについて、以下のような視点に分解して、各視点ごとに別のやり方ができないかを考える、という ものです。

仕事に役立つ技術英語

「技術英語」のライティングに関する3つの「C」、すなわち「正しいこと: Correctness」、
「わかりやすいこと: Clarity」、「簡潔であること: Conciseness」についてみてきましたが、この3つの「C」には含まれないことの1つに「適切なトーン」があります。
今回はこれらの「適切なトーンの基本」を理解することにしましょう。

「技術英語」の最後のポイントは「適切なスタイル」です。
スタイルには文体と表記法が含まれますが、

NAHOMI★KILLER「オセロという地道な仕事に戻ります!」

 2001年に放送開始したテレビ大阪制作のトークバラエティ番組「きらきらアフロ」。笑福亭鶴瓶と共にMCを務めるオセロの“白い方”こと松嶋尚美が、 番組中で発した何気ない一言が発端となりロックバンド「KILLERS」が生まれた。昨年8月に行った大阪城ホールでのデビューライブから7ヶ月、今月 27日にはロックの聖地・日本武道館で華麗なる解散ライブを行った。

  チケットは即日完売。謎の男が気持ち良さそうに延々と前説ライブを続けていく中、見かねた笑福亭鶴瓶が登場。謎の男が最後の曲を歌おうとした瞬間に開演を 告げるブザーが鳴り響いた。KILLERSのメンバーが次々とステージに登場していく中、ステージ中央にはピンクのリボンに包まれた箱が出現。1曲目 「JAPANESE GIRL」のイントロに合わせて、箱の中からヴォーカル・NAHOMI★KILLER(オセロ松嶋)が勢い良く飛び出した。

 NAHOMI★KILLER がバンド結成以前からの念願だった「武道館ー!」と叫ぶと、応援グッズである青色の超英人ハッピを着た1万人の観客がそれに応える。MCでは「今までは 『オセロの白い方』と呼ばれていたのに、最近は5人に1人くらい『NAHOMI★KILLER』って言われる様になって、微妙にこっ恥ずかしい」と語っ た。解散ライブは、コール&レスポンスあり、タップダンスあり、ますだおかだからプレゼントされた寒い?ギャク披露ありの盛り沢山な内容となった。

  偶然にも1年前の3月27日は、KILLERSが初めてスタジオに入った日だった。NAHOMI★KILLERは「KILLERSは解散しますけど、私の 中で一つ『KILLERS』という箔をつけて、オセロという地道な仕事に戻りたいと思います!」と別れを告げると、KILLERS最後の曲 「Beautiful World」を歌い終え、ステージにマイクを置いて去って行った。

逆転呼ぶ執念の同点二塁打 ノリ、開幕戦で大仕事

 同点打を放った中村紀があふれる喜びを隠そうとせず、二塁上で何度も手をたたいた。1点を追う8回2死二塁。真ん中高めに入った変化球を、得意の右打 ち。右中間を破った。割れんばかりの拍手で迎えたナゴヤドームのファンの期待に応え、その後の立浪の勝ち越し打を呼び込んだ。

  契約交渉がこじれてオリックスを自由契約となり、かつての2冠王がテストの末、育成枠で中日に入団。必死の思いでオープン戦に臨み23日に支配下選手登録 された。16年目の中村紀が、前夜は「眠れずに素振りをしていた」という。単身で滞在するホテルに駆けつけた家族には「開幕を普通に迎えることが、こんな にすごいことなんて」ともらしていた。

 2打席目までは二ゴロと二飛。だが6回に高めのボール球を強引に中前打。思わずほっとした笑みがこ ぼれ、緊張感がほぐれたのか8回の殊勲打につながった。「勝ちたい。勝つしかないと思っていた。最高ですね」。リーグ連覇を目指すチームに、恩返しがした いという気持ちで臨んだ中村紀が、開幕戦で逆転勝ちをもたらした。

仕事に役立つ技術英語

★仕事で英語を使える、学びのコラム!
「技術英語」をクイズ形式で学んでいく!技術英語は書き言葉が中心です。文法上の正しさのほかに、読み手に誤解を与えない表現から、字句の書き表し方も大切です。
問題を解きながら参考になるテキストです。

「技術英語」の5つのポイントのうち、最も重要なポイントは、英語として「正しいこと」、すなわち文法や語法にしたがって英語として意味をなす文を作ることです。
今回はこのテーマを中心に、問題形式で学ぶことにしましょう。

ファッション、音楽などの融合イベント-立体的なタイアップも

 女性向けのポータルサイト「NUDIEE.com」を今年春に開設したドリームアンドモア(兵庫県神戸市)は4月16日から20日まで、ファッション、 ビューティー、ミュージックを融合したファッションパーティー「NAGOYA COLLECTION by NUDIEE.com」を開催する。同イベントは、昨年11月20日から12月1日まで行われた「NAGOYA COLLECTION by NUDIEE.com2006」に続くもの。

 同16日は、「BALI Lax(バリラックス)名古屋」(名古屋市中区錦1)で、ビューティークリエーターのTAKAKOさんがプロデュースする体験型プロジェクト 「BEAUTY PARK」が行われる。「ボーテ ド コーセー」「コージー」「マリ・クレール」などの化粧品メーカーや、ヘアサロン「BLANCO(ブランコ)」とのコラボレーションで、ネイルやヘアメー ク、ヒーリングやエステなどが体験できるブースを設ける。「外側、内側の両面から『キレイ』になれることを提供する」(同イベントPRの高尾さん)とい う。

 17日は、「ジ・エンポリアム」(中区栄3)で、神戸出身の読者モデル3人で結成されたユニット「JAM(ジャム)」のトークショーや撮影会、ライブ、 DJイベントを行う「NAGOYA COLLECTION Twinkle Night」が開催。同イベントにはFM局ZIP-FMも参加し、音楽とファッションが融合したイベントになるという。「読者モデルはプロモデルと比べ敷 居も低く、一般の女性も親近感のある存在だと思うので、身近に感じてもらえるはず」(高尾さん)とも。

 20日18時30分から行われる「ジル・スチュアート」春夏のショーは、実際にコレクションに出演した外国人モデルが登場し、本物のショーになるとい う。同日21時からは、「シャーロット・ロンソン」の春夏のショーも開催。両ショーの会場は「名古屋テレビ塔TOWER RESTAURANT」(中区錦3)。全イベント参加申し込みは同イベントホームページから。

 イベントに合わせて、名古屋出身の「等身大の輝いている女性」の仕事、生活に密着したドキュメンタリー番組を中京テレビと共同で制作する。出演は、 「Ane Can」専属モデルの鈴木サチさん、TAKAKOさん、東京ガールズコレクションプロデューサーの永谷亜矢子さんの3人。オンエアは5月5日25時22分 ~。

 高尾さんは「昨年は予想以上の反響があり、『名古屋で今までなかったイベントで刺激的だった』『今後も続けてほしい』という要望も多く、今回の開催に 至った。こうしたオシャレをして行く『シーン』を欲しているのではと感じた。また、参加した女性の声を聞くと、仕事に対する希望、夢、また不安を感じてい ることも分かり、今回はファッションだけでなく、仕事や生活にも着目したお題を、番組制作として提供した」と話す。「前回のファッションイベントとウェ ブ、モバイル、フリーペーパーなどの情報発信方法に加え、今回はFM局やテレビ局とのタイアップにより、より立体的にスケールアップした内容で情報発信が できる」とも。

Web anonymity can sink your job search

副題には"Your Web presence can make or break a job application"という文章が掲げられていて、「ネットで無名なのは仕事探しにマイナス -- ウェブ上での存在感が合否を分ける」といったところでしょうか。特にIT関係の仕事の場合、名前を検索しても何もヒットしない応募者は、企業側にネガティ ブな印象を与える可能性があると述べられています。

例えば記事中では、こんなコメントが紹介されています:

“Particularly because we’re a core technology provider, if someone came looking for a senior-level job and had left no mark on the Internet, I’d see that as a big negative.”

「特に私たちはコア・テクノロジーを提供する企業なので、上級職への応募者がネット上に何の痕跡も残していないとすると、非常にネガティブな印象を受けます。」 -- Tim Bray (サン・マイクロシステムズのウェブ技術ディレクター)

“someone who has no information online might be perceived as not being as tech-savvy as someone else.”

「オンライン上の情報が何も無い人は、技術に詳しい人物とは見なされない可能性があります。」 -- Nolan Bayliss

も ちろんこれはアメリカでの事例ですので、日本でも同じ現象が起きつつあるとは言い切れませんが、自分自身が人事部の人間だとしたらどう考えるでしょうか。 IT系の職場で、ブログ等で盛んに情報発信している応募者と、ウェブ上に何の存在感もない応募者。誰もが簡単にネットに参加できる「WEB2.0」の時代 では、後者の方が不利になってゆく可能性が高いと思います。

「匿名」は仕事探しに不利?

「就職活動中の学生が、自分のブログに書き込んだ内容が元で内定を取り消されてしまった」「企業側にネットを検索され、過去に羽目を外した写真を見つけら れてしまった」などなど、就職/転職活動の際に、実名での情報発信が元で不利益を被った例には事欠きません。
「実名」「匿名」両方の長所・短所が語られていましたが、仕事探し中の人に限定して考えた場合には実名を晒すことはリスクが大きいのでしょうか?実はむしろ、ウェブ上で匿名であり続ける方が問題な場合もあるようです:

 わかりやすい英語!

「技術英語」の第1のポイントは前回の「英語として正しく書くこと」でしたが、今回は第2のポイント「わかりやすい英語を書くこと」についてご説明し ます。「わかりやすい英語」とは、読み返したりせず1度読んだだけで理解できるように書かれた英語です。<問題>で、そのような理解を妨げる要因を見てい くことにしましょう。

冗長な表現の代表格として「ダミー動詞を使う名詞構文」というものがあります。
たとえば、「話し合いをする」は discuss という動詞1語で済むものを、have a discussion と表すものです。have a discussion という表現は、その意味の大部分を discussion という名詞が受け持っており、動詞 have は形式的に動詞であることを示すだけで実質的な意味はほとんどありません。
このように「ダミー動詞を使う名詞構文」は欠点が多いのでなるべく避けて、実質的な動詞を使う構文にするべき、コツを学びましょう。

大阪府、働く女性のお手本募集…HPに登録、紹介

 他の都道府県に比べて女性の就業率が低い大阪府は、働く女性のモデルを府内の企業から募集し、ホームページに登録して広く紹介する取り組みを始め る。「出産後、職場に復帰して育児と仕事を両立」「結婚後も、男性の多い営業職で活躍」など10前後のモデルを想定しており、府は「すてきなお手本を見つ けて仕事への意欲を高めてほしい」と効果に期待している。

 厚生労働省によると、2005年の都道府県別の女性平均勤続年数では、大阪府は8年(全国平均8・7年)でワースト5。仕事か家庭かの選択を最も 強く迫られるとされる30~34歳の就業率も48・9%と、奈良県(47・4%)に次いで全国ワースト2で、女性の労働力の活用が大きな課題となってい る。

 こうした中、大阪府男女共同参画課には、企業側から「経験を積ませて育てた女性が結婚や出産を機に辞めていって困る」、女性側からは「家事や育児と仕事を両立させる自信がない」といった相談が多数寄せられている。

 同課は対策を探ろうと相談内容を分析。「女性側に、仕事と家庭の両立ができるのかという不安が先行している。それが最大の問題」と判断し、不安を少しでも解消する方法として「モデル作戦」を思いついた。

 「スーパーウーマンではなく、隣の席の身近なお手本」をイメージし、実際どんな女性がふさわしいのか、4月から企業に聞き取りをしてモデル像を決定。府が、女性の働きやすい企業と認識している約110社を中心に募集し、年内をめどにモデル登録する。

 モデルはホームページで職種や経歴、仕事のやりがいなどを紹介。女性社員向けの研修会などで講師を務めるほか、女性社員との懇談会なども予定している。

 女性の能力活用などの研修を手がける人材コンサルティング会社「クオリア」(大阪市中央区)の荒金雅子社長(46)は「第1子出産を契機に退職す る女性は多いが、本当は『働き続けたい』という人がほとんど。生き生きと働き続けるモデルに触れることで不安は和らぐだろう。就業率アップにつながり、有 効な少子化対策にもなるのでは」と話している。

質の高い医療を提供するための最初の一歩

 病院内のいろいろな部署のスタッフが,日常診療や業務の中から浮かんだ疑問やアイデアをもとに,自ら研究をデザインし,まとめる。自分の専門だけでなく,違う分野の人がどんな研究を行っているかも,お互いの発表を通じて知ることができる。

全国のホームレス、27%減少し1万8564人に、都市公園で大幅に減少

厚生労働省が4月6日に発表した調査報告によると、全国のホームレスは2007年1月時点で1万8564人となり、2003年の前回調査に比べ 6732人、26.6%減少した。河川、道路、駅舎などすべての調査場所で減少したが、特に多くの人が起居していた都市の公園で大幅な減少がみられた。

調査は各市町村の職員が受け持ち地域を巡回して人数を数えた。また約2000人のホームレスに面接し、生活実態についてアンケートも実施した。都道 府県別の人数は、大阪府が4911人で最も多いが、前回調査からの減少幅も最も大きく、36.7%減となった。以下、東京都が同26.3%減の4690 人、神奈川県が同4.8%増の2020人と続いた。東京23区や大阪市、川崎市など人口密集地に集中する傾向がみられた。

アンケートによると、平均年齢は57.5歳で前回調査から1.6歳上昇した。5年以上野宿生活が続いているという回答が41.4%(前回は 24.0%)だった。現在なんらかの仕事に就いているという人は70.4%(同64.7%)。業務の内容は「廃品回収」という回答が75.5%(同 73.3%)で最も多かった。平均収入は月額約4万円。

以前の職業については、建設業関係者が約47.0%と前回調査に続き約半数を占め、当時の立場は「正社員」という回答が43.2%(同39.8%) で最も多かった。ホームレスになった理由は「仕事が減った」という回答が31.4%(同35.6%)、「倒産/失業」が26.6%(同32.9%)。「病 気/けが/高齢で以前の仕事ができなくなった」は21.0%(同18.8%)だった。

50.2%の人が体調不良を訴えているが、そのうち65.8%は治療を受けていない。巡回相談員やシェルター、自立支援センターといった福祉制度の 認知度はいずれも60%を超えたが、総じて利用率は低かった。生活保護を受給したことがある人は24.3%(前回調査では24.5%)。

今度の生活については「きちんと就職したい」という回答が35.9%(前回調査では49.7%)で最も多く、「このままでいい」が18.4%(同 13.1%)とこれに次いだ。「求職活動をしている」という人は19.6%(同32.0%)、「求職活動をしておらず、今後も予定はない」が59.8% (同42.0%)だった。

播戸ノリノリ 途中出場でも仕事きっちり

 ここまで無敗だったG大阪が、10分間で試合をひっくり返してしまった。

 前半は2トップが機能しなかった。マグノアウベスが何度も決定機を逃し、昨季まで所属した甲府のサポーターからブーイングを受けたバレーは三つも オフサイドを取られた。そんな状況で、細かいパス交換で攻め上がる甲府にワンチャンスを決められ、今季リーグ戦初失点。完全な負けパターンだった。

 それでも西野監督は「今のチームなら逆転できる」と冷静だった。攻撃的布陣を敷く前に、明神を入れて中盤を落ち着かせてから播戸を投入。「逆転す ることだけ考えていた」という播戸は、出場わずか4分後に今季初得点となる同点ゴールを決めた。こうなれば、勢いはG大阪。83分には播戸のアシストでマ グノアウベスが勝ち越し点を挙げた。

 遠藤や家長ら代表組を抱え、「チーム全体で準備できる時間が少なかった」と西野監督。それでも勝ち点3をもぎ取るあたりに、底力を感じる。

「華麗なる」鉄鋼マン

 福山市鋼管町のJFEスチール西日本製鉄所福山地区。阪神甲子園球場の約360倍の敷地に、社員ら約1万5千人が働く。北京五輪や上海万博を控えた中国向けの鋼材需要の高まりもあって、活気にあふれている。(松尾俊二)

 「ご安全に!」――。工場や事務所で、ヘルメットに作業着姿の人たちが会うたびにVサインをしてこう声を掛け合っていた。「おはようございます」や「お疲れさまでした」ではなく、「ご安全に!」。新鮮な響きだった。

 これは鉄鋼メーカーで古くから受け継がれているあいさつだという。事故がなく、無事に帰宅できるようにとの願いが込められている。

 福山地区の用地は1420万平方メートル。その歴史は、日本鋼管の福山製鉄所が発足した1965年にさかのぼる。その後、川崎製鉄と経営統合し、JFEスチール西日本製鉄所として新たにスタートしたのは03年4月のことだ。

 08年度までに全社で3千万トンの粗鋼生産を目標にしている。その中でも大きな役割を担っている福山地区は1150万トンの生産を担う。

 地域の人たちは、親しみを込めて「鋼管さん」と呼ぶ。操業開始以来、地域密着の取り組みを続けていることも大きな理由の一つだ。

 例えば――。今年で40回目を迎える福山ばら祭のPRに、サッポロビールの協力を得て記念の缶ビール(350ミリ)を3月に発売した。福 山地区で生産したラミネート鋼板を使い、バラのまちの知名度アップに貢献するため「福山がぼっけえすき!」と筆書きし、市のシンボルマークであるバラの花 を描いた。

 毎年5月には、「JFE西日本フェスタinふくやま」を開催し、製鉄所内を開放している。この催しを含め福山地区には年間1万人以上が見学に訪れている。

 今後も「開かれた製鉄所」を目指し、製鉄所の様子を知ってもらうため見学の機会を積極的に設けるという。小学3年生以上が対象で10~90人まで。見学は無料。問い合わせは総務室(084・945・3118)へ。

 ○第5高炉のまとめ役

 製銑部製銑工場の向井定幸さん(48)は福岡市の出身。幼い頃に父親が日本鋼管の関連会社に勤務することになり家族で福山市に移り住ん だ。銑鉄をつくる第5高炉で働く人たちのまとめ役。勤続30年のベテランだが、「ボタン操作一つにも五感を働かさなければならない。経験を積むほど、奥の 深い仕事だと痛感します」。先輩たちから受け継いできた現場での知識や技術を若い世代に伝えることにも力を注いでいる。

 ○鋼運び細心の注意で

 製鋼部第2製鋼工場の佐藤一裕さん(33)はクレーンを運転している。転炉に溶けた銑鉄を入れ、精錬した鋼を次の工程に運ぶまでを担当し ている。荷の重さは数百トンにもなる。見た目にはダイナミックな作業だが、「中身は生ものですから細心の注意が必要です」。92年の入社。04年度から2 年間、兵庫県尼崎市にある産業技術短大で学んだ工業関係の専門知識を若い仲間に伝えるため、定期的に勉強会も開いている。

 ○ミリ単位の精密な技

 「大がかりな仕事かなと思っていたんですが、ミリ単位の精密な品質管理の世界でした」と話すのは、熱延部第2熱延工場の木山啓太さん (25)。岡山県笠岡市の出身で、04年の入社。鋼板を加熱して注文通りの厚さ、幅に延ばす現場で、先輩たちからさまざまな技術を学んでいる。「まだでき ないことばかりですが、早く一人前になりたい」。休日は若い世代で集まって野球やスノーボードなどを楽しんでいるという。

 ○設備のメンテ任せて

 工場で使われている設備、装置などのメンテナンスに当たっている設備部製銑設備室の伊達誠一郎さん(26)は03年入社のJFEスチール の1期生。コークス工場の保全を担当している。機械類を取りかえる時期など難しい判断をしなければならないとあって、「全体に目配りをしながらも細部を見 逃さないように心がけています」。先輩たちが残してくれた過去の工事記録のデータや報告書などからも学んでいる。

 ○所内発生ガス再利用

 エネルギー部エネルギー室の石井博志さん(50)は松山市の出身で、75年の入社。高炉、コークス工場など所内で発生したガスを回収しな がら、エネルギーとして工場に供給する役割を担っている。工場操業に支障が出ないよう安定的な供給を続けるためガスの数量などを監視し、需給調整をしてい る。「単純に数字で判断するだけではなく、操作のタイミングなども重要。ノウハウを若い人たちに伝えるのは難しいですね」

 ○安全追求「マイスター」

 製鉄所内で何よりも徹底されているのが安全な職場づくり。労働人事部福山安全衛生室に所属する時庵(とき・あん)尚(たかし)さん (55)は2月から「安全マイスター」となった。事故防止の知識や技能を身につけるため1年以上にわたって所内をパトロールしたり、安全指導をしたりす る。元の職場に戻ってからも経験を生かし、安全活動の中心的な役割を担う。70年の入社以来、機械保全の仕事を続けてきただけに「所内全体に視野を広げた い」。

黒田に魔の七回…突然2失点で連敗

 エースにとって鬼門なのか-。広島・黒田博樹投手(32)が11日の巨人戦で、2試合連続で七回に逆転 を許した。これで3試合連続で七回に失点。三回に右すねに打球を当てながら、六回までは完ぺきな投球を披露。それだけに痛い1敗だった。初のカード勝ち越 しはまたもお預けとなった。

 またもつかまってしまった。エースにとって鬼門なのだろうか。黒田が3試合連続で七回に失点を喫した。

 簡単に二死を取って、今回は大丈夫と誰もが思った直後だった。3度目の登板でもこれまでと同じく、黒田が天を仰ぐ姿が待っていた。

 二死一塁から鈴木尚に中前に運ばれて二死一、二塁。代打・木村拓に対する初球だった。打ち気を誘って投じたフォークが落ちない。外角高めに抜けた力のない球を、右翼線に痛烈にはじき返され2失点。5日の横浜戦に続いて「魔の七回」に逆転を許した。

 本塁へベースカバーに向かった黒田はぼうぜん。逆転に沸く三塁側ベンチとは対照的に、腰に手を当てて天を仰いだ。

 結局この失点が決勝点となり、エースは連敗。7回5安打2失点。最低限の仕事をこなしたが、敗戦にショックは隠しきれなかった。試合後はうつむいたまま「また次がんばります」と一言。足早にロッカールームに消えた。

 今季3度の登板でいずれも七回に失点。抜群の安定感とタフネスぶりでチームを引っ張ってきた黒田にとって、後半での失点は気がかりだ。

 右ヒジ手術の影響も懸念されるが、小林投手コーチはエースをかばった。「六、七回は誰でも苦しくなるところ。先発としての仕事はしてくれている。今のままいってほしい」。打線が爆発すれば白星が先行すると信じている。

 3カード連続負け越しのチームを波に乗せようという思いは強かった。その思いは前回登板後にも口にしていた。「投手力が弱いといわれてきた。投手全員で力を合わせて見返さないといけない」。投手キャプテンとして先頭に立ち投手陣を引っ張る意欲を見せていた。

 三回には高橋由の鋭い打球が右足のスネに直撃。それでも必死に投げた。六回まではまったく危なげない投球。白星はつかなかったが誰も黒田を責めることはできない。ナインにもファンにも思いは通じたはずだ。

 エースの力投に報いるためにも、12日は大切な一戦となる。是が非でも今季初のカード勝ち越しを決めなければならない。

国民仕事福運動本部、本格的は活動開始

社団法人国民仕事福運動本部は、生活意欲と自信感を呼び起こすための新しい国民意識改革運動として、いわゆる「仕事福運動」を提案し本格的な活動に入っ た。国民仕事福運動本部総裁であるカン・ヒョンソンファジングループ会長は、今日ソウル太平路プレスセンターで記者懇談会を開きこのように明らかにし、こ れから政府と企業、そして大学が共同で「仕事福運動」を推進するプログラムを開発すると言った。「仕事福運動」は仕事があることを幸せに思い楽しむこと で、個人と家庭の幸せはもちろん国家の発展に寄与しようという運動であり、社団法人国民仕事福運動本部は、去年9月発足し今まで本格的な活動を準備して来 た。

仕事と育児両立へ子育て支援拡充

 山梨県内の企業や事業所で、従業員の子育て支援策で独 自の取り組みを充実させるところが増えている。手当や補助の拡充や休暇取得の明文化など仕事と育児の両立を支援するものが中心で、従業員の負担軽減や満足 度の向上で、労働人口が減少する少子高齢化社会でのマンパワーの確保につなげるのが狙いのようだ。
 くろがねや(本部甲府市中小河原一丁目)は昨 年十一月、三歳から十八歳までの第三子を持つ社員に対し、毎月二万円を支給する「少子化対策手当」を新設した。同社は以前から、子どもが三歳になるまで と、十八歳以上で大学・短大・専門学校に在学中の場合に、毎月二万円を支給してきた。新手当は第三子限定だが、既存の手当の空白期間(三-十八歳)を埋め るもの。「子育て中の経済的負担を軽減して仕事に集中してもらう」(同社)とともに、優秀な人材確保につなげるのが狙いだ。

難病患者にピタリの職 特技生かし夢実現

 難病でも仕事はできる―。県難病相談・支援センター「NPO法人アンビシャス」(迫幸治理事長)が、これまでの難病患者就業支援に加え、病状や得意分 野、希望に応じ「ぴったりの仕事をつくり出す」雇用創造の取り組みを始めている。照喜名通事務局長は「事業者だけでなく、患者、家族でさえ『難病だと仕事 はできない』との思い込みがあるが、多くの患者は適切な環境整備と周囲の理解、支えがあれば就業できる」と話し、就業希望患者を広く募集し、事業者の協力 を求めている。
 支援センターは現在、就業を希望している患者ごとの希望する職種、得意分野などを記した“売り込み書”の作成を進めている。その後、事業者側に就業受け入れの働き掛けを開始する。同時に事業者から「こんな仕事をしてほしい」などといった要望や求人を受け付けている。
 取り組みは、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構の「難病就業支援モデル事業」(1年間)として、1月から沖縄、北海道、佐賀の3カ所で始まった。主 治医が就業を許可している20歳から60歳までの難病患者が対象。支援プログラムは3コースで、そのうち1コースは、一般的な雇用枠とは別に、患者側の 「できること」と事業者側の「やってもらいたい」ことを結び付け、新たな仕事を生み出そうという取り組み。
 具体的な内容は今後、個別の相談・契約となるが、照喜名事務局長は「ファイルや名刺管理のためのパソコン入力、個人経営者の自動販売機の管理などもある」と説明。「さらにいろいろアイデアを出して考えていきたい」と語る。
 難病に指定されている123疾患のうち、医療費の助成がある特定疾患は45疾患。照喜名事務局長は「県内には特定疾患だけで約5千人。多くの患者が病気を隠したり、自信をなくして閉じこもっている場合も多い。経済的にも厳しい」と強調する。
 約4年前に特定疾患のパーキンソン病と診断され、仕事を辞めざるを得なかったという男性(50)=西原町=は、一時は失意に沈みながらも、職業訓練校で 製図などを習得した。「仕事は人間関係を広げ、得ることが多い。仕事がしたい」と強調。2月に同プログラムを開始し、現在はアンビシャスが考案した楽器 「沖縄指笛」の制作を行っているが、「いずれはパソコンソフトを使って製図の仕事をしたい」と話している。
 就業支援員の上原実さんは「病気を抱えていると『生きていても仕方がない』と思いがち。仕事を通して、生きるための理由を見つけてほしい」と強調した。

ハガキにかぶせるハンディスキャナ「scamo」

 理想科学工業と理想ベックは、ハンディスキャナ「scamo(スキャモ)」と「scamo beam(スキャモビーム)」の2機種を開発した。5月1日に理想科学工業が発売する。価格はscamoが2万790円、scamo beamが2万6040円。

st_sc01.jpg 左がscamo、右が赤外線通信機能を搭載したscamo beam

 scamoは、本体にハガキサイズのスキャナを搭載。スキャンしたいものの上に本体を覆いかぶせ、本体のファインダーをのぞきながらスキャンでき る。読み取った画像は、別途スキャンした手書きの文字などとPCなしでも合成可能だ。シールや名刺サイズの印刷用に10種類のレイアウトも用意した。

 SDカードスロットを搭載しており、容量2GバイトまでのSDカードに画像データを保存することも可能だ。PictBridge対応のプリンタに 読み取った画像データを直接出力できる。scamo beamは「IrSimple」に対応した高速赤外線通信機能を備えており、携帯電話に画像の送信も行える。理想科学工業によれば、携帯電話の待ち受け画 面や携帯電話用の画像付きコンテンツ作りにも応用できるという。

同期の3人に1人が3年以内に退職!? 新入社員流出時代の幕開け

 「ネットオークション型」や「ブログ型」など、年度ごとに新入社員のタイプを命名している社会経済生産性本部は、2007年度の新入社員のタイプ を『デイトレーダー型』と命名した。「細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想され る」と、常によい待遇や仕事を求めて転職をもくろむ傾向があるとし、その特徴を1日に何回もの株取引を行い、細かく利益を確保しようとする個人投資家にな ぞらえている。

 しかし、こうした新入社員の傾向はどうも今年だけの話ではなさそうだ。ここ10年の大卒新入社員の離職率は、在職3年目で30%を上回っていることが分かる。新入社員のうちの3割が3年以内に退職するという“3年3割問題”は、いまや多くの企業が抱える問題である。

初めて仕事についたら

4月始めということで、テレビでは一通り新入社員や入社式の話題が終わり、職場でも配属された新人が挨拶にきたり、見よう見まねで仕事を始めていたりする会社も多いと思います。

まだ、転職や独立が一般的ではなかったころには、会社に入ったときの目標が「社長になる」であるとか、「この会社のトップエンジニアになる」といっ た、会社への帰属を暗黙のルールとした将来目標が多かったと思います。また、同時に将来は独立だとか転職だとか言えるような雰囲気でもなかったと思いま す。

最近自分自身が企業に属していないこと、そして何よりも新入社員とお話する機会も歳とともに減ってきているため、最近はどうなのでしょうか?自分が現時点で設定しているキャリアパスを明確に言葉にして伝えたりするのが一般的になっていたりするのでしょうか。

明確な目標やキャリアパスを設定して、計画的にかつ精力的に邁進することは否定しません。しかし、その一方で社会に出てみると、いろいろなことが想 像していたことと違うと思います。「こんな仕事をしたい」、「こういう風に働きたい」といった幻想はかなえられることは少ないですし、ましてや思い通りの 環境など存在しえません。

しかし、キャリアパスにこだわっていても仕方がないと思います。はじめの数年(個人的には5年)でどんな仕事であっても「こいつはできる」と周りか ら評価されることが重要で、そのためには、「こんな仕事をしたい」、「こういう風に働きたい」を一度封印して、修行だと思って目の前の仕事から学べるもの を学び取っていくべきだと思います。

アンジェリーナ5人目の子どもも養子?

 ベトナムから3人目の養子を迎えたばかりのアンジェリーナ・ジョリーが、出産後本格的に女優復帰することが発表されましたが、現在6本の映画出演を控える超売れっ子ぶりに子育ては大丈夫? と不安の声もあがっています。

 カンボジアからマドックス君(5)、エチオピアからザハラちゃん(2)を養子に迎えているジョリーは、昨年4月には恋人のブラッド・ピットとの間 にシローちゃんも誕生。そして今度は、ベトナムの孤児院から3歳のパックス君を養子として迎え、幼い4児のママとして子育てに奮闘している。しかもバック ス君は一切英語が理解できず、新しい環境での生活に戸惑いを感じているとさえ言われています。

 そんな状況化で5月から殺し屋を演じるアクション映画「Wanted」の撮影が東欧でクランクインするというのだ。一家はパートナーのブラピと共 に子育てのためにニューオリンズに新居を構え、今年1月に引越しを済ませたばかり。「子供たちは現地の学校に通わせたい」と話しているが、これまで仕事や プライベートで世界中を飛び回ってきたジョリーが果たして一箇所に落着くことができるのか、疑問の声もあります。

 ジョリーは妊娠中に撮影した「ザ・グッド・シェパード」(06年)以降、出産、子育てに専念していましたが昨秋、ブラピがプロデューサーを務める 「ア・マイティ・ハート」の撮影で女優復帰。パキスタンで殺害されたウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パール氏の伝記を基にした映画化 で、妻マリアンヌさんを演じている。その前にはアニメ「カンフー・パンダ」に声優として参加するなど、このところ積極的に女優業をこなしていました。しか し、バックス君を養子に迎えたことで、当面は仕事をセーブし、子育てに専念すると伝えられていた直後に相次いで3本の映画出演が決まったとの報道に驚きの 声も多いのです。

 今後はクリント・イーストウッド監督の「Changeling」、「AtlasShrugged」の撮影も控えており、しばらくは女優として多忙 な日々を送ることになりそう。そこで心配される子育ては、すっかりパパ業が板についてきたパートナーのブラピにまかせっきり? かと思いきや、「バベル」 での演技が好評価を受けたブラピも「オーシャンズ13」など7本の出演作が控える多忙さ。これまでは互いにスケジュールを調整しあったり、映画のロケや国 連の親善大使の仕事で世界中を飛び回る時には必ず、子供たちも同伴するなど、他人任せではなく自分たちで子育てをしてきたことで知られてる2人ですが、そ ろそろマドックス君も学校に通う年齢になり、今後はそれも難しくなりそうだ。最近では不仲説もささやかれていたブラピの両親がニューオリンズを訪れ、子守 する姿も目撃されており、切羽詰った状況を感じさせます。

 さらに次々と世界各地から養子を迎える2人に当然ながら批判が集まっているのも事実。そんな報道を意識してか、ベトナム滞在中には「しばらくは家 にいて家族のために時間を使いたい。バックスが生活に慣れるまでは手助けしていきたい」などと語っていただけに、早期女優復帰で再びバッシングを浴びるこ とになるでしょう。

 子育てと仕事で超多忙な日々であるにも関わらず、早くも4人目の養子を迎えるとの噂も出ています。かねてから「家族にはバランスが必要」と語って きたジョリーは、今度はアフリカから女の子を養子にしようと計画しているのだとか。当分の間は2人目の実子を作る暇はなさそうなので、5人目は養子になる のでしょう。

 子育てと仕事の両立がどこまで出来るのか、さらに家族を増やしていくのか、結婚はあるのか、ハリウッドのビッグカップルの今後は注目の的です。

県議選開票事務で箕輪町が時間短縮 今後の業務効率化に期待

 選挙の開票事務に、効率化と時間短縮を図る新方式を導入した箕輪町は、8日の県議会議員選挙の開票作業を目標の45分をさらに縮め41分で終了した。前 回の県議選開票作業より職員を約半数に減らして臨み、所要時間も前回1時間25分の半分以下の結果になった。作業を見守った平沢豊満町長は、「今回の経験 から行政事務の効率化ができる」と期待を寄せる。

 開票事務を通して仕事の合理化を学び、業務や役場全体の体質改善につなげる狙いで、元三重県知事で早稲田大学大学院の北川正恭教授が提唱する「一点突破全面展開」の発想に基づく行革手法の一つを取り入れた。

 町選挙管理委員会によると、「前半は戸惑いもあったが後半は作業の流れも良くなり、どうやって動けばいいかが分かった」という。開票は町理事者、課長が見守り、課長からは「職員間でこうしたほうがいいなどの意見が出せた。声が出ることはいい」などの感想があった。

 町長は、「全員が立って走り回って作業し、まだ仕事が終わっていないところに自発的についてやる。大変よかったと思う。これが少数精鋭の仕事の進め方。体質変換、行政の事務の進め方の意識改革ができると実感した」と話している。

 町は、今回の反省点や課題を整理し、22日投開票の町議会議員選挙の開票作業に生かすという。

マツジュン、目指すは一流シェフ

 人気グループ・嵐の松本潤(23)が主演する日テレ系ドラマ「バンビーノ!」(18日スタート、水曜・後10時)の制作発表が11日、生田スタジオで行われた。

  週刊ビッグコミックに連載中の人気コミックのドラマ化。マツジュン演じる大学生の伴省吾が、一流シェフを目指し福岡から上京し、人気イタリアレストランで 厳しい修行を通じ、成長していくストーリー。松本は「豪華な出演者と仕事ができて光栄。自分と同世代の人が仕事についていろいろ考え、前向きになってもら えるようなものにしたい」と抱負を口にした。

21世紀職業財団、仕事と生活両立で企業診断

 女性労働者への支援事業などをしている21世紀職業財団(会長松原亘子氏)は、仕事と生活の両立をはかる「ワーク・ライフ・バランス」の基準を作り、企業を診断する事業を今秋から始める。

 書類だけでなく実地審査もやり、労働時間、休日、子育て、介護などの制度の実態を調べ、基準に合えば「ワーク・ライフ・バランス企業」として認証する。働く人たちの自己啓発や家庭生活を豊かにする環境整備を企業に促す計画だ。

商売やめたいが退屈が怖い

 60歳代男性。2人の従業員を使って、小商いをしています。

 20年以上仕事を続けてきて、家も買い、死ぬまで何とか暮らしていける金もためました。最近は自分の力の限界も感じ、やめようかとも思うのですが、その 後の「何もする事ない退屈地獄」を考えると、思い切れません。今でも、土日は地獄です。これが毎日続くとなると、ぞっとします。

 唯一の趣味であるパチンコのプロにでもなろうかと試しましたが、運にも左右されるため無理のようです。

 ボランティアも考えます。でも今まで利潤を追求してきた者が、一転して利益のない仕事には切り替えられません。思いがこもっていないボランティアでは、真剣に取り組んでいる人に失礼かと思います。

 自分の人生を中途半端なものに感じてしまいます。私は今後、どう日々を送ればいいのでしょうか。(大阪・H男)

 最近私と同世代の男性の、会社を定年退職した後にどのように生きるかという悩みに立ち会うことが、多くなりました。会社は縦社会で、上へ向かって 生きてきたのが、定年でその方向性が消えてしまいます。そこで地域社会、すなわち上下関係のない横社会に出て、ボランティア活動をするのですが、その転換 は簡単なことではないのです。

 あなたは2人を使って「小商い」をしているということですが、商売を大きくしようとは思わず、現在の仕事を続けていけばいいのではないですか。 きっとあなたは懸命に働いてきて、遊ぶことをしなかったのでしょう。ですから「何もする事ない退屈地獄」のことなど、思ってしまうのです。土日は地獄だと いうあなたの幸福は、これまで通りに働くことです。

 無償の奉仕のボランティア活動も、頭を切り替えれば、喜びはあるのですが、無理してやることではありません。力の限界を感じたのならそれなりに、あなたらしい生き方を最後まで貫くことをすすめます。仕事があることは幸せなのです。

SEOってなあに?

google、yahoo等の検索エンジンの順位を上位にするための技術なんですって。 なんだか難しそうですね(・ω・;)

瀬尾さんのブログ

文房具でビックリ!

カワイイ文房具って見ていてワクワクしますよね。 カワイイものに囲まれてお仕事がしたいです。

今週のビックリ★ドッキリ★文房具