2007年4月9日月曜日

GoogleにおけるLinuxの改造

---GoogleはLinuxカーネルを自社のサービスのために改造して使用しているのでしょうか。

 手を入れてはいますが,それほど大きな変更ではありません。

 Googleでは,1台のサーバー内のリソースのサービスへの割り当てを管理するためにカーネルにちょっとした改造を行っています。1台のサーバーのメ モリーを最大64に分割しています。コンテナライゼーションと呼ぶ方式ですが,これには,Linuxカーネルが備えているNUMA(Non- Uniform Memory Access)アーキテクチャ対応機能を利用しています(編注:NUMAは,大規模並列マシン向けのアーキテクチャで,CPUとメモリーを持つ複数のノー ドで構成されるが,全てのノードが同じメモリー空間を共有する)。

 つまり,Linuxカーネルに対し,普通の1台のサーバーを,あたかも多くのノードからなるNUMAアーキテクチャ・マシンであるかのように見せ かけます。これにより1台のサーバーのメモリーを複数の区画に分け,それぞれを別々のサービスに割り当てることで,サービスへのコンピュータリソースの配 分を管理しているのです。

 といっても,ちょっとしたトリック(cheat)でNUMAに見せかけているだけで,大がかりな変更というわけではありません。

---他に改造しているところは。

 その他には....カーネルに大きく手を入れているところはありませんね。

仕事の90%はLinuxカーネル・メンテナ,10%はGoogle

---Linuxカーネルのメンテナとしての仕事と,Googleのための仕事には,それぞれ何%の時間をあてていますか。

 90%はLinuxカーネルのパブリックな仕事にあてています。10%はGoogleの仕事にあてています。

---なぜGoogleはあなたを招いたのでしょう。

---なぜGoogleはあなたを招いたのでしょう。

 私も知りたいですね(笑)。

 理由は,私が他のエンジニアに力を貸すことができるからではないかと思います。

 例えばパフォーマンスの問題で悩んでいるアプリケーション・エンジニアに対してカーネルをもっと有効に利用する方法を助言したり。カーネルの問題に悩ん でいるエンジニアに対しては,問題を突き止めるための方法をサジェストしたり。「ああ,その問題ならもう修正したよ」といったこともあります(笑)。

---あなたはThe Linux Foundation(旧OSDL)のフェローでしたが,Googleに移籍したことでThe Linux Foundationとの関係は変わったのでしょうか。

 大きくは変わっていません。

 Googleの前には,私は元々,Diegoという小さな会社に所属しながらOSDLのフェローとなっていました。Googleに移っても,The Linux Foundationのイベントやワーキンググループに参加しています。

Googleにとってオープンソースとは何か

---Googleにとってオープンソースとは何でしょう。

 オープンソース・ソフトウエアはGoogleのビジネスにとって極めて重要な存在です。Googleのビジネスは,オープンソース・ソフトウエアに負っている。

 それゆえに,Googleがオープンソース・ソフトウエアを改善しようとしている,そう強く感じます。実際に,オープンソースを支援するために様々なことを行い,多くの資金を投じている(関連記事)。そのことに対して敬意を払っています。

---「Googleに移ったらMicrosoft Officeドキュメントを見なくてすむようになった」とおっしゃっていましたね。

 多くの企業ではMicrosoftのソフトウエアを使っており,Linuxデスクトップはマイノリティです。Googleではオープンスタンダードを使用している。プロプライエタリ・ソフトウエアを使わない。嬉しいことです。

全てがWebブラウザになるとは思わない

---Googleは,IBM,Microsoftに続くIT産業の第3世代の代表と言われます。

 全てがWebブラウザに移行してしまうとは思いません。マシンの性能は向上しており,クライアント・アプリケーションは機能,パフォーマンスで Webブラウザ上のアプリケーションを上回ります。もちろんカレンダーなど,Webで他のユーザーと共有したりすることで便利になるアプリケーションもた くさんある。目的に合わせて使い分けるハイブリッドな形態が最適だと思います。

---メール・クライアントは何をお使いですか。

 Sylpheedを使っています。

“Linus氏の右腕”が語るGoogleでの仕事

 “Linus Torvaldsの右腕”と呼ばれるLinuxカーネル2.6のリード・メンテナ(開発責任者)Andrew Morton氏は,2006年8月,米Googleに移籍した。Googleはその数十万台とも言われるサーバーでLinuxをどのように使用しているの か。Morton氏はGoogleでどのような役割を果たしているのか。The Linux Foundation Japan Symposiumのために来日した同氏に聞いた。


[画像のクリックで拡大表示]

---Googleでの仕事と生活についてお聞きしてよろしいでしょうか。

 毎日オフィスに向かい,自分の部屋のドアを開け,椅子に座ります(笑)。普通の生活です。

---Googleではどのような仕事をされているのですか。

 私はGoogleのプラットフォーム・グループのメンバーです。プラットフォーム・グループはGoogleがサービスを提供するためのソフトウエア,ハードウエアなどに関わります。私は主にLinuxカーネルの担当です。

 具体的には,カーネルのバグがあった際にそれを調査し,修正し,アップストリームのカーネルに統合することです。

データは一カ所に

データのバックアップには、専用のソフトを使うのがいい。筆者がお勧めするのは「RealSync」というWindows用のオンラインソフトだ。RealSyncは、更新元と更新先を指定して実行すれば、2つの内容が同じになるようにコピー(同期)してくれる。

 すべてをコピーするのとは違い、変更のあったファイルだけをコピーするため速度もなかなか速い。自動更新も可能で、例えば「5分間隔で自動更新」 に設定しておけば、ファイルが新しくなったらすぐにバックアップを取る──なんてこともできる。自動更新中もPCが重くならないように、「優先度」が設定 できるのもうれしい。

 こうしたソフトでバックアップを取るなら、バックアップしたいファイルは1つのフォルダ内にまとめておくのが基本だ。普通のWindowsユー ザーなら「マイ ドキュメント」内に作成したファイルを置いているはず。このフォルダの実体は、Cドライブの「Documents and Settings\ユーザー名\My Documents」にある。このフォルダを丸ごとバックアップすればいいわけだ。

実はこんなところにもデータが

 マイドキュメントをしっかりバックアップしていても、意外なところに保存すべきデータが残っているものだ。

 まずデスクトップ。これは「Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ」にある。デスクトップにファイルを置くクセのある人は注意。

 続いてInternet Explorerのお気に入り。こちらは「Documents and Settings\ユーザー名\お気に入り」にある。

 よく忘れるのがIMEの辞書。よく学習させた辞書はしっかりバックアップして引き継ぎたいもの。ATOKの場 合は「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Justsystem\ATOK※」にある「ATOK※U※.dic」が辞書ファイルだ。MS-IMEの場合は「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\IMJP」以下にある「imjp※u.dic」が辞書になっている。

 さらに忘れがちなのがWordの校正データ。文書校正時に登録した単語もせっかくだから引き継ぎたい。これは 「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\UProof」内にある。このファイル自体をバックアップしてもいいが、ファイルをマイドキュメント内にコピーしてしまっ て、Word側のオプションから「文書校正」-「ユーザー辞書」と進み、参照するファイルをマイドキュメント内のものに変更してしまうのがお勧めだ。

バックアップの取り方を考える

安心して仕事をするために、どうバックアップを取っていけばいいのかを考える。

 朝起きて、PCを立ち上げたらHDDから異音が……。起動もせず入っていたデータはパァ。こうした筆者のような経験を持つ人がどのくらいいるか分 からない。しかし「HDDが壊れて原稿がなくなってしまった」と締め切りを守れなかった理由を説明されることはしばしばあることを考えると(本当にPCが 壊れたのが5回に1回だとしても)、しょっちゅうHDDというのは壊れるものなのだろう。

 さて、HDDが壊れるという出来事は、実際に体験した人なら背筋が凍る思い出だろう。少なくとも同じように仕事ができる環境に戻すには、丸一日が必要だ。さらに失ったデータを考えると、取り返しがつかない場合も多い。

 こんなふうに、バックアップの重要性はしばしば語られるのだが、じゃあ、どのファイルをどうやってバックアップしたらいいのか? ということになると、途端に「環境によって違うので──」みたいな話になることが多い。

 データのバックアップといえば、一昔前はCD-RやDVD-Rを焼くことが多かった。しかし昨今のバックアップデータは、DVD1枚には収まらな いほど巨大になってきている。一方で外付けHDDの価格は低下し、例えば500GバイトのUSB接続の製品でも定価3万6000円だ。Gバイト単価で実に 70円程度まで下がっている。

 そんなわけで、頻繁に、かつ手軽にバックアップを取ることを考えると、外付けHDDが今や基本だ。

夫の支援必要」が過半数=子育てと仕事

 内閣府が3日公表した3、40歳代の女性を対象とした「女性のライフプランニング支援に関する調査」で、「子育てしながら働く場合に最も重要なこと」を 聞いたところ、「配偶者・パートナーを含む家族の支援」との回答が52.2%で過半数を占めた。配偶者に対し必要なこと(複数回答)は「平日も家事・育児 に協力」(86.0%)、「子どもを育てながら働くことへの理解」(85.2%)などが多く、子育てと仕事で、夫の理解・協力を求める女性の現状が浮き彫 りになった。
 同調査は昨年12月26、27の両日、内閣府が民間の調査会社に委託して実施。3、40歳代の女性を対象に3100人から回答を得た。

組織を伸ばす人、潰す人

 副題に「社員の『成長スイッチ』をONにするリーダーの条件」とある。「成長スイッチ」とは「自分を高めるエネルギーを満タンにするためのスイッチのこと」。では、社員の成長スイッチをONにするために求められるリーダーの条件とはどのようなものか。

 著者はそれを何ごとにも「タフ」になることだと指摘。そのための“生きたヒント”を「仕事」「組織・人事マネジメント」「人事」の3つの側面から示している。

 例えば「『仕事』にタフになるためのヒント」の一つが「凹まない」こと。

 とはいわれても、仕事は“壁”だらけ。毎日が“障害物競走”のような気分で、世の中メゲるようなことばかりと嘆くビジネスパーソンも多いことだろう。

 しかし、本書によれば凹まないための秘訣(ひけつ)があるのだという。

 それは「自分自身を客観視すること」。自分の目標は何か、今何をすべきときかと冷静に問いかけるもう一人の自分を置くことで「精神的に倒れることなく頑張れます」と説く。

 組織を元気にする一冊だ。

仕事を兼務したら、さまざまな立場から物を見られるようにになった

 就職は“花嫁修業”のつもりだったと話す細野さんは「私は深く考えずに会社を選んでしまったが、これはお勧めできない」としながらも、入社1日目で仕事観を変え、その後は与えられた仕事に没頭していった。

 あるとき、今までしていた企画室長に加えて、営業部長を兼任することになった。そうしたら「日頃、企画室長をしていて営業に対して不満に思ってい たことが、営業側から見て霧が晴れるように分かった。それまでは自分の部署のことだけを考えて暴走していた」と話す。このことから「1つのことをいろいろ な立場から見なければいけないことや“意見を言いやすい人”になることの大切さを学んだ」という。

 現在、細野さんは社長として新入社員を迎える立場だ。「自分の子供のような年齢の新入社員たちに、この会社のビジョンをとにかくつかんで欲しいと 思って一生懸命説明した。会社のビジョンと自分のやりたいことが重なっている方がいいだろうと思い、新入社員がどういう人になりたいのか聞いたりした」と 話す。


現在は1人で働いていても、大企業で経験したことが自分の原点

和菓子店「銀座あけぼの」を運営する曙は、戦後の混乱期に創業した。「日本に夜明けをもたらしたい」という気持ちが名前に込められているという。曙社長の細野さんは「大学卒業後、花嫁修業のつもりで、父の経営する曙にコネで就職しました」と話す。

 しかし、入社初日に仕事観が一変する出来事があった。まずは同社の小さな工場で和菓子を作ることになったのだが、そこでの先輩の働きぶりに驚いた という。「その工場のスタッフの3分の2は障害のある人だった。中卒や高卒のため自分より年下の先輩もいたが、仕事ぶりは実にきびきびして素早く、とても 真似のできないものだった」と振り返る。そこで仕事の面白さに目覚めたという。

岡島悦子さん

 グロービス・マネジメント・バンクの岡島さんは、大学を卒業後、三菱商事に女性総合職の3期生として入社した。同期の総合職女性は岡島さんを含めて2人しかおらず「珍獣であり、天然記念物でした」と笑う。

 最初に配属された部署には、米国でMBAを取得して帰国した人が多かった。その後、ロンドンやニューヨークに駐在したり、三菱商事のグループ企業 の経理を担当する部署などで働いた。「会社は、私がコミュニケーション能力は高いが、数字に弱いことを見抜いて、弱いところを鍛えてくれた」と振り返る。 そして「最初の就職はとても重要。若い時しか吸収できないことがある。プロとは何かを教えてくれて、『転んでもいいから思い切り走れ』とアドバイスしてく れる大事な先輩が数多くできた」と話す。

 岡島さんは自分の就職活動期を「こんなにたくさんの会社を見られるチャンスは一生に一度しかないと考え、40社で合計100人くらいの人に会った。一流と言われる会社にはその理由があるのではないかと思い、いろいろなところを見た」と振り返る。

 その中で総合商社を選んだ理由は何だったのだろうか。「就職活動期にはまだ、自分が何をやれるか分からなかった。“総合”という名前がつきグロー バルな仕事をしていて、いろいろな可能性があると思い、総合商社を選んだ」という。入社できた理由として、岡島さんは「帰国子女なので英語が流暢だったこ とと、こういうキャラなので男には負けないのではないか、と思われたのでしょう(笑)」と分析する。

 さらに、女性なので「総合職か一般職か」という選択もあった。当時は一般職に進む女性がほとんどだったが、岡島さんは「私は変わり者なので(笑)、人数が少ないことにわくわくした。周りには大変だよと言われながらも総合職を選びました」と話す。


 村山さんは、就職活動期に「モノづくりがしたい」と考えたことと、面接をしたOBに惹かれるものを感じたことで、東芝に入社した。しかし、最初に 配属されたのは予想もしなかった原子力関連の部署。それでも仕事は徐々に面白くなってきたのに、3年後、全く別の部署に異動になった。いくらやりたい仕事 をやっていても、本人の意思と全く関係なく異動させられてしまうことに“大企業の限界”を感じたという。

 その頃は仕事で忙しかったため、通販で買い物をすることが多かった。そこで1995年に通信販売のレビューをする個人サイト「らむね的通販生活」 を立ち上げた。個人サイト草創期の当時、女性が運営するWebサイト自体が珍しかったこともあり、これがきっかけで出版や講演、テレビ出演などの声がかか るようになった。

 現在は独立し、自らが立ち上げた企業、スタイルビズでECサイトのコンサルティングなどを行う。社員は自分1人で、今後も増やす予定はない。それ でも「東芝でなにも分からずに原子力の部署に入ったのが私の原点で、現在の自分を作ってくれた。大きな企業にはいろいろな人がいて、様々なことをしている ことを学んだことは、すばらしい財産になっている。それから、私に合った夫が見つかったというのも大きいですね(笑)。就職活動中にOBに会って、東芝な ら自分に合った人の中で働けそうだと感じた。夫が見つかったのもその延長線上にあったと思う」と話す。




“最初にした仕事”がその後の仕事人生を決めた――女性3人が語る

 4月は新入社員を迎える季節だ。新卒で就職したとき、最初にした仕事は何だっただろうか。新卒で選んだ会社や入社後最初にした仕事は、良くも悪く もその後の人生を決定する。4月2日、ロフトワークが開催したイベント「女性の多様なワーキングスタイル」で女性3人が語った。

 パネルディスカションでは経営層のヘッドハンティングを行うグロービス・マネジメント・バンクの岡島悦子代表取締役、和菓子の製造販売「銀座あけ ぼの」を展開する曙の細野佳代社長、ECサイトのコンサルティングなどを行うスタイルビズの村山らむね代表取締役の3人が就職活動や最初に仕事に就いた頃 の経験などを話した。

初めて仕事についたら

4月始めということで、テレビでは一通り新入社員や入社式の話題が終わり、職場でも配属された新人が挨拶にきたり、見よう見まねで仕事を始めていたりする会社も多いと思います。

まだ、転職や独立が一般的ではなかったころには、会社に入ったときの目標が「社長になる」であるとか、「この会社のトップエンジニアになる」といっ た、会社への帰属を暗黙のルールとした将来目標が多かったと思います。また、同時に将来は独立だとか転職だとか言えるような雰囲気でもなかったと思いま す。

最近自分自身が企業に属していないこと、そして何よりも新入社員とお話する機会も歳とともに減ってきているため、最近はどうなのでしょうか?自分が現時点で設定しているキャリアパスを明確に言葉にして伝えたりするのが一般的になっていたりするのでしょうか。

明確な目標やキャリアパスを設定して、計画的にかつ精力的に邁進することは否定しません。しかし、その一方で社会に出てみると、いろいろなことが想 像していたことと違うと思います。「こんな仕事をしたい」、「こういう風に働きたい」といった幻想はかなえられることは少ないですし、ましてや思い通りの 環境など存在しえません。

しかし、キャリアパスにこだわっていても仕方がないと思います。はじめの数年(個人的には5年)でどんな仕事であっても「こいつはできる」と周りか ら評価されることが重要で、そのためには、「こんな仕事をしたい」、「こういう風に働きたい」を一度封印して、修行だと思って目の前の仕事から学べるもの を学び取っていくべきだと思います。

男女同権はわかっているけど。

普段はお菓子、出張に行ったときにお土産を買ってきて、常に親しくしておく。そのうえで彼女の上司に相談すると、いちばん手の空いていそうな女性社員を見つけてくれる。自分のチーム以外の上司とも仲良くしておくことが前提。

[失敗すると・・]
期待してたんだよ。辞めなくてもいいじゃない・・・
意識して負荷の多い仕事を頼んで、責任者に育てようとしたら、その意図が伝わらずに会社を辞められてしまった。丁寧に教えたつもりだったが……。[製品評価(31歳)経営層]

先輩風を吹かす「権力濫用派」と頭を下げる「人格尊重派」

「忙しいところすまん」と笑いながら頼み、最初は少し手伝いながら仕事を進め、「全部手伝ってしまったらお前のためにならん、何事も経験が大事だ」と言いながら去って行く。

[失敗すると・・]
なにヘラヘラ笑ってんだよ!
去年入社の若手社員にある部品の設計を任せた。役員からは「彼は優秀だからどんどんやらせろ」とのことだったが、半年たった今でもまともなものができない。「学校の勉強と仕事ができるのは違うんじゃ! ボケッ」とエライ方々に言いたい。[機械・機構設計(39歳)係長]


■女性社員編

日ごろはスイーツ、出張帰りはお土産、たまにはランチや飲み会へ……もちろん称賛も忘れません。「男女で区別はしない」とあえて答えるエンジニアも少なくないが、多忙なはずのエンジニアの努力が笑えます。

先輩風を吹かす「権力濫用派」と頭を下げる「人格尊重派」

「忙しいところすまん」と笑いながら頼み、最初は少し手伝いながら仕事を進め、「全部手伝ってしまったらお前のためにならん、何事も経験が大事だ」と言いながら去って行く。

■後輩編

「こっちは忙しいんだから、残りはお前がやっとけよ」。こんなセリフで仕事を命令できる人は、もはや少数派のようだ。しかし、後輩時代に受けた虐待(?)が原因なのか、仕事を押し付けるエンジニアと、きちんと依頼するエンジニア。回答はくっきりと二分された。

■後輩編

「こっちは忙しいんだから、残りはお前がやっとけよ」。こんなセリフで仕事を命令できる人は、もはや少数派のようだ。しかし、後輩時代に受けた虐待(?)が原因なのか、仕事を押し付けるエンジニアと、きちんと依頼するエンジニア。回答はくっきりと二分された。

この野郎!いつかギャフンと言わしてやる

機械の部品交換を依頼したら、数時間後に担当者から怒りの電話。「あいつは部品を壊して帰っていった」と言われ、飛んで行ったら機械がめちゃくちゃで、貸 し出しの機械を設置した。上司からひどくしかられたが、そのときの先輩のひと言は「俺の客じゃないもんね。俺に頼んだお前が悪い」。思わず握ったコブシが 震えた。

ツラい表情+ちょっぴり甘えた態度が幸運を呼ぶ

わかっているけど知らないフリをして質問しに行く。説明を聞いても理解できず悩んでる様子を見せ、最後には「この仕事お願いしてもいいですか?」と言える状況にもっていく。

私はコレで○○をオトす!/「タイプ別」攻め分けマル秘白書

先輩も同僚もOLも見方にする☆すごい!仕事の頼み方

やることがいっぱいで仕事が回らない!こんな状況一度はありますよね?だれ かの手伝いが、どうしても必要な場合もある。しかし、その相手は同僚や部下、先輩、外部スタッフ、そして苦手な(?)女性社員とさまざま。今回はそもそも 頼み事が苦手なエンジニアは、どうやって彼らにお願いしているか、アンケートを元に攻め方別マル秘白書を公開!

■同期入社編

ソ フトからハード、材料系までほぼ全職種のエンジニア300人にアンケート調査を実施し、「社内での仕事の頼み方」を尋ねた。ここでの仕事とは、コピーや電 話などの単純作業ではなく、本当に忙しいときに頼む、ドキュメント作成や開発サポートといった、時間と手間がかかるもの。相手によって態度を変えるのはエ ンジニアも同じようだ。まずは同期入社への依頼術から。

ギブ&テイクの関係だから、頼む、やってよ!

「忙 しいところ悪いんだけど……」と切り出し、頼む内容を雑談のようにしゃべり、その仕事の重要性を認識させる。そしてその仕事を頼むわけだが、今の自分の仕 事の重要度が頼んだ仕事よりも高いことを話し、「それともこっちの仕事する?」とやや脅しをかけるようにして念を押す。

[気になる300人のアンケート結果]


[失敗すると・・]
詳しく説明したのに・・・
客先での作業を頼んだが、お客さんから予定外の質問をされて、しどろもどろの返答をしたらしい。最終的には俺の責任となり(当たり前だが)、問題報告書を提出するはめになった。[制御系SE(31歳)平社員]


■先輩編

先輩の力を借りざるを得ない状況もある。頼りになる人だからこそ、礼を尽くして、持ち上げて、時には困惑の演技も交えて仕事を手伝ってもらう。真摯な態度は当たり前だが、こっちにも若輩なりの作戦がある。

それは、音の出るサイトだ。

音が出るサイトと聞くと「YouTube」などの動画サイトを思い浮かべる人も多いかもしれないが、そうではない。動画サイトは再生ボタンをクリックしなければ音は出ないから、再生しない限り上司に見つかることはない。どうしても見たければ音量を下げるか、ヘッドフォンをつければいいだけだ。

しかし、ウェブサイトの中には、そのページを開いた時点で音が出るサイトがある。具体的にはmidiという拡張子を埋め込んだサイトだ。この拡張子を埋め込んであるサイトは、そのサイトを開いた途端に音が鳴る。

例えば、ホラー小説サイト
「ささいな恐怖」

(※音が出ます)
などが、良い例だ。このサイトは読んでいてとてもおもしろくて怖い、
短編ホラー小説を掲載しているサイトだが、その恐怖を音楽が見事に引き立てている。

だが、いきなり音が鳴るので、仕事をサボって見ようとするとすぐばれてしまう。
要は、仕事はサボっちゃダメということだろうか。


ところが、もし農協とかに就職して、仕事として真剣にジャガイモについて調べなければいけなくなったとする。そこで、
このサイト

を見たら、どうだろう。
下手したら、変なライブチャットを仕事中にしていたと思われかねない。

新入社員のみなさん。パソコンのボリュームはほどほどに。

仕事中に見たら即クビになるサイト~新入社員は要注意

新生活の季節だ。
この4月から新たに会社に入社した人も多いだろう。自分のデスクと、仕事用のパソコンを1台与えられる場合もあるだろう。
最初の1ヶ月とかはいいが、さすがに勤務して数ヶ月すると、仕事中でもちょっとサボりたくなるのが人情というもの。そんな時、目の前にパソコンがあれば、ふと、自分のmixiや知り合いのブログなんかをチェックしてしまう人も多いのではないだろうか?
しかし、世の中にはアクセスしただけで会社をクビにさせられかねない、恐怖のウェブサイトが存在するのである。

仕事の基本をうまく伝えるには?【問題編】

 いつになくそわそわしているヒロシ主任とタカフミ君。なぜなら、今日から同じ部署に新入社員が配属されることになったからです。

カホコさん おはようございます! 今日からこちらに配属いただくことになりました、カホコと申します。どうぞよろしくお願いします!

マサヨシ課長 おはよう。カホコさんの席はそこだ。さっそくだが、同僚となる2人を紹介しよう。ヒロシ主任とタカフミ君だ。

ヒロシ主任 よろしく。

タカフミ君 よろしくお願いします!

マサヨシ課長 ウム、とりあえず、カホコさんには簡単に自己紹介をしてもらおうかな。えーと、大学では経済学が専門だったよね?

カホコさん はい。でも理論よりもとにかく早く実際の仕事を体験したかったので、ITベンチャーを中心に3社ほどインターンを経験させていただいていました。

ヒロシ主任 へー、じゃぁ、パソコンなんかも得意なんですか?

カホコさん えぇ、まぁ。メールとネットとOfficeはだいたい使えると思います。

ヒロシ主任 それはすごい! すぐにでも仕事ができますね。

カホコさん はい、がんばります!

マサヨシ課長 よし。少なくとも今月いっぱいはタカフミ君がカホコさんの教育担当ということになっているから、細かいことは彼に聞いてもらえるかな。

カホコさん 分かりました。タカフミさん、よろしくお願いします。

タカフミ君 こちらこそ!

 ──それから3日後。マサヨシ課長とタカフミ君が2人で話しています。

マサヨシ課長 その後どうだね?

タカフミ君 いやぁー、カホコさん、やっぱり仕事できますよ。僕が教えられることなんてほとんどなさそうです……。

マサヨシ課長 でも、タカフミ君だってもう3年もこの会社で仕事してるんだから、それなりに教えられることもあるだろう。

タカフミ君 うーん……。

マサヨシ課長 インターンの経験があるというのは確かにすごいことだが、しょせんはインターンだ。社員として仕事をすることでしか得られないこともあるぞ。

タカフミ君 でも、彼女、インターン時代もけっこう社員並みに仕事を任されてたそうなんですよ。営業成績とかも良かったみだいですし。

マサヨシ課長 ウム。タカフミ君が仕事で苦労をしたことを改めて振り返ってみれば、そこからタカフミ君にしかできないことを見つけるはずだ。つまりは、タカフミ君だからこそ教えられることだな。

タカフミ君 あぁ、マニュアルを作るより、自分の仕事のやり方を再確認しよう、という話でしたね。

マサヨシ課長 細かいテクニックや方法論というのはたくさんあるだろうが、それだけでは、すぐにネタ切れになるだろう。

タカフミ君 確かに、何を教えるべきかを考えるのは大変ですけど、「僕がどういう苦労をしてきたか」という観点からなら、いろいろ話せるかもしれません。とりあえず、やってみます!

私は焼き鳥屋にはなれないのかなぁ

焼き鳥が好きでよく行くお店が数軒ある。夫婦で経営しているところに、「仲いいですね」なんて聞いたりすると、「けんかばかりしていますよ」と笑ってかわされる。
さて、私は夫と焼き鳥屋が開けるか??
う~ん、出来ないなぁ(笑)

その昔は農業だったり家内工業が主だったから、家族で一緒に仕事をするのは当たり前だった。産業革命おきて、職と住が別れることが普通になり、家族と別々になって仕事をするようになったのだから。

アークコミュニケーションズのような小さな組織にいると、社員はまるで家族のようなんだけど、本物の家族と何が違うのだろう?

論理的だとか、効率的だとかそういう概念が家庭ではすっぽり抜け落ちている私である。かなりの怠け者でもある。
今更、夫の前で、仕事モードの私は違うのよ!なんて出来るのだろうか?(実は家庭と仕事場で違わないという話も^^;)
そして、私のハイパーモードを見てあきれている夫は、これ以上このモードの私とつきあうことが出来るのか?

夫婦円満のためにも、一緒に仕事をするのはやめようと固く誓う私であったが、皆さんはどうですか?

仕事絶好調の夫に対抗心

 30歳代主婦。結婚して6年、優しい夫と2人の子どもに恵まれ、毎日を送っています。

 夫はここ数年、仕事の面でも、海外事業の担当に選ばれるなど好調です。夫が認められたり、成功したりするのは、妻としてうれしいし、幸せなことです。

 でも、反面、私は夫をうらやましく思ってしまうのです。

 結婚前は、私も仕事をし、充実感がありました。しかし、結婚後は、家事と育児に追われています。昔からの友人も、子どもが小さいので、お互い気を使い、ゆっくり話せません。心から笑うことがなくなってしまった気がします。

 本来母親というものは、子どもの成長と家族の幸せが一番なのでしょう。でも私は、夫に対抗心を持ち、悔しささえ感じるのです。

 今の生活を壊したくはないのですが、こんな気持ちをどうしたらいいのでしょう。(熊本・F子)

 妻として母としての生活に満たされていても、何か自分の生活に充実感を持てないばかりか、夫が仕事で成果を上げても素直に喜べない、と悩むのはあなただけではありません。

 昔気質(かたぎ)の人から見れば、内助の功の大切さもわからないのかと眉(まゆ)をひそめられるかも知れませんが、現代を生きる女性の自然な悩みだと思 います。結婚や子育てから得る喜びは大きいとは言っても、引き換えに失うものも少なくないからです。特に仕事を辞めて収入を失うことはもちろん、社会との 接点を奪われるのは辛(つら)いですね。

 育児中や育児が一段落した後に、女性が職場復帰や社会参加できる支援態勢が一部で始まっています。あなたも今のむなしさを今後の生活設計にいかそうという強い意志を持って下さい。

 夫が妻の悩みに気づいていないようですが、男性は結婚や子育てによって、人生設計にさほど変更を迫られないからでしょう。少子高齢社会を迎えて女性の労働力がさらに必要とされる時代になります。妻の社会参加にいかに協力できるかを、夫も考える時代です。

ハローワーク開放は平行線

 政府の経済財政諮問会議は6日、労働市場改革を議論し、仕事と生活の両方を充実させる「ワーク・ライフ・バランス」を実現するため、政府の行動指針をつ くることを決めた。人口減少社会をにらみ、既婚女性や高齢者らの就業を促すのが狙い。一方、ハローワーク職業紹介事業の民間開放問題は、柳沢伯夫厚生労働 相が反対の姿勢を崩さず、平行線に終わった。
 安倍晋三首相は「長時間労働を前提に経済が成り立つのはおかしい。ワーク・ライフ・バランスの実現は少子化対策の観点からも重要なので、安倍内閣で本格的に取り組みたい」と強調した。

Webの仕事の魅力

セミナーの講師をすると「教える」ことより、自分が「勉強する」ことのほうが圧倒的に多い。

セミナー(Web業界をのぞいてみませんか?~WEBクリエータへの第一歩~)が無事終了した。参加者が魅力的な方ばかりで、講演の後に双方向に討論が出来、私のほうが元気をいただいてしまった。参加者の皆様、この場を借りて御礼申し上げます

セミナーを通して、Web業界未経験者にWeb業界の実際とその魅力を出来るだけ伝えたかった。

そのために、「なぜ私はWebの仕事が好きなのか」ということをじっくり考えたことは大変有意義だった。

○スピード感
その昔手掛けていたプロジェクトは、導入に2年なんてざらだった。
今の仕事は3ヶ月ごとに次のフェーズ展開がある。こんなに早いサイクルで次のステップに進めることはわくわくする。

○ボーダレスワールド
アークコミュニケーションズは翻訳に従事していることもあり、言葉の壁はない。
そこへ距離の壁も取り払ったら、世界中に情報発信できるということだ。
大前研一のボーダレスワールドではないが、今や情報発信に国境の境目がない

○確たるフィードバック
Webのすごいところはアクセスログの解析等、フィードバックを得る手段が豊富なことだ。
自分たちの仕事がどのようにターゲットユーザーに受け入れられたのか(受け入れられていないのか)知ることが出来るのは素晴らしい。

○新しい世界がどんどん開けていくこと
Webの世界は日進月歩。その進歩に追いついていくのは正直大変だけど、どんどん違う世界に接することが出来るのは、興味がつきない。

○仲間とのコラボレーション
Web制作はもはや一人では出来ない。色々なスキルと個性をもったスタッフと切磋琢磨してひとつのものを作り上げるのは楽しいなぁ。

結局、手段としてのWebのすごさに魅了され、その強力なツールをもってお客様の企業戦略を仲間とともに楽しく実現できることに私はしびれているのだろうなぁ。

ちなみに今回は当社主催のセミナーだったが、私がセミナーの講師を積極的に行う理由のひとつが、今まで私が先輩から受けたビジネスにおける恩恵を、今度は私が後輩に伝えたい還元欲!だということもよ~くわかりました。

全国のホームレス、27%減少し1万8564人に、都市公園で大幅に減少

厚生労働省が4月6日に発表した調査報告によると、全国のホームレスは2007年1月時点で1万8564人となり、2003年の前回調査に比べ 6732人、26.6%減少した。河川、道路、駅舎などすべての調査場所で減少したが、特に多くの人が起居していた都市の公園で大幅な減少がみられた。

調査は各市町村の職員が受け持ち地域を巡回して人数を数えた。また約2000人のホームレスに面接し、生活実態についてアンケートも実施した。都道 府県別の人数は、大阪府が4911人で最も多いが、前回調査からの減少幅も最も大きく、36.7%減となった。以下、東京都が同26.3%減の4690 人、神奈川県が同4.8%増の2020人と続いた。東京23区や大阪市、川崎市など人口密集地に集中する傾向がみられた。

アンケートによると、平均年齢は57.5歳で前回調査から1.6歳上昇した。5年以上野宿生活が続いているという回答が41.4%(前回は 24.0%)だった。現在なんらかの仕事に就いているという人は70.4%(同64.7%)。業務の内容は「廃品回収」という回答が75.5%(同 73.3%)で最も多かった。平均収入は月額約4万円。

以前の職業については、建設業関係者が約47.0%と前回調査に続き約半数を占め、当時の立場は「正社員」という回答が43.2%(同39.8%) で最も多かった。ホームレスになった理由は「仕事が減った」という回答が31.4%(同35.6%)、「倒産/失業」が26.6%(同32.9%)。「病 気/けが/高齢で以前の仕事ができなくなった」は21.0%(同18.8%)だった。

50.2%の人が体調不良を訴えているが、そのうち65.8%は治療を受けていない。巡回相談員やシェルター、自立支援センターといった福祉制度の 認知度はいずれも60%を超えたが、総じて利用率は低かった。生活保護を受給したことがある人は24.3%(前回調査では24.5%)。

今度の生活については「きちんと就職したい」という回答が35.9%(前回調査では49.7%)で最も多く、「このままでいい」が18.4%(同 13.1%)とこれに次いだ。「求職活動をしている」という人は19.6%(同32.0%)、「求職活動をしておらず、今後も予定はない」が59.8% (同42.0%)だった。

では、どんなバランスを保てば、5年後、10年後もハッピーでいられるのだろう。

「まず、人生はそこそこ期とバリバリ期があって当然と認識すること。自分がどちらにいるか相対的に把握して、例えば“そこそこ島”と“バリバリ島”を行き来するように、状況に応じてそこそこモードとバリバリモードをシフトチェンジすればいい」

そこそこさんVSバリバリさん――女性が二極化? ハッピーなのはどっち?

仕事よりプライベートが大事」なそこそこ派540人、「プライベートより仕事優先」のバリバリ派551人。今回のアンケートは予想外の展開だった。驚くほど見事に真っ二つ。読者は今、なぜ二分化しているのだろう?

■どちらかを選ばないと不安・でも大切なのは、バランス


  「そもそも、今の社会の仕組みが二極化しているんです」「例えば正社員か非正社員か、上流か下流か……。どちら かを選ばないといけない社会構造になっています。今回の結果は、自分が今いる環境や状況で、判断した結果ではないでしょうか」。

 どちらかを選ばないと、不安になる。だが同時に、自分で選んだ道に自信が持てなくなる人もいる。

「迷いが生じるのは、格差社会の進展の中で、女性の生き方や働き方の選択肢が増えているから」と分析するのは、東京学芸大学教授の山田昌弘さん。「最終的に『これでいい』という決断をするには勇気がいるのです」。

、二分化の根底にあるのは、仕事とプライベートに対する“意識”。「ハードに仕事をし、ハードに遊ぶ」両立に対する憧れはバリバリ派こそ顕著だが、そこそこ派も3割の人が望んでいた。

  また、そこそこ派もバリバリ派も「一生働き続けたい」という人が7~8割近くも。「仕事もプライベートも100%というのは難しい。だからどちらかを選ん でしまう。でも本当は、細く長く働いてプライベートも楽しむ、北欧型のワークライフバランスを求めている人が多いのでは?」

先輩社員は“生き字引”

 これから仕事をしていく上で、新入社員が手本としなくてはならないのは、やはり先に社会人として社会の荒波に揉まれてきた先輩社員である。先輩社 員達は、少なくとも現段階の新入社員とは比べものにならないほど多くの苦労や経験を重ねているものだ。こういった先輩社員の教えを吸収しつつ、そこに自分 の考えを新たに見出しながら仕事を進めていくのが、新入社員の務めである。

 そこで次回からは、企業の中のさまざまな業種で働く先輩達に、仕事を行う上でどういった心構えや行動、努力が必要であるかを聞き、紹介していきたいと思う。それぞれの先輩方によるアドバイスを、今後のキャリアパスを描くための参考にしてほしい。

求められる“キャリアパスの複線化”

では、こうした“働き方”に対する価値観の転換期にあって、これからキャリアを重ねていこうとする新入社員達は、どのようなキャリアパスを描いていくべきなのだろうか。

従来の日本の年功序列や成果主義による人事制度の限界を指摘し、より理想的な成果主義として“キャリアパスの複線化”が不可欠であると主張する。年功序列 と終身雇用が崩壊した以上、従来のような年功序列組織型の画一的なキャリアプランは成立せず、キャリアパスの複線化なくして若い社員が企業に明るい未来を 見出すことはできないという。

しかし、キャリアパスの複数化とはどういうことだろう。

「彼の前には二つのレールが分かれている。一つは高い権限を含むマネジャーの道。もう一つは高い専門性を持つプレイヤーの道。もう報酬は地位や年齢には比例しない。どちらに進むにせよ、彼がどこまで進めるかは彼次第だ」

 自分は将来、どんな道を歩み、どんなキャリアを積んでいきたいのか。入社早々に、こういった問いに対する答えを出すことは難しいかもしれない。し かし、20年、30年経った後にその答えを見付けても、もう手遅れの場合が多いだろう。逆に、自分の進みたい方向さえ分かっていれば、多少道順が変わった り、道に迷ったりしても、なんとかなるものだ。

どんな仕事だって“石の上にも三年”

 逆に、どんなにつまらない仕事でも3年間は我慢して続けるべきだと説くのは、松下電器産業を一代で築き上げた経営者、松下幸之助氏だ。社員が自ら を高めるためになすべき事、考える事を綴った著書『社員心得帳』(PHP研究所)の中で、新入社員の心得として「最初はつまらないと思えた仕事でも、何年 間かこれに取り組んでいるうちに、だんだんと興味が湧いてくる。そしてそれまで自分でも気づかなかった自分の適性というものが開発されてくる」と語り、 “石の上にも三年”の重要性を強調している。そして、もしその後に仕事を辞めることになったとしても、3年間、腰をすえて取り組んだことは新しい仕事を進 めていく上でも大きなプラスになると説く。

 また、前述の『デイトレーダー型』を命名した社会経済生産性本部の職業のあり方研究会も、「ネットを通じた横のつながりで情報交換をするのもいい が、一人前の働き手になるにはそれなりの時間がかかることも新入社員たちには忘れないでほしい。自分さがしも大事だが、まずは目の前の仕事にじっくり取り 組むことを期待したい」と『デイトレーダー型』新入社員に対してアドバイスを送っている。

 “3年3割問題”の背景には、人材紹介業や人材派遣業の成長による、転職市場の成熟も関係している。賑わう転職市場に足を踏み入れば、いま勤めて いる会社よりも高い値を自分に対して与えてくれる会社を見つけることも難しくないかもしれない。しかし、目先の待遇や報酬を求めて転職を繰り返しても、結 局は自分の成長の可能性を狭めてしまうことになりかねない。目先のことだけにとらわれず、10年、20年、30年と先を見越したキャリアパスを描いていく ことが必要のようだ。

同期の3人に1人が3年以内に退職!? 新入社員流出時代の幕開け

文部科学省の統計によると、平成11年以降、同期に入社した新入社員の3人のうち1人は3年間以内に会社を辞めている計算になる。人材育成企業の代 表取締役社長 森田英二氏は、著書『「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社』(東洋経済新報社)の中で、こうした傾向は今後さらに強まり新入社員をはじめとする若手社員の早期離職傾向は進むと予想し、これを“若手流 出時代の幕開け”としている。

 入社と同時に年功序列と終身雇用がセットで与えられた時代は今や昔。年功序列制度を廃した企業が成果主義や実力主義を謳い、社員達はデイトレー ダーのようなドライな関係性を企業に求めるという、新しい雇用関係が生まれようとしている。この春から新しい門出を迎える新社会人は、“働き方”に対する 大きな節目に立っているようだ。

自分が選んだ会社に自分を売り込む

自分にとって納得のいく転職をするためにはどうしたらよいかを考えました。同時に、転職活動の全体の流れと方法を紹介しました。

 今回は転職の成功に向けてのちょっとした作戦や、“技”を押さえてみたいと思います。ただし技におぼれることのないように! 真摯(しんし)な気持ちと意欲で取り組んでこそ、良い結果が出るということをお忘れなく。

転職に決まったやり方はない

  キャリア相談においでになる20代前半の、特にIT関連を志向する人から、こんなお話をよく聞きます。「経験者採用ばかりで自分は応募できない」「自分は 第二新卒で応募しなければいけないのか」「(求人サイトには)会社も仕事もいっぱいありそうだけれど、自分は募集対象者か」。

 それぞれ状況が違うので、自分が応募できるのか、募集企業の条件に当てはまるのかは気になるところだと思います。

 しかし中途採用の場合、応募できる・できないという制限はかなりあいまいです。「経験者採用」とされている場合も、実際に問い合わせると意外と「大丈夫です!」とか「まずはお話を伺って」となることが多いのです。

 とすると、求人を見て迷いすぎてしまう人は、実は自分で応募条件や経験のレベルを設定してしまっていることになるのではないでしょうか。自らチャンスを限定してしまっているともいえます。

 転職には本来「決まったやり方はない!」のです。自ら道を切り開いてチャンスを引き寄せるものだと思って、果敢にチャレンジすることをお勧めします。何をもって経験といっているのか、まずは聞いてみる。そしてそれを応募の過程ですり合わせていくこともできるのです。

第二新卒? 経験者?

 Web サイトの募集広告を見ていると、最近第二新卒という募集が多くなっています。新入社員の3割以上が3年以内に退職するといわれる昨今ですから、増えている のも当然ですが、そもそも第二新卒を決定するものとは何でしょう。新入社員研修を受けているかということ? 社会人経験があるかということ?

  「第二新卒募集」の場合、求められているのは、一から手を掛けなくても仕事に取り掛かってくれる人。学生という意識から離れて社会人として仕事をしたこと があるかどうかが決め手となります。具体的な経験やスキルがあるかどうかや、正社員経験があるかどうかではなく、短い期間でも社会人としてきちんと仕事に 向き合っていたということが伝わればいいということですね。

 また、就業経験のある人でも新卒への応募ができる場合が あります。企業の求人をよく見ると、新卒の募集でも、その年度に卒業見込みの人に限定していないことがあります。募集対象が生年月日で示されたり、卒業後 2年以内なら新卒だったりすることがあるのです。一度働いたからといって新卒に応募できないと決まったわけではないのです。

 中途採用は経験者採用ばかりと思っている人も多いのですが、Webサイトの中途採用案件を見てみると、未経験歓迎としている案件がたくさんあります。特定の企業の色に染まっていない人材をポテンシャル採用したい企業も多く存在するのです。

  団塊の世代の退職時期を迎える昨今、経験者募集として細かく応募条件を挙げている募集をよく見るようになりました。ここでのポイントは経験の内容が「細か く」書かれているということです。細かく何行にもわたって書かれているということは、マストな条件もあるけれど、それ以外でも転用できるスキルを持ってい る人なら会いたいという気持ちの表れでもあります。じっくり読み込まれることをお勧めします。

求人がないところに応募できるか

 転職を考えて、ハローワークに行ったりいろいろな雑誌・Webサイトを見たりしているのに、「なかなかこれという求人がない」「自分に合っているものがない」。これも多く目にする心配ごとです。

 ポジティブな転職では自分の目指すものがあるわけですから、かえってその希望と求人を一致させることは難しくなるはず。自分のイメージが先行することもあるでしょう。

 もし気になる企業や扱いたい案件を持っている企業があるのなら、ぜひそこには自分からアプローチをしましょう。メールを送る、応募以前に会ってもらうなどで興味を伝え、機会をつくり出すことが大切です。潜在求人を意欲で掘り起こしましょう。

 納得のいく転職ができたという人のお話を聞くと、そのきっかけは本当にさまざま。転職の自分スタイルをつくることこそが、成功への近道といえるようです。

情報を活用しよう

 いま、雑誌・折り込みチラシ・Webサイト・人材紹介会社・公的機関に、求人情報はあふれんばかりです。ぜひ、この情報を十分に活用してください。

・ハローワークの活用

 ハローワークの求人情報はネットで検索することもできますが、企業名がすべてオープンになってはいません。また検索画面の設定が地域に限定されていますので、隣接地域の情報は検索しづらいという欠点があります。

  例えば埼玉在住で東京も視野に入れている人などは、それぞれの自治体が提供する「就職サポートセンター」というハローワークの大規模版の就職関連施設を利 用する方が幅広く情報を集めることが可能です。ハローワークの機関である人材銀行や、若年者対象の施設と隣接していることも多いので、一度足を運んでみる のもよいでしょう。もちろん就業中の利用も可能です。

 ハローワークの求人検索は設定が細かいため、自分の年齢や希望 を詳細に入力するとマッチする情報が極端に少なくなります。逆に条件を少し広くすると急に件数が膨大になります。最初は広く(年齢の幅を広げるなど)、そ の後一覧を見ながら絞るというのが、関連情報も含めて見ることができる方法です。

・こだわり検索

 自分のこれからのキャリアプランが明確である人には、検索エンジンでの「こだわり検索」をお勧めします。例えば経験したい仕事のカテゴリーが決まっているときなどは、そのキーワードや業務内容から検索してみましょう。

 具体的にどんな企業がどんな仕事をしているかについては、業界新聞や雑誌・各企業のニュースリリースなどからも情報を得られます。証券関連の情報、商工会議所の情報、Webサイトでは「ZDNet Japan企業情報センター」なども活用できます。

 企業のページからはリンクをたどり、関連会社を調べてみましょう。またライバル企業・同業の上位企業・その子会社なども調べていきます。求人媒体には出していなくても、自社のWebサイトに採用情報を載せている企業もたくさんあります。

  また、これは裏技的なところがあるのですが、人材紹介会社のWebサイトで社名を伏せている求人情報でも、同業界の人が見ると本社所在地や業務内容でどこ の求人か分かってしまうことがあります。その会社には求人があるということです。人材紹介会社を通して応募するのが通常ですが、社名が分かるなら直接連絡 をしてみてもいいのではないかと思います。

・人材紹介会社を活用する

  人材紹介会社は多くの情報を持っています。1社だけでなく、数社に登録をして情報を集めるのがよいでしょう。経験とスキルのマッチングを具体的に行ってく れますし、カウンセラーもいます。自分に合った案件を紹介してくれる会社を選び、信頼できるアドバイザーを得ることも活用方法の1つです。

仕事と生活両立で企業診断

 書類だけでなく実地審査もやり、労働時間、休日、子育て、介護などの制度の実態を調べ、基準に合えば「ワーク・ライフ・バランス企業」として認証する。働く人たちの自己啓発や家庭生活を豊かにする環境整備を企業に促す計画だ

仕事が3倍速くなる?チーム専用ホワイトボードの勧め

ホワイトボード3分間レッスンチャネルと私が密かに呼んでいるZDnetビデオが 人気を集めているように、最近ホワイトボードの効用が見直されつつある。すぐに消せるから気軽に書ける。見る側にとっては書いているところがポイントだと 分かるので視線の置き場に困らない。パワーポイント資料でも、「もんたメソッド」で答えを隠しておいて考えさせてからめくるとかいう方法は可能だが、ホワ イトボードなら書けるスピードでしか話が進まず、置いてきぼりを食らう可能性が少なそうだ。

その便利なツールホワイトボードの弱点。それは、せっかく書いても消さねず残しづらいことだ。多くの場合、会議室とかに付属するみんなの持ち物なの で、次の人のために消しておかねばならない。コピーを取ったりデジカメで残したりは可能だが、ホワイトボードを前にしてワイワイガヤガヤ会議していたとき の感覚を続けることは難しく、後から記憶をたどるしるしとしかならない。

そんな、後の残しにくいホワイトボードの弱点を解消できるのが、チーム専用ホワイトボードだ。大きさは新聞見開き程度程度でいいから、持ち運べる チーム専用ホワイトボードを作り、会議に持ち込み、終わっても席の周りに持ち帰ると、今チームが抱えている課題、やるべきこと、などなどを常時目にしなが ら業務に取り組める。ちょっとした相談をきっかけに会議の続きもやりやすいし、To Do終了の消しこみも簡単だ。

前々からこのアイディアは持っていたのだが、この4月から職場が変わって自由にやりたいことがやりやすくなったので先日実行してみたらなかなかよ かった。実際に使ったのは新聞紙見開き程度の大きなサイズのホワイトボードで、今抱えている課題をタテに列記し、解決に向けてのスケジュールを横に入れ、 マイルストーンを設定していった。書いている間は普通の慣れたホワイトボード会議だったが、席に持ち帰って目の前に置いてみると、「あれどうだっけ?」と か思って見上げるとすぐ目の前に一覧があり、このボードのタスクを消し込めばいいのだなという安心感が持てた。事情は刻々と変わっていくのだが、ホワイト ボードを書き換えてアップデートしていけるから常に最新の状況が分かる。

そういうタスク洗い出しと進捗管理をメインにしつつ、マーケティングキーワードのブラッシュアップとか、ちょっとした詰めに使えるのでとても便利に 感じた。この状況をどの程度維持できるのか弊害が起きて諦める日が来るかもしれないが、今のところはこの目の前にホワイトボードがあることで状況が整理し やすいメリットを大いに実感できている。

会議室で事件が起きるかもしれないが、仕事も会議室で続けるわけにはなかなかいかない。仕事場に会議で整理したホワイトボードを持ち帰れば、決めたことの実行もスムーズにでき、振り返りと新たな企画へもスムーズに繋げられやすい。

個人専用だとA3程度の大きさがちょうどいいかもしれないが、いずれにしろ、打ち合わせで書いたことを残せる専用ホワイトボードは、何かと便利なので是非お勧めしたい。

仕事を失う外国人

 ロシアでは3月31日から外国人は小売業や食品マーケットでの仕事を禁止される。影響を受けるのは、収入は低いのに物価が急上昇している旧ソビエトの各共和国の出身者である。この措置は自由貿易に抵触するとして批判する経済専門家もいる。

 一方で、1990年代からロシアの企業動向は改善しており、禁止は小売業と青空市場に限定されていて、マクロ経済には影響ないと考えられている。想定さ れるのは労働力不足くらいだ。ロシアの大都市の失業率は低く、外国人に替えてロシア人を雇うとなると給料を上げざるを得ないだろう。引き続き働きたい外国 人が役人を買収する可能性もある。

 外国人の行商人には組合などなく、抵抗のしようがない。またこうした人々がいなくなっても、替わりにロシア人商人が食品マーケットで商売をするのは間違いない。

 昨年初めにプーチン大統領は、旧ソ連の各共和国からの統制された移住を奨励するよう政府に要請したが、10月には外国人がロシア国民の脅威になるとして 移民法の厳格化と小売市場の取り締まりを命じた。ヌルガリエフ内務大臣によると、故国の貧困を逃れてロシアに入国した移民はおよそ800万~1200万人 に上る。

 ロシア下院は1月に法案をあわただしく可決し、就労許可割り当てを厳しくして外国人の不法雇用に厳しい罰則を課した。3月末までは小売行商の外国人労働 者を40%までは認め、それ以降、外国人は全国で小売業での労働を禁じられる。新法により、移民はすでにアルコールや医薬品の販売を禁止されている。

 グレフ経済相は新法が効果をあげなければより強化するといっている。国営世論調査機関VTsIOMの最近の調査では、小売業における外国人の排斥に 75%が賛成している。反対しているのは18%だけだった。新法は不法移民の流入を抑え、ロシアの農民に雇用創出などの利益となることが期待されている。 ロシアの外国人を小売業から規制する新法について報告する。

仕事の価値を高める「デザイン」と「クリエイティブ」

 初めての社会人生活、あるいは新たな職場での生活を迎えた人も多いだろう。昨今、転社や転職も珍しくはないが、多くの積極的な人生を過ごしたい人 が求める傾向として「デザイン」と「クリエイティブ」というキーワードが見えてきた。漠然とした新生活の中にあって、このキーワードを知ることで、より有 意義な方向付けが可能になるかもしれない。

曖昧になる業種の境界と新たな階級の台頭

 最近、ITとかメディアといった領域を区切る境界線が曖昧になってきている。

 と、同時に「上流」とか「下流」といった事業の工程による2分類がはっきりし始めてきた印象が強い。ただ、上流工程といっても、これまでのような 「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」といった区分でいうところのホワイトカラーばかりを指すわけでもない。いわゆるブルーカラーと呼ばれる肉体労働系で あっても、職人さんといわれている人たちの多くが創意工夫を凝らした仕事をしている点において、ただ毎日コツコツと同じ事務作業を繰り返しているホワイト カラーの人々より「上流」工程同様の価値を提供していることへの注目がなされるようになっている。

 前者=境界線の曖昧化はともかく、後者については非常に面白い区分法がある。ジョージ・メイソン大学の社会政策学部教授Richard Florida氏 の「クリエイティブ・クラス」という概念だ。Florida氏は、専門性の高い知識や複雑なコミュニケーションなどの技術を駆使し、非定型的な問題解決を 行う職種に従事する人々をクリエイティブ・クラスと定義付け、彼らこそが社会における価値創造の中心であることを示した。

 つい先頃、日本でも翻訳が出版されたばかりの「The Flight of the Creative Class: The New Global Competition for Talent(2005、邦題:クリエイティブ・クラスの世紀)」(2002年に大ベストセラーになった「The Rise of the Creative Class: And How It’s Transforming Work, Leisure Community and Everyday Life」の続編で、米国ではやはり大ベストセラーになった)では、Florida氏が提示したクリエイティブ・クラスの経済貢献度について異なる対象で さまざまな追加検証をし、同様の傾向が見られたことからその汎用的な性格が証明されたと紹介している。

 Florida氏のクリエイティブ・クラスに先行して、2001年に英国のメディアコンサルタントであるJohn Howkins氏が発表し大きな話題になった「The Creative Economy」でもクリエイティブ・クラスに近い概念が提出されていた。ただし、そこでの議論の多くはいわゆる「クリエイティブ」な業種に集中してお り、より広範な概念としてのクリエイティブ・クラスにまでは至っていなかった。

 Florida氏のクリエイティブ・クラスの概念では、業種そのものではなく職種、あるいは同じ職種であってもそこでの仕事への取り組み方で、ク リエイティブか否かを判断する。故に、同じ職場にあってもクリエイティブな働き方をしている場合とそうでない場合で、クリエイティブ・クラスへの分類で差 すら生じる可能性がある。

 また、Florida氏はクリエイティブ・クラスの多い価値創出力は、3つのT――「テクノロジー、タレント、トレランス(寛容性)」を揃えるこ とで高まるという。テクノロジーとタレント(人材)はともかく、寛容性はあまりイメージしにくいかもしれない。ここでは「多様性」を受け入れることを寛容 性と呼んでいるようだ。女性や同性愛者、マイノリティなどを受け入れる組織や都市が、よりクリエイティブ・クラスによる価値創造力に富むことになる

廃刊雑誌の兆候は、消費者金融広告増やギャラ未払い

プロレス人気の凋落に加え、代表取締役社長がコンピューター関連機器会社「アドテックス」に関係した民事再生法違反で逮捕されたこと受け、休刊が決定したプロレス雑誌『週刊ゴング』。40年もの歴史がある雑誌ながらも、終わりはあっけなかった。

 雑誌が休刊(たいていは“廃刊”)する理由は主に「部数低迷による広告収入減」、「編集長など、責任あるポストの者が逮捕」「差別表現などを掲載したこ とによる、特定団体からの抗議」などがある。ゴングは「部数低迷」「逮捕」の2つが重なったが、これは珍しいケース。一般的には「部数低迷による広告収入 源」がきっかけになることがほとんどだ。(ちなみに「特定団体からの抗議」がきっかけになったのは、文藝春秋社の雑誌『マルコポーロ』。「ナチのガス室は なかった」などの視点で書かれた、ホロコーストの記事を掲載したことが事の発端となったと言われている)。

 雑誌は企業からの広告を募り、それを誌面に掲載することで広告料を得ている。この広告料が、雑誌を作るための資金となる。もちろん売り上げ収入も雑誌制 作のための資金になるが、42万3116部(日本雑誌協会調べ)発行しているテレビ雑誌『TV Bros.』よりも、9万2275部(同調べ)しか発行していない、チョイ悪オヤジ御用達の『LEON』の方がゴージャスな紙を使っているのも、広告収入 の違いも理由の一つと考えられる。

 雑誌が廃刊になる時には共通した兆候があると、たくさんの雑誌の廃刊に巻き込まれてきたライターは語る。

 「まず、突然編集者が会社を辞めるんです。元々不満あって転職活動をしている人なら、たいてい『もう辞めるかも』というぼやきを事前に言うもの。なの に、ついこの間まで普通に一緒に仕事をしていた人が、『辞めました』と挨拶をメール1通で済ますんです。廃刊になると聞かされて突然辞めたのか、それをも 前々から知っていたのに緘口令を敷かれていたのかはわかりませんが」

 さらに、「ギャラがいつまでも振り込まれない」のも、雑誌が危ないサインだと続ける。「事前に『この日に振り込みます』と言っておきながら、いつまでも 支払わない。でもこの業界って意外といい加減で、ギャラの振り込み忘れってよくあるんですよ。一応催促すると、『すいません忘れてました』って言っておき ながら、それでもずーっと振り込まない。『忘れているだけなのか、それとも確信犯なのか?』と悩んでいるうちに、いつの間にか編集部がもぬけの殻になって いたってこともありました」(同)。

 他にも「急に薄くなった」(広告ページが減った)、「レギュラーで仕事が来てたのに、突然来なくなった」(外注する資金的余裕がない)、「消費者金融や 美容整形の広告が増えた」(収入を得るために必死。雑誌のイメージに合わないなんて言ってられない)なども、危ない状態にあると考えてよいと語る。もちろ ん、上記に当てはまる元気な雑誌もたくさんある。しかし今や飛ぶ鳥を落とす勢いの『CanCam』が「広告ページだらけで、重くて立ち読みができない」と 言われていることを踏まえると、やはり雑誌の元気度と広告収入は比例すると考えてもよいかもしれない。

独身女性のマンション購入 リスクはあるか

 マンションを購入したいという女性が増えているようです。このまま独身かもしれないという不安や、早くローンを組めば毎月の返済額が抑えられることなどが理由のようです。

 確かにマンションを購入すると、精神的な安心感が得られます。ただ、リスクも抱えることになります。多額の住宅ローンを組むため、転職や自己投資などに制約を受けます。また病気などで仕事を休むと返済ができない場合もあります。

 さらに、狭い独身用のマンションを買ってから結婚した場合、そこには住めません。売却か賃貸に出す必要があります。通常、売却価格は購入価格よりも値下がりします。売却価格が住宅ローン残高を下回ると、住宅ローンの清算ができないために売却できない恐れもあります。

 賃貸に出す場合も、ローン返済額以上の賃料収入を得られるかわかりません。固定資産税や管理費などの保有コストもかかります。したがって、収支が 赤字になる可能性があります。駅前など利便性の高い物件なら、ある程度の家賃収入は得られますが、購入価格も高額になるでしょう。

 多額の住宅ローンを抱えることが結婚の際の重荷となるかもしれません。生涯独身と決めてから買っても遅くはないと思います。

使命明確に職務遂行

 橋本大二郎知事の話 平成19年度末から始まる団塊世代の大量退職をにらみ、行政課題に迅速、的確に応えられる 効率的な体制を目指して組織機構を見直した。産業振興や雇用拡大、南海地震への備えなど4つの重要課題のほか、医師確保や地域保健福祉への対応など緊急に 取り組むべき課題には、職員を集中的に配置している。職務遂行に当たっては与えられた使命を明確に認識し、成し遂げようとする情熱を持って職員が一丸とな り、全力で取り組んでくれることを期待する。

スリム化と効率優先 県異動例年並みの1531人


スリム化と効率優先 県異動例年並みの1531人

 県は22日、平成19年度の定期人事異動(4月1日付)を発表した。異動総数は1531人(実質1450人)と例年並み。知事部局を7部4局6理事から 13部局とする組織再編に伴い4減となった庁議メンバーでは、部局間の幹部入れ替えを控えたため、新たな顔触れは4人にとどまった。一方で全庁的課題や雇 用、地域保健福祉など緊急・重要課題への対応では、所管課室を持たない一等級の幹部ポストを新設。スリム化と効率的な組織運営を優先した布陣とした。

 庁議メンバー(6人退職)は部局再編により20人から16人に減少。新設の部局連携官には政策面で全庁的な調整役を担ってきた山本俊二郎・政策推進担当理事を登用。所管課室や決裁権を持たず、部局横断的な課題に対応する。

 退職する島田京子・文化環境部長の後任には高知医療センター(高知市池)の立ち上げや運営に携わった長瀬順一・健康福祉部参事が昇格。森林部長に千葉 健・総務部副部長(兼財政課長)、海洋部長に坂東隆志・中央児童相談所長、公営企業局長に中沢彰穂・企画振興部副部長(総括)をそれぞれ昇格させる。

 副部長・次長級で構成する政策調整会議は17人から15人となり、課長からの昇任では森林部副部長に臼井裕昭・森づくり推進課長を起用。

 緊急・重点的な政策課題への対応として専任ポストとなる副部長級の「監」を5分野で配置。保健福祉推進監に吉田真里・地域づくり支援課長、雇用対策監に中山伸・行政管理課長を起用するなど、情報化推進監、環境農業推進監、港湾振興監にも課長からの昇任組をそろえた。

 部局長ポストは引き続き内部登用したが、財政課長には市町村振興課長が回り、2年ぶりに総務省出身者を充てる。19年度の保健医療計画策定に向けて、医療薬務課長には本県出身の前厚生労働省職員(医師)を新規採用する。

 また業務のアウトソーシング(外部委託)推進に伴う現業業務廃止の方向から、転職試験に合格した技能職73人を行政職に配置。国からの受け入れは18年 度より2人少ない8人、派遣は13人。市町村には22人を派遣して9人を受け入れ、四国3県とはそれぞれ7人を派遣、受け入れて交流を続ける。

 異動の内訳は1、2等級の昇任が38人。3等級は任用の見直しで18年度の124人から2人に激減。新規採用は27人、退職者は146人。

 使命明確に職務遂行

 橋本大二郎知事の話  平成19年度末から始まる団塊世代の大量退職をにらみ、行政課題に迅速、的確に応えられる効率的な体制を目指して組織機構を見直した。産業振興や雇用拡 大、南海地震への備えなど4つの重要課題のほか、医師確保や地域保健福祉への対応など緊急に取り組むべき課題には、職員を集中的に配置している。職務遂行 に当たっては与えられた使命を明確に認識し、成し遂げようとする情熱を持って職員が一丸となり、全力で取り組んでくれることを期待する。

F1層は「ネット通販」「口コミレシピ」が大好き

20~34歳女性率が最も高いサイトは、ファッション通販とレシピサイトだ。レシピは、企業が提供するものより口コミサイトの方が人気が高い。

就職活動は恋人探しと同じ

働いた経験がないのに何の仕事が好きかわからないのは当たり前」と私が言うと、ほっとしすぎて、「そうですよね、わからないことはしようがないんですよね。」という答えが就職活動を目の前にした学生から返ってくることがある。

う~ん、ちょっと違うかな。

就職(転職)活動は男女のおつきあいと全く一緒だと思う。

結局のところ、男と女の仲はつきあってみないとわからない。わからないけど、わからないなりに心配りや、おつきあいに前向きな姿勢がないと、何も始まらない。

「私、あなたのこと何も知らないけど、つきあってあげてもいいわよ」という態度じゃねぇ。
(まっ、そういう態度でも相手に不足しない人もいますけどね。)

初対面の人にだって、相手の趣味を尋ねたり、話をあわす努力をして、相手に興味を示していることをアピールすることは出来るし、相手の好みがわから ないながらも、少しずつ顔色を見ながら自分をアピールすることも出来る。そうされて気分を悪くする人はまずいないだろう。そして縁がある時には縁がある。

就職活動も一緒。相手に興味をもつことがまず大事。(相手に私が興味を持ったと気づいてもらうことが大事)そして自分を気に入ってもらえる努力をすること。

このことを「おもてなしの心」ととても日本人らしい素敵な表現を使ってうちのスタッフは説明していたけど、私より上品な言い回しだと思う(笑)

前もって準備できる時間があるんだから、「一生懸命あなたと私のことを考えた」というプロセスを伝えられるはず!
それにしても、今時の就職活動って本当に早くて大変ねぇ。

ツケを払うのは会社

「シュガー社員」
過保護に育てられ自立心に乏しい社員をそう呼ぶ。「甘い=砂糖」の意味を込めたネーミングだ。きっかけは、労務相談で耳にした人事担当者らの悲鳴だった。

 「繁忙期に残業すると、『なぜ残業させるのか』と親から電話がくる。中小企業では、親が会社に文句をつけてくるのも驚くべきことではないのかもしれません」

 ある機械販売会社に勤める20代の女性社員は、あまりに仕事の進みが遅く、ミスも多かったため、上司から時間の使い方を注意された。

 「親にさえ叱(しか)られたことがない」

 女性社員は急に怒り出し、翌日から出社しなくなった。

 「本人が辞めたいと言っていますので…」。数日後、会社に電話してきたのは母親だった。「学校を休むのと勘違いしている」

結局、本人からは何の挨拶(あいさつ)もなく、備品の返却や必要な退職手続きは、すべて母親が“代行”した。その姿は、自立した社会人像とはほど遠い。

 こんな事例もある。

  「資格を取るために勉強できるか」と聞かれ、「親に相談します」と答えた▽「娘の労働条件をすべて把握したい」と社外持ち出し禁止の就業規則をほしがる親 と、それに従おうとする娘▽仕事で壁にぶつかるたびに、「やりがいがない」「自分に向いていない」と転職を繰り返す40歳近い男性社員と、そのたびに生活 費を援助する母親…。一昨年夏、田北さんが常識外れの社員の言動を「実践マナー講座」としてDVDにまとめると、「社員教育に使いたい」と、地元企業から の問い合わせが殺到した。

 「自分の言うことが何でも通るような家庭環境で育ったからでしょう、権利ばかりを主張し、周りへの配慮に欠ける社員がここ数年増えています」

「『かわいがる』と『甘やかす』の区別ができない親が多い」

 大手企業の関係者も、“過保護社会”の影を感じ取っている。

 「御社は私をどう育ててくれるのですか」

 人事コンサルタントの田代英治さんは、ここ2、3年、大手企業の採用面接で、学生からそんな質問が続出していることに違和感を抱く。

 「今まで周りから与えられ続けて、自分で道を切り開く経験が不足しているのでしょうか。言われるまでただ待っている受け身の人は確かに増えました」。売り手市場のなか、「内定者に入社してもらう決め手は親あての手紙」(中堅企業)という声までも聞こえてくる。

 がぜん、社員教育の比重は増す。しかし、指導する立場の上司も問題を抱えており、事はすんなりと運ばない。

  3月上旬、東京都足立区の研修センターに、主に中小企業で働く20代から50代の管理職や管理職候補16人が集まった。社員教育を手がける「アイウィル」 (東京)が行う2泊3日の「管理者能力養成コース」。参加者たちが熱心に耳を傾けていたのは「叱ること」と「ほめること」についての講義だ。

 講座では、叱るときの注意点や心構えなども学んだが、そのなかで参加者に求めた自己採点の結果は、軒並み合格点以下だった。「叱れない」管理職たち-そんな現実を再認識するものとなってしまったのだ。

 叱られた経験が少ない人が上司になるケースも増えており、年間の修了者数は10年前の約3倍に上る。最近では「叱り方」を教える本も書店に並び、人気を集める。

  「部下に仕事を指示しても、『半分にしてください』『ほかの人に回してください』なんて言われてしまう。その直後に叱るべきだが、『厳しく言うと辞めてし まう』という思いや、諦(あきら)めから、結局、大抵の上司は指導すべきときにできないし、しなくなる。それが今の“普通の会社”の状況です」

 親と子、教師と生徒の関係が対等に近いものに変質していく一方で、「利益を上げるための組織である企業には、多かれ少なかれ上下関係や守るべきルールが存在する」(田代さん)。このギャップにつまずき、入社直後に辞める若者が後を絶たない。

  「失敗してもねばり強く取り組む力」「チームで働く力」-。経済産業省の研究会が昨年初めて定義した「社会人基礎力」だ。産業界からの「学力に表れない 力」の低下を懸念する声を受けたもので、そこには、「これまでは、子供から大人になる過程で『自然に』身に付けられるとされてきた」

会社の威を借る名刺より、自分を輝かすブログを

私は、これまで20年間に何度かの転職と兼職を経験して、数種類の名刺を使わせていただく貴重な体験をしました。創業間もないベンチャー、誰もが 知っている大手金融機関、地元と業界でだけ著名な老舗中小メーカー、ネットメディアのライター、大学の講師、NPO(非営利組織)法人や商工会議所の役 員…。

私個人は何も変わっていないのに、名刺ひとつで待遇が随分と変わった経験を味わったことも少なくありません。総じて、所属団体が著名で大きいほど、 そして役職が高位であるほど、相手の態度が一変するケースが多いようです(仕事柄、いつも私がTシャツ姿なので軽んじられていることもありましょうが)。

しかし、メール時代、ブログ時代になって、名刺交換から始まるおつきあいは減りつつあります。昔のように「名刺の力=会社+役職の力」だけで貴重な 出会いが生まれたり、良好なコミュニケーションが育まれたりすることが難しくなりつつあります。そこでは、むしろ「ブログの力=個人の魅力」の方が重要に なると考えています。

メール全盛で、会社名より個人名が重要に

会社名よりも個人名の方が重視されるようになったことは、メールがあふれる受信箱を前にするとわかります。

今や、ちゃんとメールを活用しているビジネスパーソンでしたら、1日100通以上のメールを受け取っているはずです。もちろん、大半は迷惑メールや 企業発のメールマガジンでしょう。ですから、かつてのように「読まないメール」を削除するのではなく、「読むべきメール」だけを拾い読みすることで対応し ているはずです。時間は一定、メールが増え続ける中で、もはや「メールを読まないのが普通」という厳しい状況になっているのです。

音楽ディレクター

大手レコード会社の演歌系の新人音楽ディレクター。短大卒業後、転職を繰り返してきました坊井さんは、氷川きよしさんのある歌を聴いたことがきっかけで、熱烈な演歌愛聴者となり、音楽業界への転身を決意。中途採用で見事、採用となりました。
 現在、心に響く音を届けたいとの思いを胸に、氷川きよしさんを育ててきた敏腕ロデューサーのもとで修行中です。今回、坊井さんは、ある若手演歌系歌手の レコーディングで、初めて音楽ディレクターとしてデビューすることになりました。はたして、歌手に的確な指示を出し、音に魂を吹き込むことができるのか? 一つの歌が生まれる過程を追い、音楽ディレクターの仕事を紹介します。

気象予報士・カラテカ矢部、天気図をみながら初予報!

 今月9日に結果が発表された気象予報士の試験に見事合格したお笑いコンビ・カラテカの矢部太郎が13日(火)、東京・新宿のルミネtheよしもとで喜びの会見を開いた。

 芸能人で主な同資格取得者には、俳優・石原良純、人気アカペラグループ・RAG FAIRの奥村政佳などがいるが、矢部は彼らに続く3人目。お笑い界からは初となる。

 この度、晴れて気象予報士となった矢部は、得意のコイサンマン語で挨拶した後「休日は10時間ほど勉強したこともあったけど、相方みたいに“毎日合コ ン”するよりは・・・」とコメント。実際、お天気キャスターの森田正光氏からは転職を勧められており「これで独り立ちできる。次は、可愛いお天気キャス ターと“恋のエルニーニョ現象”を起こしたい!」と宣言。
 さらに、早速報道陣から手渡された天気図を見ながら今日の天気について“初予報”を披露。等圧線を示し、北海道、東北から関東までこの日の気温などの気象情報を伝えた。

 一方、応援隊長として励ましていた相方、入江慎也は「合コンのネタに使います~!」とこちらも得意分野での活用法を公開していた。

見つかった粉飾

私の大学時代の友人が銀行から転職し、財務を担当しているソフトウエア開発の会社があった。こうした縁や会社自体に将来性を感じたので、当社はそのソフトウエア開発会社とアドバイザー契約を結び、事業拡大策を一緒に練ることにした。しかし、途中で断念した。

調査を進めると“粉飾”が出てきたからだ。ある大手電機メーカーからの発注が売り上げに立っていたが、よく聞くとそれは「ローン」だという。発注さ れたかのように見えて、その顧客の大手電機メーカーから現金が払い込まれているが、それは商品の納入代金ではなく、受け取った現金はいずれ返金する約束に なっている、というのだ。

起業、あきらめてもたらす幸せもある

私のところにサラリーマン生活に見切りをつけ、「起業家的な生き方をしてみたい」と言ってこられる方は結構たくさんいらっしゃる。一方、そういう方に実際に起業に向けて話を進めていくと、「自分にはできない」と早々に自覚し、退散する方も多い。

起業、そして事業を成功させるには、膨大なエネルギーが必要だ。だがどんなにエネルギーを使って努力しても、成功するとは限らない。最悪の場合は、 倒産というい悲劇に至ってしまう。日本の場合、倒産すれば、創業者個人だけではなく、親類縁者まで不幸を巻き込んでしまう危険性が高い。新興企業にリスク マネーを提供するエンジェルは、米国と比べるとまだ成長途上にあるため、創業間もない会社は創業者ないし経営者、そしてその親類縁者が資金の提供者になる からだ。

こうした事情を考えれば、起業をあきらめた人に、「根性なし」とはとても言えない。あきらめることも1つの勇気と思っている。以下に紹介する当社が アドバイザーとして関わった、ないし関わろうとしたケースから、「根性なし」になる道を選ぶことだってあるのだと考えていただきたい。

さまよう新卒採用、人事部側の論理

新卒採用が本格的に始まった。2008年春卒業予定者の採用は、「昨年を上回る売り手市場」と報じられ、就職情報誌各社も口を揃えて「バブル期に迫 る、もしくは超える激戦」とコメントしている。就職希望もしくは会社に関心を示す学生たちの数、いわゆる「母集団数(エントリー数)」は各社とも「前年の 7割程度という話もあり、半数にも及ばない」という企業も散見されるという。

今年の新卒採用どうしますか?

名も無き日本企業の人事担当者たちの代弁者である野々村さん。中堅流通のマルコーの人事部長。48歳。熱血漢で勉強熱心。転職したこの会社、マル コーでも周囲の期待に答えようと奮闘する毎日。ただ、要求に真摯に答えようとする余り、身動きがとれなくなってしまうこともしばしば。

野々村さんは来年の新卒採用に関する資料を見ていた――。

流通小売業界はもともと採用に苦戦しがちな業種。ただ、それを割り引いても、今年の採用がかなり厳しい状態にあるのは採用担当者ではなくても分か る。母集団が昨年の同じ時期に比べ半分なのだ。母集団というのは、イベントなど様々な採用プロセスを経て新入社員を確保するための予備軍の数であり、新卒 採用においては、この数が問題視されることが多い。

先週、採用チームのリーダーから追加予算の相談を受けた。採用担当者としては「出遅れないように、新たな手を打ちたい」という。採用関連の予算は稟議の時点で多少の余裕は見込んでいる。

労働時間の長い会社、短い会社、密度の濃い会社、薄い会社

 「民間企業ならどこも馬車馬のように働かされる」と思っている人は多い。だが実際には、その労働時間の絶対的な長さも、その密度も、会社によって全く異 なる。NTTグループのように労組が強い大企業では、短時間労働で趣味にも時間を使えるし、残業時間の制限が厳しい会社では、「時間内に終わらせねば」と いうプレッシャーがあったり、やりたい仕事でも切り上げて帰らねばならない不本意感を感じることもある。

【Digest】
 ◇「休みがないのが当り前」の異常
 ◇成長効果の高い仕事
 ◇「キャリアの上積み感」という見えない報酬
 ◇時間で考える思想からの脱却
 ◇さまざまな残業の形
■「残業は文化だ!」エリア
 ◇サービス早出
■「どうせ持ち帰り」エリア
 ◇持ち帰り仕事が発生
 ◇メールの送受信記録でチェック
 ◇若手社員には不満も
■「知的ブルーカラー」エリア
 ◇15分単位で残業を申請
■「残業って何?」エリア
 ◇選択制や途中からの「みなし」
■「やればやっただけ」エリア
 ◇みなし導入は成果主義とセットで
 ◇メリハリの付け方
 ◇短時間勤務をしたい人は
■法的な位置づけ
 ◇ホワイトカラー・エグゼンプションの問題
 ◇36協定の怪


【この軸で選ぶ意味】
 一方で、「みなし」を導入し時間で管理していない会社では、気楽さはあっても、延々とメリハリなく長時間を働く傾向が強く、成果主義の人事処遇でない場合には、納得性が低い。
◇「休みがないのが当り前」の異常
  私は、社会人になって10年間、長時間働く仕事としては、トップを争う職種ばかりを経験した。新聞記者、外資系コンサルタント、起業家である。タイムカー ドをガチャっとやったことはなく、時間単位で残業代をもらったことも一度もない(これは違法で、使用者は時間外労働に対し、割り増し賃金を払う義務があ る)。

 飛行機の炎上事故が起きたときは、1ヶ月で2~3日しか休みがなかった。これは新聞記者の場合、ごく普通のことで、それがカルチャーとして定着し、「休む」とか「帰る」とか言い出すことはできないカルチャー。逆に先輩から「近くで見れて役得だな!」と言われる始末だ。

  事件・事故がなくとも、月3回の泊まり勤務の日は3時間の仮眠だけで朝から深夜まで働かされるので、常に寝不足で精神的に不安定となり、思考も衰弱する。 採用前に熱心に健康診断をやったり、男女ともに、いかにも丈夫そうな人が採用されていたのは、このためか、と思ったものだ。すぐに熱が出たり倒れたりする タイプの人がうらやましいくらいだった。

 それでも、体内に疲労が蓄積されて過労死につながるなどで、新聞記者の寿命は平均より短いという話は社内でよく聞いた。労組の支部長の団交での常套句は「我々は命を削って仕事をしてるんだから、給料が高くて当然だ!」だった。
  この発想は、この業界の労使の考えを代表している。つまり、労使ともに、「休みを増やす」という方向性はなく、「休みがないのが当たり前なんだから給料を 上げろ」という発想で、ではいくら上げましょうか、で調整が図られるのだった。私は、時代錯誤も甚だしいと思っていた。

 自分が好きな仕事、キャリアになる仕事だけをできているなら我慢もできるが、仕事を選べない若手記者には全くあてはまらない。私は事件記者のキャリアに興味はなかったが、そもそも個人の希望など聞く気がなく、それが不満だった。

◇成長効果の高い仕事
  結局、やりたい仕事ができないことが分かり、「キャリアの上積み」職業人として成長し、市場価値が高まっている感覚を優先して、厳しい世界ながら短期で成 長しやすい外資系コンサル会社へ、年収を下げて転職した。コンサルは年俸制(みなし時間制)で、どんなに働こうが時間とは関係なく、年1回、スキルだけを 評価して年俸を改定する、という考え方だった。オフィスはフリーアドレス制で、出社する必要さえない。労働時間は、完全に自己管理だ。

  コンサルは常に顧客に対して付加価値を生み出すのが仕事なので、土日も頭が休まらない。寝ていても勝手に頭が考えてしまう。仕事のサイクルが3ヶ月程度の 短期が多く、確実にその期間で結果を出さないといけない。自己裁量とクリエイティビティの余地が大きく、仕事に終わりがない。こういう仕事は、時間で管理 するのは不可能だな、と実感したものだ。

SEOってなあに?

google、yahoo等の検索エンジンの順位を上位にするための技術なんですって。 なんだか難しそうですね(・ω・;)

瀬尾さんのブログ

文房具でビックリ!

カワイイ文房具って見ていてワクワクしますよね。 カワイイものに囲まれてお仕事がしたいです。

今週のビックリ★ドッキリ★文房具