2007年5月23日水曜日

ホームレス仲間

 人間関係に疲れ、社会との関係を絶ちたいからホームレスとなった人はもちろんいるが、多くの人はホームレス同士で助け合い、基本的に物々交換などで融通しあっている。

  物々交換だけでなく、「サービス」と「モノ」の交換も行われている。元理容師の男性は、ホームレス仲間の髪を切ることで、食べ物から、酒、たばこまで、生 きていくのに困らない物資を得ている。また、元すし職人だったホームレスは、高級すし店の裏で拾ったネタの「くず」を拾い、握り直してたばこなどと交換す る。

 食べきれないほどの廃棄食品が手に入った場合は、必ず仲間に分ける。持っていても腐るだけだし、貸しをつくっておけば次は自分がもらえるからだ。

 いつどこで仕事があるか、炊き出しはどこに行けばいいかといった情報もホームレス仲間と親しくしていれば得ることができる。

 しかし、同じ地域にいるホームレスとの付き合いがうまく行かなければ、その地でホームレスを続けていくことは難しい。うまく溶け込めたとしても、自分の本名を明かすことはほとんどといっていいほどなく、仮名で通す人が多い。仲間にもあまり自分の過去を語りたがらない。

 以上、衣食住を基本に、現在のホームレスがどのような生活を送っているか、私の実感をもとに書いてみた。おそらく、これまでみなさんが持っていたホームレスのイメージとはかなり違うものではなかっただろうかと思う。

 こうした話は、私が何度も彼らの元へ足を運んで、取材という気持ちではなく、世話好きから出た好奇心で世間話をする中から、ポロッと出てきた話ばかりである。彼らは、本当は話をしたがっているし、誰かに話を聞いてもらいたいと思っている。

仕事と収入

 昔のホームレスと違って、今のホームレスの多くは、何かしら稼ぐ方法を持っている。月に10数万円以上稼ぐ人も少なくない。

 日雇い労働などで平日は毎日仕事に行っている人、週に何度か仕事に行っている人、金属や古紙などを回収して換金している人もいる。回収業ではアルミ缶回収がもっともよく行われており、それぞれが個人で縄張りを持っている。

 アルミ缶は3~4年前まで1キログラムあたり80円ほどで引き取られていたが、現在は120円と1.5倍になった。同じアルミ缶でもモノによって値段が 違うようで、例えば、ビールのアルミ缶は1キログラムあたり120円だが、窓枠に使われるサッシやフライパンに使われるアルミは値段が1~2割増しになる という。

 また、電化製品のコードなどに使われている導線も引き取り価格が比較的高いので、ホームレスの間では人気がある。

  廃品を回収し、修理して売る方法もある。粗大ゴミとして出される電化製品を回収し、修理して学生などに売る人がいる。また、高級マンションのゴミ捨て場で 使えそうな物を回収、フリーマーケットの出店者に売る。とにかく、捨てられているものでも売れるものは何でも売って自分の糧にするのである。

 そのほか、春は花見の席取り、夏は花火の席取り、通年では野球やサッカーの試合や芸能イベントのチケット取りで報酬を得ている。

 また、もともとあった住所でつくった銀行口座に年金を受給して、悠々自適に暮らしている人もいる。

キーボードを猫から守るツール

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キーボードが散歩ルートの猫を空中10cmで受け止める
猫除け『Kitty Keyboard Cover』です。

透明アクリル製。昼寝もホレ、ご覧のように。

もう一個の猫除けは、ソフトウェア『PawSense』。
な、なんと、猫がタイプすると、そのスピード、動き、力の複雑なアルゴリズムから「猫だ!」と瞬時に見分けタイプ不能にロックしちゃうんです。そして猫が異変に勘付く間もなく、不吉な音を発し、猫がその辺にいられないようにします。

ワーキングプア・アメリカからの警告

「働いても働いても、豊かになれない」と大きな問題となっているワーキングプア。アメリカでは、日本に先駆けて深刻化し、注目を
集めている。「勤勉に働けば報われる」という米経済の理念が、ついに崩れ始めたからだ。貧困が貧困を生む連鎖と、世代を超えて悪
化していく状況に歯止めがかからない。

ダメな面接――しゃべりすぎは話さないのと同じ

 企業の採用活動も面接→内定だしという段階にきている。すでに数社に合格している人もいれば、まったく決まっていない学生もいる。「売り手市場という感 覚は全くない」という声も聞こえてくる。たしかに、金融機関を始めとして大量採用を実施しているが、自分が行きたい業界・企業の求人が増えているわけでは ない。また、各社が求める人物像は言い回しが違っているだけで、ほぼ似通っている。結局、内定が多数出る学生と、まったく出ない学生に二極化するのは売り 手市場になっても変わらない傾向である。

 選考プロセスで最も重視されるのは面接である。「ダメな面接」にスポットを当て、落ちる学生の傾向をお伝えする。

 面接で玉砕する学生はパターンが似通っている。その中でも、実は多いパターンが「しゃべりすぎ」である。学生は面接の練習を繰り返し、本番に臨んでいる。特に、自己PRなどには非常に力を入れている。

 一方、「あれもこれも」と詰め込みすぎて長くなってしまうことはよくあることだ。たまに自己PRに5分以上かける学生と遭遇する。志望理由から、勉強か らサークルからアルバイトから趣味まで網羅的に長々と話をする。会社の雰囲気にかかわらず、一芸披露をする学生もたまにいるようだ。就職ジャーナルの面接 特集では、「学生が手品を披露したが、イマイチだった」ということをカタそうな会社の人事が語っていたが、気持ちはよく分かる。しゃべり過ぎの学生に自己 PR内容に関する質問をすると、用意してきた答え以外のことは答えられないこともよくある。

 グループディスカッションも同様だ。話が長い学生はたいてい、ここで落とされてしまいがち。「しっかりと自己PRしたのに、落ちたのは何故だ?」という 学生の声をよく聞くが、言うまでもなく、しっかりした自己PR=長い自己PRではない。要するに相手に伝わるかどうかが大事である。簡潔に、分かりやすく 伝えてもらいたいものだ。

 現場の社員が面接官に動員されていることは前回もお伝えしたが、現役社員は簡潔な話を好むので長い話は逆効果だ。実際に、面接を通過する学生は、別に長 い話をしなくても醸し出す雰囲気で人となりが伝わる学生が多い。また、別に面接では「上手に話せるかどうか」をみているわけではない。話すだけでなく、人 の話を聞けること、場の空気を読めることも大切である。

 しゃべりすぎは話さないのと一緒である。この部分はぜひ、見直してもらいたいところだ。

就職希望者にわいせつ行為  24歳の三菱UFJ行員逮捕

 就職活動中の女子大生に採用内定をちらつかせ、わいせつな行為をしたとして、大阪府警曽根崎署は19日、強制わいせつ容疑で三菱東京UFJ銀行難波支社の行員白石真也容疑者(24)=大阪府貝塚市二色=を逮捕した。

 今春、白石容疑者と酷似した男による同様の手口の被害が数件確認されており、同署は余罪があるとみて追及している。

 調べでは、白石容疑者は4月8日午後、同窓生の新人採用担当者を装い、国立大4年の女子大生(21)=岡山市=に「あなたの評価は高い。応援したい」などと言って大阪市北区のカラオケ店に呼び出し、店内で抱きついたり、キスした疑い。

 女性は抵抗し、途中で店内から逃げ出して同署に被害届を提出した。白石容疑者は容疑を認めているという。

旭刑務所就職説明会に220人参加

 二〇〇八年十月に浜田市旭町に開所される、民間のノウハウを生 かしたPFI方式の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」で見込まれる業務の合同就職説明会が十九日、同市内二カ所であった。警備員や事務職など、約 二百五十人分の雇用に、予想を上回る計二百二十人が参加し、注目度の高さを物語った。

 同市や浜田商工会議所などでつくる市雇用構造改善協議会が、市中心部(同市野原町・いわみーる)と地元の旭町(旭センター)で開いた。

 参加者は、刑務所の概要説明を受けた後、建設・運営を担う企業グループが、警備▽事務▽医療関係▽清掃▽刑務作業指導-の五職種ごとに設けたブースに分かれ、業務内容や採用方法を聴いた。

 同協議会が百人と見込んだ、いわみーる会場には百四十人が参加。大手警備会社のブースでは、採用の年齢制限や社員寮の有無を尋ねる質問に、担当者が「幅広い年齢層を募集したい。自宅通勤が望ましいが、社員寮も計画中」と答えた。

 三月まで、島根県外で派遣社員として働いた同市内の男性(41)は「県内に定住したいが、仕事がなかなかない。社会貢献できる刑務所の仕事は興味がある」と関心を寄せた。江津市内の男性(29)も「刑務所は安定している。警備員の仕事を詳しく聞いてみたい」と語った。

 企業グループを構成する大林組の歌代正・上席グループ長は「地元から多く雇用するよう、意思統一している」と地元への配慮を強調。「多くの方が刑務所の仕事に興味を示しており、地域と共生する刑務所として、良いスタートを切れそう」と手応えを感じた。

就職希望者の女子大生にわいせつ行為…24歳の三菱UFJ行員逮捕

 就職活動中の国立大4年の女子大生(21)に採用内定をちらつかせ、わいせつな行為をしたとして、大阪府警曽根崎署は19日、強制わいせつ容疑で三菱東京UFJ銀行難波支社の行員白石真也容疑者(24)を逮捕した。

 今春、白石容疑者と酷似した男による同様の手口の被害が数件確認されており、同署は余罪があるとみて追及している。

 女子大生は同銀行への就職が第一希望だったといい、二次面接の結果について採用担当者からの通知待ちだった。同署は、採用担当ではない白石容疑者が連絡先や個人情報を知った経緯も調べている。

 調べでは、白石容疑者は4月8日午後、同窓生の新人採用担当者を装い、女子大生の携帯電話に「あなたの評価は高い。応援したい」などと連絡。大阪市北区のカラオケ店に呼び出し、店内で「自分の言うことを聞けば内定がもらえる」と持ちかけ抱きついたり、キスした疑い。

 女子大生は抵抗し、約20分後に店内から逃げ出して同署に被害届を提出。同署は、入退店時の防犯カメラの映像などから白石容疑者を突き止めた。容疑を認めているという。

 三菱東京UFJ銀行は「行員が逮捕され、誠に申し訳ありません。捜査には全面的に協力します」とコメントしている。

就職希望者にわいせつ行為 24歳の三菱UFJ行員逮捕

 就職活動中の国立大四年の女子大生(21)=岡山市=に採用内定をちらつかせ、わいせつな行為をしたとして、大阪府警曽根崎署は十九日、強制わいせつ容疑で三菱東京UFJ銀行難波支社の行員白石真也容疑者(24)=大阪府貝塚市二色二丁目=を逮捕した。

 今春、白石容疑者と酷似した男による同様の手口の被害が数件確認されており、同署は余罪があるとみて追及している。

 女子大生は同銀行への就職が第一希望だったといい、二次面接の結果について採用担当者からの通知待ちだった。同署は、採用担当ではない白石容疑者が連絡先や個人情報を知った経緯も調べている。

 調べでは、白石容疑者は四月八日午後、同窓生の新人採用担当者を装い、女子大生の携帯電話に「あなたの評価は高い。応援したい」などと連絡。大阪市北区のカラオケ店に呼び出し、店内で「自分の言うことを聞けば内定がもらえる」と持ちかけ抱きついたり、キスした疑い。

 女子大生は抵抗し、約二十分後に店内から逃げ出して同署に被害届を提出。同署は、入退店時の防犯カメラの映像などから白石容疑者を突き止めた。容疑を認めているという。

客室乗務員“989対1”の競争

21日発表された済州(チェジュ)航空客室乗務員女性新入社員の競争率だ。5人の募集に4947人が殺到した。キャリア採用は4人募集に78人が志願し19.5対1の競争率を見せた。

済州航空だけではなく、1年に3、4回ある大韓航空とアシアナ航空の新入乗務員採用でも普通50~100対1の競争率を見せている。 済州航空に求職者たちが大挙集まったのは、乗務員という職に人気があるというのもあるが、就職難がそれほど深刻だという現実を反映している。昨年、国家人 権委員会が乗務員採用年制限を改めよと勧告したことによって、今年から航空会社が年齢制限をなくしたことも競争率を上げた要因だ。

乗務員養成専門学校であるANCのキム・ジョンウク企画広報チーム長は「就職が難しい状況で、1年目の年俸が2800万ウォンであり、見た目もスマートに見えるという点から乗務員志願者たちが多い」と話した。

大学卒業者たちの就職難は乗務員だけではない。今年、大学を卒業したあるネチズンは「ソウル所在の4年制大学を出たが、率直にこれほ ど就職できずに途方に暮れなければならないとは夢にも思わなかった」とし「息苦しくてストレスばかり受け、1年もたたない間に体重が12キロも落ちた」と 就職ポータルインクルート掲示板に書き込んだ。修士卒30歳というある女性求職者は「ここ4カ月間、数え切れないほど履歴書を送ったが、面接は3カ所の み」とし「年齢的にもあせりがあるが、大学院卒業を隠して願書を出してみようかと思っている」と明らかにした。慶北浦項(キョンブク・ポハン)の24歳大 卒女性求職者は「あちらこちらへ履歴書を振り撤いているのに連絡が来なくて困惑している」とし「生産職にしようか考えている」と吐露した。

インクルートが昨年12月465社の上場企業を対象に調査した結果、2006年の新入社員入社倍率は平均56.2対1だった。 2005年(48.6対1)より入社競争が激しくなっている。インクルートのイ・グァンソク代表は「2殆白」(イテベク=20代のほとんどが無職)という 造語ができるほど、青年失業が深刻になり、多くの青年が大学卒業後、働き口が見つからない」とし「大学卒業者たちは毎年増加するのに『雇用のない成長』で 働き口は減って、需要と供給の不均衡から脱することができない」と診断した。 

就職希望者にわいせつ行為、24歳の三菱UFJ行員逮捕

 就職活動中の女子大生に採用内定をちらつかせ、わいせつな行為をしたとして、大阪府警曽根崎署は19日、強制わいせつ容疑で三菱東京UFJ銀行難波支社の行員、白石真也容疑者(24)=大阪府貝塚市二色=を逮捕した。

 調べでは、白石容疑者は4月8日午後、同窓生の新人採用担当者を装い、国立大4年の女子大生(21)=岡山市=に「あなたの評価は高い。応援したい」などと言って大阪市北区のカラオケ店に呼び出し、店内で抱きついたり、キスした疑い。

ハローワーク「マザーズサロン」開設

 子育てしながら働きたい女性のための就職相談窓口「マザーズサロン」が22日富山市内にオープンしました。

 この「マザーズサロン」は富山市湊入船町のサンフォルテにあるハローワークプラザ富山の中にオープンしました。

 子育てしながら働きたい女性の就職を支援する相談窓口で、厚生労働省が今年度中に全国全ての都道府県に設置する予定です。

 オープン初日の22日は、さっそく再就職を希望する母親が相談に訪れていました。

 マザーズサロンは予約制で女性の専門職員3人が就職に向けた研修プランや企業の育児支援の情報などを提供します。

 また子どもが遊べるコーナーもあり、子連れでも安心して相談できるようになっています。

 県内では育児などが一段落し、再就職を希望した人は昨年度およそ7700人いたということで、マザーズサロンでは毎月およそ300人の利用を見込んでいます。

県警”就職”に学生興味 初の採用説明会に190人

団塊世代の大量退職時代を迎え、優秀な人材を確保しようと県警は19日、初めての採用説明会を福井市荒木新保町の県警察学校で開いた。各部が業務を紹介するブースを設け、学生らに理解を深めてもらった。

 県警によると、現在約1600人いる警察官の35%が今後10年間で退職するため後継者育成が急務となっている。景気回復で一般企業が採用人数を増やす傾向にあり、大量退職による組織弱体化も懸念されるため、初の”就職説明会”を企画した。

 この日は、来春卒業予定の大学生や高校生ら予想を上回る約190人が参加。稲正和首席参事官はあいさつで「警察は県民の生命、財産を守るという重大な任務が託されている」と訴えた。

  参加者は、警察学校での授業風景やパトカー、白バイ、機動隊による突撃訓練などを見学。交通、生活安全、刑事、警務、警備の各部が設けたブースに立ち寄 り、ベテラン警察官から説明を受け熱心にメモを取っていた。若手警察官とのフリートークもあり、警察業務を身近に感じた様子だった。

 関西大4年の男子学生(21)は「実際に話を聞いて仕事へのイメージがわいた。県民の安全を守るため、ますます警察官になりたくなった」とやる気十分。県立大2
年の女子学生(19)も「女性の白バイ隊員に興味を持った」と話していた。

看護師離島実習 地元就職へ力/県内勤務が初の50%

 今春、県立看護大学を卒業し就職した学生の50%に当たる三十七人が県内で看護師として就職し、昨年に比べて11・6%(九人)増えたことが分かった。 同大学の県内での看護師就職率は例年三―四割台で推移しており、過半数を超えたのは初めて。増加要因として大学は、四年前に始まった離島病院実習で「離島 勤務希望者が増えた」と指摘。慢性的な看護師不足がいわれる中、今後は在学中に全学生が本格的な離島実習を経験するカリキュラムの導入を検討したい―と意 欲を見せている。(黒島美奈子)

県外出身も

 今春の卒業生で、離島実習一期生の柴立綾子さん(23)=鹿児島県出身=は、県立宮古病院に就職した。離島勤務を選んだ理由について「実習で住民や病院スタッフから離島医療の課題を聞き、強く印象に残った。自分の資格が離島で生かせたらと思った」と語る。

 同大学は二〇〇二年度から卒業生を輩出。うち県内で看護師として就職した学生は同年度36・9%に当たる二十四人だった。その後〇三年度三十六人(同48%)、〇四年度三十二人(同41・6%)、〇五年度二十八人(同38・4%)で推移した。

 同大学の前進路対策委員長、大湾明美准教授は「かつて入学者の約二―三割を占める県外出身は、ほとんど県外就職を選んだ」と振り返る。

 しかし離島実習の開始後から学生の意識が変化。結果、今春は卒論を担当した学生三人全員が離島で就職するなど、県内就職者が大幅に増えた。大湾准教授は「前向きな就職は、看護職の定着にもつながるのではないか」と喜ぶ。

全員対象に

 同大学は、看護師不足など県が抱える課題について学外との共同研究などを進めようと今年四月から新たに地域交流室を設置。県内で就職した卒業生をはじめとする保健・看護実践現場の支援に本格的に乗り出す。

 野口美和子学長は「現在、全学生が本格的な離島実習を経験できるようなカリキュラムを検討している。そのために宿泊費用など学生の実習活動を支援する予算的な裏づけが必要」と理解を求めた。

 全国で県立沖縄看護大学と同規模の大学は八校。今春、地元で看護師として就職した学生は多い順に愛知五十九人(72・8%)、石川四十八人(66・ 7%)、長野四十四人(51・2%)、新潟三十五人(42・1%)、三重三十五人(37・6%)、岐阜二十九人(36・7%)、宮崎二十八人(31・ 1%)、大分二十四人(33・8%)だった。

関西の職探しに助っ人

 県外で仕事を探している人に、関西方面での就職を支援するトップエンタープライズ(大阪府)は、就職活動期間中の住居を低価格で提供し、模擬面接や履歴書の添削など就職活動全般を支援する「新生活サポート事業」を始めた。

 就職活動中、同社が堺市内の専用寮を1泊1000円(光熱費含む)で提供。生活費の負担を抑えるとともに、面接指導などを通し営業、販売、医療、 IT、サービス業など製造業以外への就職を支援する。サポート利用料は無料。同社は、就職先から人材紹介料のほか、マンスリーマンション事業者などの賃貸 者紹介料を得るシステム。

 国本彰紀専務は「沖縄では優秀な労働者が季節工として県外に流れ、技術のノウハウが蓄積されていない」と指摘。「県外の就職活動でネックになって いた住居の確保や求人情報の不足を解消することで、正社員としての県外就職を応援したい。都市で学んだ経験やノウハウを将来沖縄の経済発展に生かしてほし い」と話した。

銀行員が就活女子大生にセクハラ OBのセコい手口

 先日、三菱東京UFJ銀行の24歳行員が就職活動中の女子大生にわいせつ行為をしたとして、逮捕された。同容疑者は採用の補助業務をしていたといい、そ こから知りえた情報で女子大生に会い、カラオケボックスで内定をちらつかせ、抱きついたりキスをしたりした。女子大生は20分後に逃げ出し、警察に通報し た。

 こういったことは人気企業では時々あることだと、かつて大手広告代理店で採用を担当していた人物は語る。「本当は採用の権限などないのに、OB訪問で来た女子学生に“自分は人事と近いからキミを推しておくよ”と偽り、関係を強要するわけです」という。

 その会社の入社4年目社員はこの手口でOB訪問に来た女子大生と性交した。女子大生は本来内定がもらえると思っていたのに、その時期がきても内定は出な い。問い合わせたら内定が出ないことが分かり、これを彼女は親に訴えた。親は会社の人事に連絡をし、この社員の蛮行を伝えた。会社は謝罪し、示談が成立 し、この社員を諭旨退職処分に付した。

 「採用期間中に外で会って“自分は人事に近い”などと言うのはパワーハラスメントと解釈されてもおかしくはない。とにかく社員が外で学生と会うことはあ らぬ誤解を受けることもあるので、そこはあの事件以降、人事部長の発令で“外で会うことは禁止”は周知徹底されました。OB訪問がきっかけで恋愛に発展し たケースは知っていますが、彼らはあくまでも就職活動が終わった後に外で会い、交際を深めていったのです」と前出人物は語る。

 人気企業に入っているというだけで、自分のことを“すごい人”と思ってしまうが故の暴走だ。

地方の若者も「人間らしく働きたい!」

「全国青年大集会2007」は、東京だけでなく各地方から若者が集まった。地方からの若者の声を取材した。埼玉県北部から25~6人連れで来た若者たち は、「決めろ生活保障のハットトリック」などの文字が書かれたサッカーの絵を掲げていた。職種は様々で、病院、保育、学校、会社員、派遣社員などだ。 「(労働環境が悪くて若者が)1年以内に辞めるケースが多い。病院や介護士も同様」と語る。要求は最低賃金1000円以上、サービス残業無し、十分な人員 確保などだ。

 茨城県から来た若者は26~27人のグループ。こちらも職種は様々だ。「派遣会社でも、(若者が)派遣会社を渡り歩かされ ている形で転々としている」と、長期契約にならないように、同じ職場で働いているにもかかわらず、短期間で派遣会社の籍だけ移動させられている偽装請負の 実態を明かす。また「期限が来て(契約期間終了)、というのもあるが、いきなり(派遣会社側が)因縁をつけて辞めさせられる事例もある」と、まるで「労働 基準法番外地」のようなケースを語る。

 埼玉県から来た子供連れの若夫婦もパレードに参加した。25歳の夫は勤労学生で派遣社員をしてお り月収は15万円ほど。「生活はかなり厳しい」とこぼす。「残業なしだと給料が安いので、やりたくないけど仕方がない」と週5-6日の勤務をこなす。25 歳の妻は現在求職中だが「(子供を)保育園に入れようとしても『仕事が決まっていないとダメ』、仕事場は『保育園が決まっていないとダメ』という」と、仕 事をしたくてもできない苦境を語る。夫は「子育ての支援が欲しい」と妻の心境を押し図るように代弁する。

 現在、厳しい労働条件で働いて いる「ワーキングプア」同然のフリーターや派遣社員、正社員は数多いが、声を上げたくても上げられないのが実情だ。集会に参加して、生きにくい社会に異議 申し立てしたくても「バイトを休むと収入が減るので行けない」という若者も少なくない。特に「就職氷河期世代」の若者の雇用情勢・労働環境は深刻だ。好景 気と言われて雇用は上向きと言われているが、正規雇用は減り非正規雇用が増えているので、正社員を目指した就職活動の厳しさは「就職氷河期」の頃と大差な い。若者の雇用・労働環境の改善が早急に求められる。

県内高校生就職率、全国4位

 この春、県内の高校を卒業した生徒の就職率は3月末時点で98.1%で、全国の都道府県で4番目の高さとなりました。

 県などによりますとこの春、県内の高校を卒業し就職を希望した生徒は2039人で、このうち3月末時点での就職者は2001人でした。

 就職率は98.1%で前の年の同じ時期と比べて1.0ポイント上回り、全国順位も去年の5位から順位を1つ上げ、福島県、山口県、福井県に次ぐ4位でした。

 全国の平均就職率は93.9%で、全国1位の福島県の就職率は98.9%でした。

 県教育委員会では就職率の高さについて「景気が回復したことや団塊世代の大量退職に備えて県内企業が製造業を中心に採用枠を拡大しているため」と見ています。

本末転倒の破壊行為だ

 本末転倒の破壊行為といわざるを得ない。米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への代替施設建設で、那覇防衛施設局による海域の環境現況調査(事前調査)で生きたサンゴが損傷された。

 ジュゴンネットワーク沖縄とジュゴン保護基金委員会が撮影し公表した写真は、施設局が海底に設置した調査機器の鉄柱がサンゴに突き刺さり、割れているのがはっきり確認できる。

 施設局の現況調査の目的は、これから始まるサンゴの産卵状況を調べることにあったはずだ。

 新聞に掲載された痛々しいサンゴを見ると、サンゴを破壊しておきながら産卵状況を調べるという施設局の説明に異議を唱えたくなる。慎重さと配慮に欠けた調査と、自ら証明したものと思うからだ。

 普天間飛行場の移設をめぐる最近の防衛省は、県民を上から押さえつける強硬姿勢ばかりが目立つ。

 調査支援目的のために法的根拠もあいまいなまま海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」を派遣し、潜水要員を投入した。これでは県民を掃海母艦で脅していると見られても仕方がない。

 掃海母艦にしろ、潜水要員にせよ、防衛省も県民の怒りの度合いを予測した上での決定であれば、この程度は、まだ沖縄の許容範囲ととらえているのかもしれない。

 裏を返せば、県民がそのように見られているということである。県民に対する自信とおごり。それが怒りの目で見られていることを忘れては、しっぺ返しを食うことになるのではないか。

 サンゴ損傷で抗議を受けた那覇防衛施設局の佐藤勉局長は「事実関係を調べたい」と答えている。当然だろう。

 施設局は同海域百十二カ所に調査機器を設置している。サンゴ損傷の経緯を調査し公表するとともに、残りの点検も、反対派が抗議行動を繰り返す中で実力で移設作業を進める事業者としての最低限の務めである。全カ所の結果を明らかにするまでは、海域の調査は中止するべきだ。

この好機を生かすべき

 県内景気は拡大し、企業業績も上向きつつあることが明確になった企業動向といっていいのではないか。

 本紙が実施した県内主要企業六十社に対する二〇〇八年の採用計画調査によると、回答した五十一社(回答率85%)のうち明確に採用計画を策定した企業が二十四社に上った。

 そのうち「今春より増やす」「増やす方向」と答えた企業は十二社。昨年同時期の調査に比べ七社減だが、「今春並み」と回答した企業は六社増え、十九社になっている。

 今年四月の採用人数を昨年より増やした企業が九社あることからも分かるように、雇用環境は明らかに改善し企業の側に積極的に人材を採用しようとの意図が認められる。

 採用増は事業規模拡大に向けた人材確保が大きな理由だ。だが、業績の回復に伴い雇用環境が変化してきていることもまた確かだろう。

 この動きが高失業率の改善に直結するわけではもちろんない。がしかし、それでも企業側に積極的な採用意図があるということである。

 学生やフリーターはこの動きをしっかりと把握すべきであり、就職活動を積極的に展開する必要があろう。

 ただ、就職説明会などを企画するジーオフィス砂川政二社長は「大学三年の秋から就職活動を行う学生」と「まったく動かない学生」の間で「意識の二極化」が見られると指摘している。

 情報収集などを積極的に行う人とそうでない人との差は、採用に当たって企業が重視する「やる気」(二十七社)と「行動力」(二十四社)の差として表れるのは言うまでもない。

 であれば、「自分の将来像を描き、目的意識を持って就職活動」(情報通信産業)を行うのは当然であり、そのための努力を惜しんではなるまい。

 雇用枠の拡大は景気の回復と無関係ではない。一方で、今年から〇九年にかけて「団塊世代」が定年を迎えることからくる極めて現実的な問題があるということである。

 それが企業側に「人材不足感」を感じさせているのは間違いなく、換言すれば「売り手市場」になりつつあるとみていい。

 約一カ月採用試験を早める琉球銀行採用担当者が言う「早い方が優秀な人材を確保できる」との認識は各企業に共通したものである。その意味で、企業間の競争が激化してくる可能性もあるはずだ。

 就職を希望する高校生、大学生、そしてフリーターはこの機会を生かすべきであり、情報を集めて積極的にチャレンジしてもらいたい。

「もう我慢の限界だ」 フリーター労組がデモ、福岡で

 福岡市の天神・大名地区の路上で19日、フリーターなど低収入で不安定な暮らしを強いられている若者たちがデモ行進をした。デモ隊は台車にステレオを載 せ、大音響でダンス音楽を鳴らしながら「もう我慢の限界だ」「まともな仕事をよこせ」「フリーターを使い捨てるな」などとマイクで絶叫、自分たちの「生き づらさ」を訴えた。買い物客らで混雑する夕方の繁華街は一時、騒然とした雰囲気に包まれた。

 フリーターなどでつくる労組「フリーターユニオン福岡」(小野俊彦執行委員長)の主催。「五月病祭」と名付けられ、主催者発表で約90人が参加した。 「生きさせろ!難民化する若者たち」などの著書がある作家、雨宮処凛(かりん)さんが「景気回復は(低賃金で働く)フリーターのおかげだ」とシュプレヒ コールを上げると、沿道の若者たちから拍手と歓声が沸いた。

 デモの前には、同市中央区の教会で、雨宮さんが「生きづらさの変化」と題して講演。「いまの政治は『役立たずは早く死ね』と、生存権の切り崩しを進めている」などと主張した

担当装い就職希望者の体触る 三菱東京UFJ行員

 三菱東京UFJ銀行の行員が就職活動中の女子大生にわいせつな行為をした事件で、大阪府警曽根崎署に逮捕された同行難波支社の白石真也容疑者(24)が採用の補助業務を行っていたことが21日、分かった。

 同署は同日、強制わいせつ容疑で白石容疑者を送検し、大阪市中央区の同支社など3カ所を家宅捜索。白石容疑者が学生のエントリーシートなどから連絡先を知った可能性があるとみて、採用関係資料を押収し、詳しい経緯を調べる。

 同行によると、入行3年目までの若手行員は就職希望者の受付や書類整理をしており、2年目の白石容疑者もこうした補助業務をしていた。個別に社外で会うことは禁止されていた。

障害者の生活・就職を支援する施設、400カ所に増設へ

 厚生労働省は21日、障害者の就職と日常生活を合わせて支援する「障害者就業・生活支援センター」を11年度までの5年間で、現在の約3倍の全国400 カ所に増やす方針を固めた。ハローワークや福祉事務所よりもきめ細かい支援ができる同センターの大幅な増設で、障害者の就職率アップを目指す。

 同センターは、02年施行の改正障害者雇用促進法で創設された。就業支援を担うハローワークは障害者の働く能力の判断に限界がある一方、日常生活を支援している福祉事務所は就職支援のノウハウが乏しいため、同センターが両方を橋渡しすることになった。

 同センターは現在、社会福祉法人などに業務を委託する形で、全国に135カ所設置。各センターに生活支援担当1人と就業支援担当2人を配置。約2万2000人の障害者が登録し、健康管理や住居の確保などの生活面で支援を受けている。

 就業面ではハローワークでの求職活動に担当者が付き添うなどしており、05年度は約4300人の新規求職者の6割にあたる約2500人が一般企業に就職できた。

 厚労省は、こうした成果を踏まえ、全国400カ所ある「福祉圏域」ごとに同センターを設置する方針だ。政府は障害者雇用の促進を「成長力底上げ戦略」のひとつに位置づけ、今年度中にまとめる障害者就労支援の5カ年計画に盛り込む考えだ。

人手不足感が緩和 地元就職傾向強く 4月雇用指数

 兵庫県、関西、京都の三経営者協会がまとめた四月の雇用判断指数(正社員雇用が「不足」と答えた企業の割合から「過剰」と答えた企業の割合を引いた値)は一八・三と、前回の一月調査から二・二ポイント下落した。新人入社で人手不足感が和らいだためとみられる。

 産業別は、製造業が一七・四、非製造業も一九・八と前回調査からそれぞれ一・九ポイント、二・六ポイント下落。規模別は従業員千人以上(一七・七)が小幅上昇したが、三百人以上千人未満(一二・五)、三百人未満(二二・二)はいずれも下落した。

  府県別では、大阪(二二・九)が〇・四ポイントアップしたが、兵庫(一四・一)、京都(一二・〇)はそれぞれ二・四ポイント、七・四ポイント下落した。関 西経営者協会は「兵庫、京都で指数が下落したのは、学卒者らが地元企業に就職する傾向が強まったからではないか」とみている。

 調査は三協会加盟の計七百社に実施。35・9%にあたる二百五十一社が答えた。

雇用対策で一致協力-県地域労使就職支援機構

   連合奈良や県経営者協会など五団体で構成する県地域労使就職支援機構は21日、奈良市鍋屋町の共済会館やまとで平成19年度定時総会を開催し、来賓とし て木村雄一奈良労働局職業安定部長らが出席。前年に引き続き、若年労働者対策や中高年・団塊世代の再就職支援、障害者や女性の就労支援などを盛り込んだ平 成19年度事業案などを承認した。とくに本年度は事業主が従業員を常用雇用する際に一定条件のもとで雇用環境の改善に対し30万円を支給する雇用支援制度 導入奨励金の普及事業を重点的に取り組むとした…

栃木県、若年無業者の就職支援に本腰

 栃木県は若年無業者(ニート)の就職支援に本腰を入れる。このほど宇都宮市内に無料の就職相談窓口を開設したほか、22日には官民がノウハウを持ち寄っ て運営する連絡会議を発足させた。県内のニート人口は約1万3000人で、15―34歳の労働者人口に占める割合が全国で3番目に高い。一方で県内企業に は人手不足感が強く、県は雇用のミスマッチの解消を急ぐ。

 「若者自立支援ネットワーク会議」は22日に宇都宮市内で初会合を開いた。就労支援機関、非営利組織(NPO)などの民間団体、市町村担当課などの行政関係者ら約90人が出席した。

 国のモデル事業の一環で、仕事を持たず職業訓練なども受けていないニートが就職を通じて自立できるよう促す狙いがある。

 具体的には、自閉症など発達障害のある若者を専門性の高い支援団体に誘導して職業訓練を受けさせたり、対応が難しい事例では検討会を開いて互いのノウハウを持ち寄ったりする。

4月末の高卒就職決定率は過去10年で2位

県内の高校を今春卒業した就職希望者の決定率は4月末現在、前年同期と同じ99・7%となり、4月末としては平成10年に100%を達成して以来、昨年と並び過去10年で2番目に高い水準となった。

しかし、県外事業所からの求人が増えたことなどから、県内留保率は2・7ポイント減の73・9%にとどまった。

福島労働局が21日、発表した。

教室不足が深刻化

 県教育局特別支援教育課によると、県内の盲・ろう・養護学校に通う児童生徒は、一九九七年には三千八百三十五人だったが、九年連続で増加し、二〇 〇六年には四千七百六十二人に。このため、約二百二十教室が不足しており、特に県南部の知的障害児を対象とする養護学校では過密状態が続いている。

 同課によると、養護学校高等部を独立させた高等養護学校は、職業教育の充実だけでなく、教室不足解消の狙いもある。

 しかし、入試倍率はさいたま桜が二・五五倍、羽生ふじ一・七二倍と高く、入学できたのは中学校の特殊学級にいた生徒がほとんど。

 県西部の養護学校教諭は「高等養護には就職できる能力がある子が集められている。全国的に『職業教育なら金を出す』という流れがあり、重い障害を持つ子の教育はどうなるのか心配。一般の養護学校にいる教諭は高等養護を冷めた目で見ている」と話す。

 同局は〇九年度、上尾市内に養護学校を新設するなどして一一年度までに教室不足解消を目指している。

就職へ企業実習重視

 軽度の知的障害がある生徒を対象とした新しいスタイルの県立高等養護学校「さいたま桜高等学園」(さいたま市桜区)と「羽生ふじ高等学園」(羽生市下羽 生)が県内で初めて開校し、ほぼ二カ月がたった。就労率100%を目指し、職業に関する専門学科を設置して企業実習に力を入れているのが特徴だ。障害ある 生徒の自立を掲げ、教員側も受け入れ企業の開拓に奔走している。

 さいたま桜高等学園は旧県立衛生短大の校舎を改築して造られた。真新しい校舎には農園芸、フードデザイン、木工、福祉、服飾などを学べる四学科が あり、百十人が通う。ペットボトルのリサイクル機械、パン調理室、農園芸の温室などの本格的設備が整い、従来の「養護学校」のイメージとは程遠い。

  週三十一時間ある授業の半分は専門教科の実習。メンテナンスコースがある環境・サービス科の授業では、ビル清掃会社に長年勤務する加藤光雄さん(65)が 講師となり、モップの使い方を教える。「洗うときは足をモップにかけてね。そうそう、二つに分けて絞って」と手取り足取りの指導が続く。生徒も講師の実技 を見ようと「見えない」「どうやってやるの」と真剣そのもの。

 同校ではビル清掃だけでなくパン製造の職人や介護福祉士ら七人の社会人が非常勤講師となっている。また、教諭二人がビル清掃会社やベーカリーで研修をするなど、実践的な実習を心掛けている。

 生徒全員が就職するには、企業側の理解も大切なポイント。同校では教諭五人を「就労支援部」に配置し、実習や雇用の受け入れ企業を開拓する。一年生は九月以降、二週間~二カ月程度の企業内実習を行う。特に三年生の場合、就職に結びつくまで繰り返し企業で実習させる方針。

  就労支援担当の三原和弘教諭は「厳しい面もあるが、企業に『生徒はこんなことができる』と提案して理解を得たい。生徒も実体験を積むことで就労のイメージ を持ってほしい」と話す。教諭五人で求人チラシや公的施設からの情報提供を基に企業回りをしており、今のところスーパー、製造業、リサイクル施設など約五 十社が実習受け入れを承諾しているという。

 生産技術科一年で、菓子パン作りの授業を受けた狩野桃子さん(15)は「高校に入って友達がたくさんできた。将来はケーキ屋さんになりたい」と夢を膨らませていた。

ストレスの果て

Iさん(36歳)は、金曜の夜8時過ぎに我々のところにやってきた。一週間の仕事のせいもあったろう、疲れ切った表情で面談ブースの席の背もたれに体をもたれ、どんよりとした目で我々を見た。
「こんな有様ですみません。このところ、心労が続いていまして…」
声にも、まったく精気は感じられなかった。

どれだけ厳しい状況なのか、どれだけストレスフルな人間関係を抱えているのかと思ったが、Iさんは現職の情報通信事業A社の話になると、「お陰様で、仕事はうまくいっています」と、かすかに笑顔をみせた。

総務部で働くIさんが現在任されているのは、社会貢献プロジェクト。大学との共同研究により大きな成果を上げており、しばしばメディアにもとりあげられている。プロジェクト内の雰囲気はたいへんよく、Iさんは社外にも人脈を広げられたことを喜んでいた。
「このプロジェクトは、A社がやってきた社外の取り組みのなかでは最も成功したものなんです。新卒採用のパンフレットにも取り上げられて、お世話になった大学の先生はもちろん、スタッフは皆、誇りに思っていますよ」
転職3社目でA社に入ったIさんだが、今まで経験したなかでもA社は最も自分にあった会社であると語った。
「多忙で毎日夜遅くなることをのぞけば、今の仕事には本当に満足しています。事業が順調なので、待遇もいいですしね。会社に対しての不満はありません」

では、なぜ転職なのか。問題は家庭にあった。

穏やかな家庭を築いてきたIさんだったが、一年ほど前にIさんの奥さんが働きはじめ状況が変わった。もともと趣味でやっていた工芸を、仕事としてやってみ ないかという誘いを受け、奥さんは自宅から二時間かけて工房に通うようになったのだ。収入はささやかなものだったが、憧れていた仕事が出来るようになり、 Iさんの奥さんは有頂天になっていた。だが…。

Iさん夫婦には幼い子供が二人いた。Iさんの奥さんは、託児所への送り迎えと家事をやりながら、往復4時間の通勤をしなければならず、徐々に不満がつのっ ていった。Iさんも出来るだけ家事を手伝うようにはしていたが、出張が多く、どうしてもサポートしきれないところがあったのだ。

奥さんは、毎晩Iさんに愚痴をもらすようになった。
『私は自分の力で夢をかなえた。でも、思いっきり仕事がしたいのに、これじゃあどうやっても無理』 『あなたの仕事は人生の夢が叶ったというものじゃないでしょう?どうして夢をかなえた私が制約を受けるの?』
『結局、お金。あなたの方が稼いでいるから、私は文句を言っちゃいけない。我慢しろってことなのね』
『社会奉仕の仕事は、芸術より立派だと内心思っているんでしょう?』

疲れて帰って毎日二時間、Iさんは休むことなく喋り続ける奥さんの相手をしなければならなかった。そのストレスでIさんはボロボロになっていたのだ。
「子供のこともありますし、妻は家事全般、本当によくやってくれているんです。だから、少しでも残業が少なくてすむ会社に転職しようかと…」
明らかにIさんは追い込まれていたわけだが、我々には、ひとつ疑問なことがあった。なぜIさんは、会社と奥さんの工房、両方から通いやすい場所に引っ越さないのだろう?

「Iさんには、何か転居できない理由があるのでしょうか?」
「いえ。住んでいるマンションは、親から譲り受けたものですが、特にこだわりがあるわけではありません」
「引越も大変かもしれませんが、転職も大変ですよ。自分に合った会社があるのなら、辞めてしまう前に転居することを奥様と相談された方がいいのではありませんか?」
「…そうですね。そういう手もありましたか。そりゃそうですよね。引越という選択肢を妻と話し合ってみます」
引越という言葉を聞いたIさんの目は、少し光を取り戻したように見えた。帰路につく彼の背中も、来社した時と較べると、元気になったようにも見える。

端で聞いていると、なんでそんな簡単なことに気づかないのかと笑い話のように思える相談内容だが、毎晩毎晩「あなたの仕事は…」と言われ続け、Iさんは冷 静な判断ができなくなっていたに違いない。三時間の相談のあいだ、Iさんは奥さんから浴びせかけられた言葉を、延々と我々の前で繰り返していたのだ。

時刻は零時近くになっていた。今夜、家に帰ったIさんが暖かい言葉を聞くことが出来るよう、我々は願うばかりだった。

周囲の環境を利用することの大切さ

 このようにいろいろとあったプロジェクトでしたが、後半には「棚卸領域」でチームリーダーを任され、要件定義や、チームメンバーとベンダの管理を担当することができました。

 アサインされた当初は苦労したものの、データベース管理という担当者のいないポジションにスキルの足りない状態ながらも立候補し、学習しながら役目をやり遂げ、周囲に認められることによって、当初決めていた目標をある程度達成することができたといえます。

 こうした経験から私は、その時々の自分の環境と偶然を最大限に生かすことの大切さを学びました。

 しかし、自分にとって一番の財産となったのは、苦楽を共にした仲間との信頼関係と思い出かもしれません。いま思い返してみると、そんな気がします。

契約時のスコープ設定は重要だ

 私たちは1つ1つ解析作業を繰り返しながら、大変な時間と労力をかけて、ひとまず作業をやり遂げました。しかし、そのような作業は当初の見積もり に含まれておらず、プロジェクトの収益に小さくない影響を与えました。また、解析しきれなかったロジックが原因となって不具合が発生し、プロジェクトとし て責任を問われるという事態にもつながってしまいました。

 契約時に作業範囲が明確に取り決められていなかったため、結果的に 「全部請け負います」という形になってしまい、こういった解析作業にも責任を負うことになってしまったのです。あらかじめ必要な工数とリスクを網羅的に見 積もり、契約時に作業範囲を明確に定めておくことは非常に重要だと、このとき強く感じました。

旧システムの解析作業にも携わる

 こうしてデータベースに詳しくなり、仕事ぶりも認められてきたことから、私は主要なロジックを新システムでどう実装するかを検討するプロセスに関与できることになりました。

 新しいシステムの仕様を決めるとき、旧システムのロジックを把握することは不可欠です。ところがこのプロジェクトでは、旧システムに関するドキュメントがまったくといっていいほど存在せず、仕様を知っている人も皆無でした。

  しかたなく、旧システム(オフコン)のライブラリの構造やソースコードを読み解きながら、仕様を探るというアプローチを採らざるを得ませんでした。上級の SEさんがそういった解析作業を行い、私がVisual BasicとOracleという新しい環境でどう実装するか考えるというように、二人三脚で設計を進めていくことになったのです。

 当然、一筋縄ではいかず、夜通し作業を進めることもしばしばでした。皆さんも経験があると思いますが、期日が迫っている中、追い詰められた状況で夜中に仕事をしていると、妙にテンションが上がってきて、おかしくもないものが妙におかしく感じられたりします。

  夜中に静まりかえったオフィスで、COBOLのソースコードを解読しながら、なぜか2人してケタケタと笑っている姿は、はたから見ている人がいれば不気味 だったに違いありません。いまとなってはいい思い出ですが、「あのとき救急車を呼ばれなくてよかったな」とも考えてしまいます。

1つの提案をきっかけに、データベースの構築を担当

 いよいよテスト環境を構築するという段階になって、私はプロジェクトリーダーにこう提案しました。

 「データベースを実 装するスクリプトを自動的に生成するツールがあります。この機会に導入しませんか。便利だし、何らかのツールがないと、膨大な設計情報を管理しきれません よ。私ならそのツールの使い方は分かるので、よろしければ全般的に作業を引き受けましょう」。前のプロジェクトで活用されていたツールを、このプロジェク トでも導入しようという提案でした。

 「本当にあなたが管理できるの?」といぶかしがられましたが、「大丈夫です。どうしても困ったら、Oracleに詳しいエキスパートに相談します」と主張して押し通しました。

 こうして「ツールの担当者」という立場を得た私は、それを足掛かりとして徐々にデータベース自体の設計・管理の領域へと手を広げていきました。

  データベースの構築には、命名規約に始まり、サイジング、パフォーマンスチューニングなどさまざまな知識が必要です。実務と並行してそれらの学習を進め、 知識を習得していきました。机上で学習したことを実機で試行しながら最適解を探っていくプロセスはとても楽しく、やりがいのあるものでした。

  時にはエキスパートの手を借りながら、最終的には大きなトラブルもなく、データベース環境を構築・提供することができました。気付いてみると、DBA (データベースアドミニストレータ)としての知識が自然と身に付いており、プロジェクトの合間に挑戦した「ORACLE MASTER Gold」(現ORACLE MASTER Silver)にもすんなりと合格することができました。

データベースを足掛かりに

 新しいプロジェクトは、クライアントの基幹業務全般をスコープとしていました。カバーする範囲が広いので、データベースも複雑で規模の大きなもの になり、必然的にその設計・実装・運用において相応のスキルを持った要員が必要となるはずです。ところが、そういった人材がアサインされる気配は一向にな く、そもそも社内を見渡しても存在していないのです。

 だからといってそのまま放置していれば、プロジェクトが頓挫するのは火を見るよりも明らかです。「いったいどうするつもりだろう。どうなっても知らないよ」。モチベーションの低かった私は、最初そう思っていました。

 しかし、誰も手掛けていない領域があることは、自分のポジションを作るという意味で絶好のチャンスです。また、プロジェクトとしての弱点を見て見ぬふりをすることに、当事者の1人として心苦しさを感じてもいました。

  「いっそ、自分自身がデータベースの管理者を引き受けようか。現時点では知識はないけれど」。私はこう考えました。スキルもない状態ではいささかむちゃな 発想だったかもしれませんが、過去の経験から、独習方式で切り抜けられるだろうという自信だけはありました。何より、ほかから人材を調達できない以上、現 有戦力の誰かがやらざるを得ないのです。

 データベースは自分にとって、本来やりたい領域ではありませんでしたが、責任ある難し い仕事であり、挑戦する価値は十分にあります。それに、その中で仕事ぶりを認められれば、ほかの重要な仕事を任せてもらえることにつながるかもしれませ ん。やはりやらない手はないと考えました。

転職を考えはしたものの……

 「『協力会社』ではない立場で仕事ができる」ことを条件に、仕事の合間を縫って転職活動を進めた結果、1社から内定をもらいました。しかし、その会社から提示されたサラリーは、残念ながら現状を10%近くも下回るものでした。

 面接のときに給与水準を伝えていたにもかかわらず、このレベルの提示にとどまったということは、私が人材として評価されなかったことを意味します。厳しい結果を突きつけられ、非常にショックでした。

 しかし、あらためて「自分は第三者の目にも明らかな実績をこれまでに挙げているのか」「自分の能力を示す客観的な証左を示せたのか」と考えてみると、答えはNoでした。

 市場の厳しさを思い知った私は、安易に転職に逃げようとした考えを捨て、新しい環境で自分を認めてもらうにはどうしたらいいか、組織の中で自分のポジションを築いていくにはどうすべきか、というアプローチで考えることにしました。

リセットされたキャリア

設計・開発工程をひと通り経験し、クライアントとも良好な関係を築けたことで、私の中には自信が生まれていました。

 そして次のプロジェクトに移ることになったとき、新たな目標として次のことを心に決め、意気揚々と乗り込んでいきました。

  • チームリーダーとして責任のある立場で役割を果たすこと
  • アプリケーションチームの一員として、要件定義~設計に主体的に参画すること

  ところがいざ新しいプロジェクトに着任してみると、上司から与えられた仕事は「(クライアントとの打ち合わせで作成された)手書きのメモをWordで清書 して、議事録を作ってください。あと、書類のファイリングと整理もお願いします」というものでした。その後も簡単な仕事しか任せてもらえず、自分が思い描 いていた仕事内容とのあまりのギャップに、愕然(がくぜん)としました。

 私は自分の仕事内容には自信を持っていましたし、周囲からもそれなりの評価をいただいていました。しかし、新しいプロジェクトの上司には、そのようなことは伝わっていなかったのです。

  私が協力会社(つまり社外の人間)という立場だったこともあり、上司にしてみれば責任ある仕事は任せにくいし、能力も分からないので当たり障りのない仕事 を与えておこうということだったのでしょう。その考えも分からなくはありませんが、着実にキャリアを築いていきたいと思っている自分にとっては切実な問題 です。こんな環境ではやっていられないと思い、またも転職を決意しました。

何回も転職 / 名前の登録ミス…

 支給漏れが起こる可能性が高い人はどんな人だろうか?

 まず、過去に転職を繰り返した人は要注意だ。戦時中、軍需工場で働いていた人や短期間、会社勤めをしていた女性も、厚生年金に加入していた事実を忘れてしまう例などが多い。

 こうした典型的なケース以外で、加入者に非がなくても、支給漏れは十分に起こりうる。

 たとえば、社保庁に名前の読み方が間違って登録されている場合だ。

 国会審議の中で、氏名間違いの実例として、高田(たかた)を「タカダ」、古谷(ふるたに)を「フルヤ」と登録していたり、秀一(しゅういち)が 「ヒデカズ」、成子(せいこ)が「シゲコ」となった例などが確認されている。記録の多くは氏名が漢字ではなくカタカナで入力されているため、「他人の納付 記録」と見なされるおそれがある。

 誤った氏名は、手書きの記録をコンピューター化した際の打ち間違いや、会社の社保庁に提出した書類のミスなどが考えられるが、氏名のミスがどの程度あるのかわかっていない。

 また、納付記録は、一般的に〈1〉氏名〈2〉生年月日〈3〉性別――という「3情報」で、名寄せされているが、約5000万件の宙に浮いた納付記 録のうち、約30万件は生年月日が不明であることも、国会審議で判明した。同姓同名の加入者は少なくないことから、生年月日不明の記録は名寄せが困難にな る。

 このほか、社保庁が納付記録を紛失したケースも55件確認された。これは加入者が領収書などの証拠を持っていたため、紛失が判明したものだ。

 社保庁の調査では、全国1835市区町村のうち284自治体(約15%)は、国民年金加入者の名簿を「廃棄した」と回答した。廃棄された分は、社保庁のコンピューターに記録されている納付記録が正確かどうか、確認ができなくなったことになる。

 政府・与党は、国会で審議中の社会保険庁改革関連法案で、社保庁を廃止し、新たに非公務員型の「日本年金機構」を創設する方針だ。新組織は2010年1月にも誕生するが、組織が変わっても納付記録の問題は解決せず、一層うやむやになる可能性もぬぐえない。

 社保庁改革関連法案 社保庁を廃止・解体し、年金業務を非公務員型の公法人に移すための法案。相次ぐ不祥事を受けて政府が提出した。近く衆院を通過して参院に送られる見通しで、今国会で成立する可能性が高い。

消極姿勢

 「受給者本人に注意を呼びかける」。柳沢厚労相は18日の答弁で、6月に約3000万人の全受給者あてに発送する今年度の年金額通知書に、支給漏れの警告文を掲載する考えを改めて示した。

 だが、社保庁は記録の名寄せ作業について、「一方的に行えば、同姓同名の別人に年金を支給するなどの事態が起きかねない」として消極的だ。

 柳沢厚労相は、民主党が求めた〈1〉基礎年金番号のない記録を再調査し、すでに受給している人に名寄せする〈2〉受給者全員に過去の加入歴の一覧 表を郵送し、再確認してもらう――などの対応を拒否。「(加入歴に疑問を持って)窓口に来た人に、ていねいに対応する」と述べるにとどまった。

氷山の一角

 国会審議では、すでに年金額を訂正させた「22万人」が、支給漏れ全体の“氷山の一角”に過ぎないことも浮き彫りになった。

 年金の記録は1997年から、加入者ごとに基礎年金番号で管理され、転職しても支給漏れが起きない仕組みになった。だが、それまでは転職のたびに別の年金番号が付けられた例などが多い。

 基礎年金番号に名寄せされていない記録は、2006年6月時点で約5095万件もある。この5095万件の大部分には、「氏名、性別、生年月日」が記載されているものの、社保庁は「基礎年金番号とは結び付かない」としている。

 柳沢厚生労働相は18日の衆院厚労委で、この件数から現役世代などを除き、支給開始年齢(厚生年金60歳、国民年金65歳)に達している人(80歳未満)の記録が1867万件もあることを明らかにした。

 記録は基礎年金番号に名寄せされない限り年金額に結びつかない。1人の受給者がいくつもの記録の対象となっている可能性があることなどから、記録 の件数より実際の支給漏れの人数は相当少ないと見られる。支給漏れに気づかず、本来より少ない年金を受給し続けている人が多数にのぼる可能性が強まってい る。

 年金相談を専門とする社会保険労務士からは、「支給漏れとなる年金は1人当たり年数万円~20万円程度のことが多い」という指摘もあるが、社保庁は国会審議で、支給漏れの総額や1人当たり平均額も明らかにしなかった。

年金支給漏れ 救済は「本人任せ」

 「払ったはずの国民年金保険料11年分が、未納だと言われた。社会保険庁は『領収書を持ってこい』の一点張りだ」

 22日の衆院厚生労働委員会。参考人として出席した谷沢忠彦弁護士(民主推薦)は自らの体験を例に、社保庁を強く批判した。

 公的年金は受給開始時点で、本人が申請した加入歴に基づいて金額の裁定が行われる。その際に社会保険事務所の窓口などで、社保庁が保管している記 録と申請を照合することになっている。だが、本人が職歴の一部を忘れているなどの例が目立ち、特に転職を繰り返した人などの場合、本来は合算すべき記録の 一部を社保庁が見落とすことが多い。

 さらに、社保庁が記録を紛失する例もあり、その場合は受給者本人が領収書などの証拠書類を保存していない限り本来の年金額を受け取れない。

 これまで約350人から年金に関する相談を受けたという谷沢弁護士は、「年金の記録が抜け落ちて、泣き寝入りしている人がたくさんいる。30年以上も前に払った保険料の領収書を持って来いというのは、あまりにも酷だ」と訴えた。

 いったん年金の受給が始まった人が、後で気づくなどして社保庁に年金額を訂正させた件数は、過去6年間で約22万人。訂正を受ければ過去5年間の不足分は一時金で支払われるが、それより前の分は時効となる。

無理して頑張る必要は無い

 これから上のポジションを目指し、勝負に出るか。それとも新たな活躍の場を社外に求めるか。どちらが良いかは、ご自身で決めてください。

 あえて言うとすれば、この手の新興企業において頭角をあらわすのは、努力や勉強だけでは難しいと いうことです。どちらかというと資質の問題なんですね。起業して成功する人間もそうですが、彼らはたいてい常人とはかけ離れた精力家そろいです。こればっ かりは真似しようにも無理でしょう。ルールの無い世界に秩序を打ち立てるわけですから、それくらいでないと成功できないわけです。

 お話 を聞いた限りだと、貴殿はおそらくそういったタイプではないと思われます。であれば、この機会に転職される方が良いでしょう。年齢的にもまさに企業が欲し がるターゲットですし、営業のキャリアはもっとも幅広くピーアールできるものです。さらには、この数年間は、好況と人手不足の重なった空前の売り手市場で もあります。思わぬ有名企業への転職も可能でしょう。

 最後に一つ。ごく普通に働いて、ごく普通の生活を送りたいというのは、実はもっとも自然なモチベーションなんですね。よく「男なら一国一城の主になれ」的な自己実現論をぶる名経営者がいますが、実際のところ、そんなのはごく一部の人間にのみ可能な話です。

 かつて、年功序列制度の中で“仕事至上主義”的な価値観が生まれ、日本人労働者の精神的支柱となってきた経緯があります。年功序列が崩壊する中、度を過ぎた起業、独立志向というのは、私は形を変えた昭和的価値観だと考えています。

 どう働くかは自分で決める、これがもっとも自分に合ったキャリアを築く第一歩でしょう。

ベンチャーに向いている人、向かない人

 最近、ベンチャー企業へ目を向ける人が、少しずつではありますが、着実に増えています。とてもよいことですね。誰もが知っている大企業に入ったところで、将来やりがいのある仕事を任されるわけでも、定年まで安定した生活が保証されるわけでもないのですから。

  もちろん、ベンチャーといってもピンキリで、ただの中小企業が学生向けにベンチャーと名乗ったり、中には投資家から金を引き出すことだけが目的の会社まで 入り混じっている状態です。選ぶポイントとしては、ずばり経営者の人物でしょう。その会社がなにを目指しているのか、トップの人となりから、ある程度は見 えてくるものです。

 では、労働者から見て、良質のベンチャー企業の持つ魅力とはなんでしょうか。それは機会の多さです。既存のシステムに縛られず、自由に能力を発揮できる機会が、平均年齢40代といった大企業よりも格段に多い点です。

 たとえば、「このビジネスモデルを立ち上げてみてはどうでしょう」、「面白そうだな、よし、君がプロジェクトを立ち上げたまえ」という具合に、20代の社員にも、いくらでも事業責任者となれるチャンスが転がっているわけです。
 
 ただし、誰もがこの機会に恵まれるわけではありません。当たり前といえば当たり前ですが、自分でビジネスを引っ張れるような人でないと、機会なんてあっても使いこなせないんですね。

 人生という元手を賭けて、ポーカーで勝負できるかどうか。それができる人間にのみ、キャリアパスが存在すると言えるでしょう。
 
  逆に、それが出来ない人間にとっては、ベンチャーはそれほど夢のある場所とは言えません。ただ出勤するだけで昇給させてもらえるほど安定してはいません し、そもそも年功給自体が存在しない企業も珍しくありません。ポストにしても、ご褒美代わりに分けてくれるなんてことはなく、できる人間にどんどん任せる か、外部からスカウトしてきた人材をつけるはずです(まあこれから大企業に成長できる会社なら別でしょうが)。

 ベンチャーと聞くと夢と 活力に溢れたイメージを抱きがちですが、実際のところ、機会を活かして事業責任者になったり独立したりする人間は、全体のごく一部ですね。その他の人間 は、より安定した生活を求めて、早い段階で勝負のテーブルから離れることになります。ベンチャー一般の離職率が一般的日本企業よりも高めなのは、これが理 由です。

ベンチャーに入ってみたものの…

 都内のベンチャー企業に勤務する30歳の者です。業種はWeb関連の広告業で、自分は新卒で入社以来、一貫して営業を担当しています。

 会社は小さいものの、そこそこ安定しており、仕事もやりがいはあるのですが、問題が無いわけではありません。それは今後のキャリアパスが見えてこないという点です。

 マネージャーポストは数が少ない上、創業時からの生え抜きがどんと構えており、たまに入れ替わりがあっても、たいてい外部から転職してきた人間が横滑りで入る形です。

 昇給自体もほとんどなく、年収ベースでは新卒時からあまり変わっていない状況です(大企業に就職できた同期とは、既に200万円近い差がついています)。

 もう少し頑張って結果を出すべきか。それとも、30歳を節目に、別の会社に転職すべきか。そもそも、自分のようにベンチャーで営業しか経験していない人間でも、他社に採用されるものでしょうか?合わせてアドバイスいただけると助かります。

技術ばかりではなく、人間力を磨くことも重要

 若手のITエンジニアの中には、先端技術に触れることができる大手のメーカーに転職したい、と考える方は少なくないようです。先端技術にかかわるために、技術力の有無が最も重要だと思う方もいらっしゃるようですが、企業の評価ポイントは少し異なります。

 企業の評価するポイントは、組み込み技術はもちろん重要ですが、提案力やリーダー経験がより重要となってきます。組み込みエンジニアの場合は、すぐに即戦力として働ける方を求めています。

 その場合の即戦力になるか否かで重要なのは、コミュニケーションを周囲と取りながら、主体的に動けるかどうかです。

 技術力の高いメーカーで働きたいと考える方こそ、より人間力が重要なのかもしれません。

企業からの評価は?

 不合格の理由としては、緊張してしまってうまく技術力をPRできなかったから仕方がない、と思っていたところ、予想外のフィードバックをもらったのです。

 S 社の評価は、技術力に関しては問題がなかったが、コミュニケーション能力の面で採用を見送ったとのことでした。当初、後輩の指導・プロジェクト管理経験に ついては、技術力のおまけ程度に考えていた野口さん。S社では、こうした後進の指導やプロジェクト管理の経験を高く評価していたそうです。

 コミュニケーション能力について人材紹介会社経由でS社によく聞くと、主体性の欠如・提案力の不足ということが問題だったようです。面接の前に行った模擬面接の際にも、顧客に行った提案などがあれば、もっとPRした方が良いとアドバイスされたことを思い出しました。

  それまではキャリアアップといえば、野口さんは技術力を中心に考えていました。が、実務経験が想像以上に重視されることが分かり、その後プロジェクトの中 などで提案を積極的に行うようにしました。1年たてばリベンジ(再応募)ができるそうなので、数年内には再度S社に挑戦する予定です。

応募した結果は?

 I社に入社してから6年が経過。野口さんは、自分なりに技術力も付いたように思ったそうです。この6年でプロジェクトメンバーからサブリーダー、 そしてプロジェクトリーダーとしてプロジェクトを管理するようになっていました。そして担当していたプロジェクトは、そろそろ終了しそうです。

 ちょうどそのころ、野口さんの知人が人材紹介会社経由で希望の会社に転職したと聞いたのです。そこであわてて人材紹介会社に登録し、転職の手続きを進めました。もちろん、狙うはS社です。S社に応募したところ書類選考は難なく通過し、面接となりました。

 そして本番、S社の面接です。野口さんは正直なところ、質問内容に対して何を答えたのかしっかりと覚えていません。想像以上に緊張していたようでした。面接の結果は、残念ながら不合格でした。

S社を目指して技術の習得に励む日々

 入社後の配属についてもS社を意識して、携帯電話向けの組み込みソフトウェア開発を希望しました。そして、野口さんの希望どおり、携帯向け組み込み開発のプロジェクトの一員となったのです。

 S 社の応募要件を確認し、できるだけその応募要件に当てはまるよう、S社で必要とされるOSや言語を意識して勉強するようにしました。業務時間外に、転職時 のPRになるように資格取得のために勉強を行い、情報処理技術者試験の「テクニカルエンジニア:エンベデッドシステム」に合格することができました。

  このように、S社への転職という目標のため、着々とスキルを身に付けていましたが、日ごろの業務では、いわれたものを作るだけで面白くないと感じることが ありました。そんなときには、技術力を身に付けてS社に転職することを考え、さまざまな工夫をするなどして業務をこなしました。

新入社員、5年後の転職を狙う

 野口さん(仮名)は大学時代、メーカーを中心に就職活動を行いました。大学の研究室の推薦枠もあったのですが、入社後のしがらみのことを考えると何となく嫌で、自力で就職活動を行うことにしたのです。

  野口さんが就職活動を行った時期は、就職氷河期といわれた時代です。そもそも新卒を募集していなかったり、募集していても若干名の募集だったりと、就職活 動は大変厳しいものでした。野口さんは当初有名な大手メーカーを中心に応募していましたが結果は振るわず、最終的に1社だけ内定をもらえたI社に入社を決 めました。

 それなりにI社は気に入っていましたが、心の中ではこう決めていました。「この会社でスキルを身に付け、5年後にはS社に転職する」と。

JACジャパン、日本語と英語のバイリンガルに特化した転職情報サイトを開設

 人材紹介の株式会社 ジェイ エイ シー ジャパン(本社 東京都千代田区 代表取締役社長 神村昌志 以下 JACジャパン)は、日本語と英語のバイリンガルに特化した転職情報サイトを開設します。 

 新ウェブサイトはすべて英語のみで構成。語学力を必要とする外資系企業の最新求人や転職セミナー情報を閲覧できるほか、無料転職支援サービスへの申し込みが可能です。
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