まず、働きたいと思っている企業へ【現在転職活動中】人は全体の2.4%、【転職したいと思い現在検討中】が7.4%で、この2つを足しても、約1割に しかならない。一方、さしあたって転職を考えていない「転職に踏み切れない」層は、積極派、消極派を併せると58.1%にもなる。
20 代後半、30代前半、同後半、40代前半という年代別に見てみると、年代が上がるにつれてその割合が高まるのが【転職はしたいが不可能だと思っている】と 【現実には転職したくない】という意見で、「35歳転職限界説」ではないが、「転職するならば若いうちに」と考えている人がまだまだ多いことが感じとれ る。
「転職活動に踏み切らない理由」については、【スキルが足りない】【現状に特別な不満がない】【年齢が高すぎる】の3つがほぼ同じ割合を占めて いる。【現状に特別な不満がない】人はともかくとして、スキルや年齢に関しては、少子高齢化による労働力人口の減少、団塊世代の大量退職による人手不足や 景気回復も手伝い、企業側は条件を緩和してでも人を欲しがっている状況だ。転職のハードルは低くなってきており、技術やスキルを持つエンジニアには、追い 風が吹いている状況ともいえそうだ。