新年度のスタートとなった2日、県内の官公庁や多くの企業で入社式や辞令交付式が開かれ、真新しいスーツに身を包んだ新社会人が各職場に迎えられた。また、県警は「外事課」を発足させるなど新組織も始動した。
◇「誠実に」と誓い、112人が入庁--県庁
県庁昭和庁舎では、緊張した表情の新職員112人に辞令が交付された。代表して神岡哲生さん(27)が「誠実かつ公平に職務を実行していきた い」と誓いの言葉を述べた。小寺弘之知事は「県民との信頼関係を大切に、初心を忘れず、感性の鮮度をみずみずしく維持してほしい」と訓示。専門職員以外は 計6カ月の実務研修を経て、10月に正式配属される。
今年度の採用は男性34人、女性78人で、前年度より男性1人、女性21人の増加。この女性の21人は県立病院の看護師増員に伴う病院局採用となっている。
神岡さんは獣医師で神奈川県内の動物病院からの転職。「実家の事情もあり、Uターンを選んだが、臨床経験を積んだ後は地元に貢献したいと考えて いた」と言う。また、吉井町出身の武藤梓さん(25)は1年間の就職浪人を経ての入庁。群馬大大学院で地方自治を学び「住民の声を聞ける行政職員を目指し たい」と話した。【藤田祐子】
◇群響の演奏で、217人が入行式--群馬銀行
群馬銀行(前橋市元総社町)では前年より10人多い217人の新入行員が入行式に臨んだ。群馬交響楽団の記念コンサート後、一人一人の名前が呼ばれると、新入行員は返事をして一礼した。