多くの企業や官公庁で2日、入社式や入庁式などがあり、大学や高校などを今春卒業した若者らが社会人の仲間入りをした。景気回復や定年退職者の増加で、県内も主要企業は採用を増やす傾向にあり、各社トップは「新しい風となってほしい」などと呼び掛けた。
ことし創業60周年を迎える金秀グループは前年より約60人多い146人が入社。那覇市の同社ビルで行われた入社式で、新入社員を代表して嘉数行真さんが「1日も早く一人前に成長できるよう頑張りたい」と決意を表明した。
国から注入された公的資金の完済を本年度予定する琉球銀行は那覇市の本店で入行式を開催。採用数を前年の50人から92人と大幅に増やした。大 城勇夫頭取は「地域や事業の再生に全力を挙げたい。皆さんが新しい風として活躍することを期待する」と節目の年度の飛躍を誓った。