通常、仕事における意思決定というものは、以下のような論理的なステップを踏んで行われます。
- 目標設定(何を決めるかを決める)
- 情報収集
- 分析
- 選択肢の比較(シミュレーションを行い、結果を予測する)
- 判断
なぜエイヤで決めてはいけないのか、あらためて確認しておきましょう。
個人事業など、結果に対する責任を負うのが1人であれば、エイヤで決めてしまっても構わないわけです。しかし組織で動く場合には、仕事を執行する人間も複 数いますし、執行する人間と責任を負う人間が別だったりします。ですから、期待する成果は何か、そのためにどれだけの経営資源を割くか、どのようなリスク があるか、誰が何について責任を負うかなどを明らかにし、合意を取り付けておく必要があります。
その合意の根拠となるのが、論理的な意思決定のプロセス。情報収集は十分か、分析は客観的か、選択肢の洗い出しと比較は妥当か。こういったプロセスが透明であり、かつ筋が通っていることが、合意形成の条件になります。