2007年5月17日木曜日

自分だけが成長していない?

 嶋さん(仮名)は、大手システムインテグレータに新卒で入社し、プログラマとしてようやく1年を迎えようとしているITエンジニア。この1年間は 客先でのコーディングに追われ、目の前にある仕事をこなすことで精いっぱいの毎日でしたが、そういう現状に特に不満もなく過ごしていました。

  そんなとき、大学時代の友人たちと集まる機会がありました。そこで嶋さんは、友人たちが職種は違えど、少しずつ責任のある仕事を任せられる立場になってい ることを聞いたのです。現状の嶋さんの仕事は、仕様書のとおりにコーディングし単体試験をこなすことの繰り返しです。嶋さんは友人と自分とを比較し、自分 だけがまったく成長できていないのではないかという不安を抱くようになりました。

 そこで嶋さんは転職活動を始めました。しかし面接までいっても内定獲得には至らない状況が続き、私の会社に転職相談に来たのです。

  私が嶋さんに転職理由を聞いてみると、「キャリアアップしたい」とのことでした。「具体的にどうされたいのですか」と重ねて質問してみても、答えは「責任 ある仕事がしたい」という漠然としたもので、嶋さんが今後どうなりたいのかという目的がまったく見えてこなかったのです。面接で不合格になってしまう理由 はここにあるのだなと感じました。

 一方、嶋さんの1年間の経歴を見てみると、現状をあまり悲観的に考える必要はない ように思えました。嶋さんは入社以来、製造業向けの財務会計システム開発を担当していました。大規模な案件であり、友人たちのように1年目から責任あるポ ジションを任されるのが難しい状況であるのは仕方ないことです。また、この分野のITエンジニアのニーズは非常に高いのです。

 そこで私は嶋さんに、もう少し経験を積み、財務会計に関する知識を増やして成長していくことで、3年後、5年後には本当にキャリアアップできる転職が可能であるとお話ししました。

  いま無理に転職をしても、自分の強みを特に持たないプログラマとして転職することになり、状況はあまり変わらないでしょう。幸いにも嶋さんの職場には、今 後上流工程から開発経験を十分に積んでいける環境がありました。嶋さんもそのことを理解し、転職をいったん思いとどまったのです。

  今回の相談をきっかけに、嶋さんは「将来、財務会計分野のコンサルタントとして活躍したい」という目標を定めることができました。そして日々の業務に携わ りながら、財務会計に関する業務知識をもっと増やしていくことを決意しました。いままではただ漠然とこなしていた業務に対しても、目標を持つことで前向き に取り組む気持ちになることができたのです。

 数年後、嶋さんが転職という選択をしたら、おそらくそれは嶋さんにとって本当のキャリアアップ転職となることでしょう。

SEOってなあに?

google、yahoo等の検索エンジンの順位を上位にするための技術なんですって。 なんだか難しそうですね(・ω・;)

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