世の中にはこんな仕事もあるのかと、初めて知ることもあります。
相談者の中には、数多く仕事を渡り歩いて、これでもない、あれでもないといまだ自分にしっくりくる職が見つからない方もいます。そのため、青い鳥を探して転職を繰り返すこともあるようです。
講義の後などで、相談にのっている方々からよく言われることは、「楽しそうで、イキイキしていて、キャリアカウンセラーあるいは講師が天職なんで すね」という言葉です。「う~ん天職なのかなぁ~? 確かにやりがいはあるけれど、これが本当に天職?」とふと考えてしまいます。
だからといって、お金は稼がなければならないし、私を必要とする方もいるので、もっと楽しい仕事、もっと自分に合っている仕事を思い描いて職を変えるつもりはありません。
これまでの仕事を振り返り、やりがいのあった仕事には共通点があることに気付きました。
「人前で自身の思いや、持っている知識を語る」ことです。そこがぶれなければ、例えほかの仕事をやったとしても納得できるのかもしれません。
嫌だった仕事の中に、何か一つでもやりがいを感じる瞬間があったなら、思い出してください。共通点が見つかれば、それが仕事をする上でのキーであ り、テーマなのかもしれません。何もかも満たされていることが天職と考えるのではなく、自分のテーマに沿っていれば良い職に出合えたと考えていいのではな いでしょうか?
天職をみつけなきゃと意気込まず、働く上で自分のはずせないもの(キー、テーマ)に焦点を当てると、転職の繰り返しをストップさせることができるはずです。
私は、自分の人生の幕を閉じる時「あの仕事が天職だったのかも……」と気づくことがあるのかもしれない、と考えています。
天職と思った仕事がたとえあったとしても、良い時期もあれば、悪い時期もありますから……。
今一度、自分にとっての天職ってどんなものか考えてみませんか。