来春の採用予定者の内定(内々定含む)時期は、「四月」とした企業が最も多く、回答 した二百二十五社のうち、41・8%に当たる九十四社(複数回答可)に上った。「三月 以前」とした企業も、10・2%に相当する二十三社あった。「五月」が最多だった前年 調査に比べ、早めに内定を出し、優秀な人材を囲い込もうとする動きが強まった。
「五月」と回答した企業は、26・7%に当たる六十社、「六月」は12・4%の二十 八社だった。「七月」も七社あり、十四社が「九月以降」とした。「九月以降」には、春 、秋の二回に分けて採用している企業が含まれるとみられる。
昨年より内定時期を「早めた」とした企業は八十五社で、回答なしも含めた二百六十社 のうち32・7%を占めた。売り手市場となり、「青田買い」に動く企業が増えているが 、一方で、「変わらない」とする企業も百三十五社と51・9%あった。
「早めた」とした企業は、石川県が電子機器関連、建設、流通、商社・自動車ディーラ ーを中心に四十七社となった。富山県は金属・非鉄、医薬品・化学、食品・流通を中心と する三十一社、福井は七社だった。