ただ、今の20代は現状の環境の中で、自分のキャリアを設計していくしかありません。とりあえず、現在考えられる道は以下の二つです。
(1) 職務給カルチャーの新興企業・外資系企業へ就職する。
勤続年数ベースではない上記のような企業なら、比較的早い段階で経営コースに乗ることも可能です(もちろん、厳しい世界ですが)。
また、ご指摘のように、一部の金融機関やコンサルの中には、30代で事業会社の役員に転職する人も少なくありません。彼らは直接経営に携わっているわけではありませんが、比較的経営に近い業務を扱うためですね。そういう意味ではもっとも経営に近い職種と言えるでしょう。
(2) とりあえず、就職して頑張る。
上記のように、現状の日本企業には経営コースと呼べるほどのものはありません。ですから、とりあえずどこでもいいので就職して、そこで頑張るわけですね。 既に一部の大企業の中には、若手幹部候補を30代のうちに選抜し、経営を学ばせる企業も出始めています。そういう会社であれば、理想のキャリア形成も早い 段階で可能でしょう(もちろん、これも結構な競争はありますが)。
この場合、「この職種がもっとも出世しやすい」というのは特にありません。会社によってマチマチですから。
どちらを選ぶかはあなた次第です。ただ、あまり最初から絞り込まず、色々と回ってみるべきでしょう。プロフェッショナルになりたいという思いは持つべきですが、なにも経営だけが普遍的なスキルではないのですから。