「ネットオークション型」や「ブログ型」など、年度ごとに新入社員のタイプを命名している社会経済生産性本部は、2007年度の新入社員のタイプ を『デイトレーダー型』と命名した。「細かい損得勘定で銘柄(会社)の物色を継続し、安定株主になりにくい。売り手市場だっただけに、早期転職が予想され る」と、常によい待遇や仕事を求めて転職をもくろむ傾向があるとし、その特徴を1日に何回もの株取引を行い、細かく利益を確保しようとする個人投資家にな ぞらえている。
しかし、こうした新入社員の傾向はどうも今年だけの話ではなさそうだ。ここ10年の大卒新入社員の離職率は、在職3年目で30%を上回っていることが分かる。新入社員のうちの3割が3年以内に退職するという“3年3割問題”は、いまや多くの企業が抱える問題である。