行政や学校の経営側からのあまりにも多い要求に応えようとするプレッシャーから、薬物やアルコール中毒に陥る教師が増加。ストレスが原因で何らかの精神的 問題を抱える教師は3人に1人にも達し、こういった中には状況に耐え切れず、自殺を図る者すらいるという現状が伝えられた。
ノース・ヨークシャーにあるハロゲイトで9日、全国教員組合の年次集会が開催され、ノッティンガムの教師140人を対象に実施された調査結果が報告され た。この調査によると、教師の3人に1人が仕事のストレスに対処するためにアルコールやタバコ、その他の依存物に頼ったり、不健康な食生活に陥ったりして いることが分かったという。
組合では、このような教師のストレスにより、本人や家族の命が絶たれてしまうケースもあると警告しているという。
この訴えは、昨年から教師の精神健康問題についてのキャンペーンを行っている同組合の元代表ジョン・イリンガム氏の提唱によるもの。同氏は自らも、行政側 からの過度な要求から受けたストレスがいかに大きなものであったかを昨年の年次集会で涙ながらに訴え、大反響を呼んだことで知られており、今年の年次集会 の席上でも、同様の経験を持つ教師やその家族からの手紙を読み上げるなどして、問題の深刻さを主張したとされる。