副題に「社員の『成長スイッチ』をONにするリーダーの条件」とある。「成長スイッチ」とは「自分を高めるエネルギーを満タンにするためのスイッチのこと」。では、社員の成長スイッチをONにするために求められるリーダーの条件とはどのようなものか。
著者はそれを何ごとにも「タフ」になることだと指摘。そのための“生きたヒント”を「仕事」「組織・人事マネジメント」「人事」の3つの側面から示している。
例えば「『仕事』にタフになるためのヒント」の一つが「凹まない」こと。
とはいわれても、仕事は“壁”だらけ。毎日が“障害物競走”のような気分で、世の中メゲるようなことばかりと嘆くビジネスパーソンも多いことだろう。
しかし、本書によれば凹まないための秘訣(ひけつ)があるのだという。
それは「自分自身を客観視すること」。自分の目標は何か、今何をすべきときかと冷静に問いかけるもう一人の自分を置くことで「精神的に倒れることなく頑張れます」と説く。
組織を元気にする一冊だ。