就職は“花嫁修業”のつもりだったと話す細野さんは「私は深く考えずに会社を選んでしまったが、これはお勧めできない」としながらも、入社1日目で仕事観を変え、その後は与えられた仕事に没頭していった。
あるとき、今までしていた企画室長に加えて、営業部長を兼任することになった。そうしたら「日頃、企画室長をしていて営業に対して不満に思ってい たことが、営業側から見て霧が晴れるように分かった。それまでは自分の部署のことだけを考えて暴走していた」と話す。このことから「1つのことをいろいろ な立場から見なければいけないことや“意見を言いやすい人”になることの大切さを学んだ」という。
現在、細野さんは社長として新入社員を迎える立場だ。「自分の子供のような年齢の新入社員たちに、この会社のビジョンをとにかくつかんで欲しいと 思って一生懸命説明した。会社のビジョンと自分のやりたいことが重なっている方がいいだろうと思い、新入社員がどういう人になりたいのか聞いたりした」と 話す。