私の大学時代の友人が銀行から転職し、財務を担当しているソフトウエア開発の会社があった。こうした縁や会社自体に将来性を感じたので、当社はそのソフトウエア開発会社とアドバイザー契約を結び、事業拡大策を一緒に練ることにした。しかし、途中で断念した。
調査を進めると“粉飾”が出てきたからだ。ある大手電機メーカーからの発注が売り上げに立っていたが、よく聞くとそれは「ローン」だという。発注さ れたかのように見えて、その顧客の大手電機メーカーから現金が払い込まれているが、それは商品の納入代金ではなく、受け取った現金はいずれ返金する約束に なっている、というのだ。