すべてをコピーするのとは違い、変更のあったファイルだけをコピーするため速度もなかなか速い。自動更新も可能で、例えば「5分間隔で自動更新」 に設定しておけば、ファイルが新しくなったらすぐにバックアップを取る──なんてこともできる。自動更新中もPCが重くならないように、「優先度」が設定 できるのもうれしい。
こうしたソフトでバックアップを取るなら、バックアップしたいファイルは1つのフォルダ内にまとめておくのが基本だ。普通のWindowsユー ザーなら「マイ ドキュメント」内に作成したファイルを置いているはず。このフォルダの実体は、Cドライブの「Documents and Settings\ユーザー名\My Documents」にある。このフォルダを丸ごとバックアップすればいいわけだ。
実はこんなところにもデータが
マイドキュメントをしっかりバックアップしていても、意外なところに保存すべきデータが残っているものだ。
まずデスクトップ。これは「Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ」にある。デスクトップにファイルを置くクセのある人は注意。
続いてInternet Explorerのお気に入り。こちらは「Documents and Settings\ユーザー名\お気に入り」にある。
よく忘れるのがIMEの辞書。よく学習させた辞書はしっかりバックアップして引き継ぎたいもの。ATOKの場 合は「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Justsystem\ATOK※」にある「ATOK※U※.dic」が辞書ファイルだ。MS-IMEの場合は「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\IMJP」以下にある「imjp※u.dic」が辞書になっている。
さらに忘れがちなのがWordの校正データ。文書校正時に登録した単語もせっかくだから引き継ぎたい。これは 「Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\UProof」内にある。このファイル自体をバックアップしてもいいが、ファイルをマイドキュメント内にコピーしてしまっ て、Word側のオプションから「文書校正」-「ユーザー辞書」と進み、参照するファイルをマイドキュメント内のものに変更してしまうのがお勧めだ。