内閣府が実施した30歳から40歳代までの女性へのアンケート調査で、1年以上職を離れる女性のうち3割は年収が半分以下になっていることが分かった。 7割の人は年収が下がったと答えている。結婚や出産を理由に職場を離れる女性は仕事を再開しても、十分な収入を得られていない実態が明らかになった。
調査は「女性のライフプランニング支援に関する調査」。昨年12月にインターネットを使い、3100件の回答を得た。
女性は男性と比べると、結婚や出産のときに退職したり、長期の休暇をとったりすることが多い。休職の前後の年収を比べると多くの人が 「減った」と答え、「増えた」としたのは10.3%にとどまった。特に結婚して子どももいる人は、43.8%が「半分以下になった」と答えた。
離職後に収入が減るのは、子どもがいる女性は正社員として働きにくいことなどが背景にある。未婚の女性は43.4%が正社員だが、3歳以下の子どもを持つ正社員は10.3%に減る。