女性が仕事をいったん辞めて子育てしながら再就職した場合、年収が以前の「半分以下になった」という人が4割にのぼることが3日、内閣府の調査で分かった。育児をしながらできる仕事がパートやアルバイトなどに限られていることが一因となっている。
調査は昨年12月、30~40代の女性モニターにインターネットで実施。3100人の回答を得た。
1年以上離職した後に再就職した「既婚・子どもあり」の人に年収の変化を聞いたところ、「半分以下になった」が44%。「かなり下がった(5~7割程度)」も27%あった。ほぼ変わらなかったり、上がったりした人は2割にとどまった。
再就職先では、パートやアルバイトが69%を占め、正社員は10%。「未婚」「既婚・子どもなし」の女性の場合は、正社員として再就職した人がそれぞれ35%、19%いることから、「既婚・子どもあり」の女性が正社員として再就職する難しさがうかがえる。
子育てと仕事を両立するうえで重要な職場環境は「子どもの病気や学校の行事などで休める」が36%で最多。家族に求めるものは「配偶者・パートナーが平日も家事・育児に協力してくれる」が43%でトップだった。