フリーターの若者らが参加する「自由と生存のメーデー」が三十日、東京・新宿で開かれ、派遣やアルバイトで働く人たちが「非正社員を使い捨てにするな」などと訴えた。地域労組「フリーター全般労組」(東京)が始め、今回は四回目。
繁華街の歌舞伎町ではビートのきいた音楽を流すトラックに先導され、踊りながらシュプレヒコールを上げる「サウンドデモ」に約四百二十人が参加。沿道にあるファストフード店の企業名を挙げ「時給を上げろ」と繰り返した。
日替わりで単純労働の職場に派遣される「日雇い派遣」の菅本翔吾さん(23)はデモに先立ち集会に参加。「将来のことを考えると不安になる。僕のように不安定な仕事で生計を立てている人が増えていると思う」と話した。