農業経営はスイスでも決して楽ではなく、生活の心配が絶えない農家も少なくない。だが最近、農業者を目指す若者が増え、農業学校の学生数は強力な伸びを見せている。
その人気は2002年から高まる一方で、今やパンク寸前の学校も出ているほどだ。特に、義務教育終了後に農業以外の職業教育を受けたものの、転職を目指して再教育を受けるといった人の姿が目立つ。
「この数年、学生数が毎年10%から20%増加を続けています」と言うのは、ルツェルン近郊の町シュプフハイム ( Schüpfheim ) の農業教育相談センター付属農業学校で校長を務めるシュテファン・ヘラー氏だ。2002年に131人を数えた同校の見習い生は、今や190人に膨れ上がっ ている。