転職せず、ずっと今の会社で-。財団法人社会経済生産性本部が三十日までにまとめた今春の新入社員対象の意識調査によると、「今の会社に一生勤め たい」が45・9%(前年39・8%)と、転職についての質問を始めた一九九七年以降で最も多くなった。「機会があれば転職してもよい」は34・4%(同 39・7%)にとどまり、安定志向が顕著になっている。
「転職してもよい」と答えた人は九九年から二○○四年まで50%前後で推移。「一生勤めたい」とする人は、最も少なかった二○○○年の20・5%から徐々に増え、○五年に両者がほぼ並んだが、今年は「一生」が「転職」を大きく上回った。