若い世代の投票率低下が叫ばれる中、二十、三十代の新人区議候補がこの選挙期間中、「選挙を楽しもう」と、同世代の選挙への参加を促してきた。
三十代の男性候補は「お祭りのような楽しい選挙をしたい」と、選挙カーの軽トラックに音響装置を積み、夕方、地元の駅前で音楽を流した。いつの間にか若者が踊っていた。手伝う仲間は「これまで投票に行かなかったフリーターやニート」。
リサイクル店を営み、商店街や町内会の活動に参加する中で「住民自治と言いながら路上喫煙や放置自転車など規制するのはおかしい。住民のモラルで解決すべきだ」と、住民自治を訴えた。
別の区の二十代の男性候補は、中卒で引きこもり時代を経てIT企業を興した経験から、やりたいことのある若者に「とりあえず一歩踏み出せ」と訴える。「学歴もない自分が挑戦できるなら、もっと能力のある人が議員になろうと思うはず」と同世代の奮起を身をもって促した。
当選したら実現したいのは「投票所のそばに出店を並べコンサートを開いて、選挙権のない子どもも投票に行きたくなるような楽しい選挙をする」ことだ。