女性の生活や仕事を巡る数値や統計情報を地図に表した「地図でみる日本の女性」が明石書店から出版された。統計表や文章だけではわかりにくい女性の実情が、地図にすることではっきりと見えてくる。
広島大大学院の由井義通教授(都市地理学)ら地理学の研究者7人が、専門分野ごとに地図をまとめた。国勢調査(2000年)や就業構造基本調査 (02年)、学校基本調査(04年)など各種データを活用し、未婚率、専業主婦率、フリーター・ニート比率といった28項目を地図化。犯罪や福祉など女性 にかかわりの深い社会問題についてのコラムも設け、理解を助ける。
いくつもの地図を読み比べてみると、地域の類似性や共通項が浮かび上がる。進学や結婚、出産といった個人的なライフイベントも、地域の実情に左右されていることがわかる。