「非正規(雇用)を使い捨てにするな」「交通費を出せ」――。低賃金アルバイトで暮らすフリーターの若者たちや日雇い・派遣労働者らの集会「自由と生存のメーデー」が30日、東京都新宿区で開かれ、JR新宿、新大久保駅前など約4キロをデモ行進した。
このメーデーは04年、「フリーター全般労組」が数十人規模で開催。正社員をリストラして派遣やパートなど非正規雇用で補う企業の流れの中、参加者は年々増加。今年は野宿者や障害者らも加わって過去最多の300人が参加した。
集会に参加した社民党の福島瑞穂党首は「これだけ多くの若者が参加するのは頼もしいが、それだけ彼らの生活はぎりぎりで、切実なんです」と訴えた。有給休 暇分の未払い賃金約20万円を巡って請負会社と争っているという練馬区の契約社員の男性(28)は「声を上げて訴えなければ、この社会は悪くなる一方だ」 と切実に話した。