総合商社が好調な業績を背景に相次ぎ採用拡大に動く。2008年度入社の新卒採用では、三菱商事と伊藤忠商事が総合職で1994年度以来、14年ぶりと なる高水準の計画を設定。伊藤忠は一般職の採用も9年ぶりに再開する。中途採用も活発で、三井物産は多様な人材を獲得しようと07年に約30人と過去最多 の採用を見込む。
08年度入社の新卒採用は、三菱商事が総合職のみで160―180人程度(07年度入社は148人の見込み)、伊藤忠が総合職の約140人(同125 人)と一般職の約20人を計画しており、両社の積極策が特に目立つ。伊藤忠は嘱託や派遣社員では事務業務のノウハウ伝承に限界があるとみて、一般職の採用 再開に踏み切る。
住友商事も総合職で140人強、一般職で40人強と、07年度入社を上回る数の新卒採用を計画している。