福井新聞社は、県内主要企業56社を対象に実施した2008年春の新卒採用計画のアンケート結果をまとめた。全体の5割にあたる28社が、採用数を「今 春(07年)より増やす」と回答。「今春並み」と答えた企業は23社あり、9割が今春以上の採用を検討していることが分かった。
今春より増やすと回答した28社の6割が、2倍以上または10人以上の大幅な採用増を計画している。採用を増やす理由は、業務拡大が最も多く15社。「今 春、予定通りの採用ができなかったため」とする企業が2社あった。今春より減らすとしたのは4社、調査時点で未定は1社だった。
算定可能な56社の08年春採用数を合算すると、1260人(前年並み、未定、若干とした企業、プラスアルファ分は加算せず、幅のある企業は最少人数で計算)。今春の採用実績を23%も上回る。
改正男女雇用機会均等法の施行もあり、小売業を中心に女性の採用を重視する傾向がある。中には積極的に採用する方針を打ち出しているところもある。また、第二新卒といわれる就職し2、3年でやめた人の積極採用、中途や通年での採用を進める企業も9社あった。
新卒採用で重視する項目(複数回答)は、「仕事に対する意気込み」が最多の41社。「面接での応対」35社、「協調性」10社、「学生時代の経験(サークル活動など学業以外)」7社の順となった。