2007年4月23日月曜日

「3年で辞める新卒」コンサルが歯止め 採用時に適正探る

 大半の大企業で4月中に内定者が固まるとみられる2008年度の新卒者採用戦線は、大卒者求人総数がピークだったバブル期を超えると見込まれ、07年度 以上に「売り手市場」の展開が強まっている。半面、「入社3年で3割が辞める」とされる早期退職の傾向は一向に衰えず、採用人員の確保と合わせ、企業の人 事担当者が頭を痛めている。こうした悩みの解消を狙いに、若手社員の定着率を高めるビジネスが相次いできた。

 組織変革・コンサルティングのリンクアンドモチベーション(東京都中央区)は今年1月、就職希望の新卒者を対象にビジネスパーソンとしての基礎 能力が適正かを診断する商品を発売した。企業が採用時に実施するテストは、学生の学力や知識に偏った内容がほとんどだった。ただ、企業側に入社後、実際に 業務面で活躍できる人材かを判断できるツールの要求が強く、新商品の開発に踏み切った。

 提供する「ビジネスポテンシャル(基礎能力)測定テスト『WRINKLE(リンクル)』」は、業務遂行上求められる「数字の持つ意味」などを読み取る『合理力』と、取引相手や商談の状況などを「空気を読む」ように把握できる『情理力』という二つの切り口で測定する。

 同社はすでに、個人が働くうえの目的や考え方といったモチベーション(動機付け)と、異なった業種、企業でもビジネスパーソンとして共通して備 えるべき能力を測定する「BRIDGE(ブリッジ)」を商品化しており、リンクルとセットしたビジネス適性検査「Business Aptitude  Test(BAT)」を、初年度の07年度で2万5000人に実施する計画だ。

 中小企業向けの経営コンサルティング事業を展開するワイキューブ(東京都新宿区)は、社員の定着率を高める目的で、上司と部下の相性度を判断し、潜在的な退職理由を把握できるツールを開発し、今月から企業向けに提供を始めた。

 企業の組織風土を把握し、採用時の応募者をひきつけるツールとして開発した「Group Capacity Survey(グループ キャパシティ サーベイ)」をリニューアルし、離職の“芽”を早い段階から摘み取り、適材適所の人材配置につなげることを狙った。

 若手社員の早期退職の増加は、若年層の就職に対する価値観の変化もあるものの、多くは実際の業務と期待感のギャップが大きい、いわゆるミスマッチが原因となるケースが多い。同時に、職場の人間関係も大きな要因となっている。

 とりわけ、団塊の世代が大量に退職する「07年問題」と景気拡大を背景に、大企業を中心に、企業側がやみくもに新卒者争奪戦に走る傾向が強まる状況で、就業のミスマッチがバブル当時の大量離脱を再び引き起こす可能性も残る。

 この点、リンクアンドモチベーションの榊原清孝取締役は学生側の「入社前の理解不足」を指摘する。その意味で、「就職氷河期」から完全な「売り 手市場」に180度転換し、企業側にこれまでの「学生を選ぶ」姿勢が通用しなくなったいま、人材の確保とミスマッチによる早期離職を防ぐには「企業と学生 の“相互理解”、“相思相愛”の関係が一段と必要になる」(榊原氏)。

 採用時に学力、知識の水準で判断する従来型のツールだけに人材の診断を頼っていてはミスマッチは避けられない。しかも、企業は入社後の成果を期待する流れを一段と強めており、新卒者の仕事への適性度と、若年層をつなぎ止める診断ビジネスが一躍脚光を浴びてきた。

SEOってなあに?

google、yahoo等の検索エンジンの順位を上位にするための技術なんですって。 なんだか難しそうですね(・ω・;)

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カワイイ文房具って見ていてワクワクしますよね。 カワイイものに囲まれてお仕事がしたいです。

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